8月23日、18回目となる倫勝寺・合掌の郷 夏祭りを開催いたしました。
昨年は午後からの大雨で規模を縮小して行いましたが、今年は雨にたたられることもなく、
法要はもちろん、出店や舞台での踊り、カラオケなども無事におこなわれ、みなさんにゆっくりとお過ごしいただけたようです。
昨年大雨で3割ほどがダメになった提灯も、近隣のご寺院様方の協力を得てだいぶ集まりました。
また、今年新盆を迎えられた各ご家庭からもメッセージや様々な絵をいれた、まるで絵手紙のような美しい提灯がたくさん届けられました。
おかげさまで名物の提灯の列は、例年以上に賑やかになった感じがしました。
いろんな言葉が書き込まれた提灯。
それぞれに故人さまへの想いが、素直に表れているような気がします。
中にはアンパンマンもいますが・・・胸にグッと迫る言葉も多く見られます。
祈りの鶴と一緒に添えられた言葉。皆さんのいろんな想いが、それぞれの想い人に届きますように。
白いままでお持ちいただいた提灯には、お寺のほうでお地蔵様やいろんな絵をかかせていただいています。
昨年使えなかったカップ蝋燭も、今年はお地蔵様の前にお供えさせていただきました。
夕方になれば、一年越しの想いの詰まった灯がともされます。
法要も無事に終わり(来年は写真を撮ります、ご勘弁を)、なつまつり第2部はお楽しみのカラオケ大会や素人芸能大会。
最近は素人とは思えない、見事な技を披露してくださる方もいらっしゃいます。
おとうさん、渋すぎる・・・
大橋のぞみちゃんが三人そろうとこんな感じ。
子供連れの方が多いのも、このお祭りの特長かとおもいます。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の方が多いですね。
仏様やご先祖様を大事にする家庭は、穏やかないい子に育つと思います(^-^)
ちっちゃなお祭り、とはいえ300人以上は来られたのではないでしょうか、テーブル席はあっという間に埋まってしまいました。
下はわざわざ東京・江戸川から来てくれた昔からのお檀家さん。
迫力のフラメンコであります。大拍手です。
お祭りといえば、やっぱりヨーヨー釣りと・・
やきとり、でしょうかね。ほかにも焼きそばや芋餅、山形名物玉こんにゃく、串カツ、から揚げ、フランクフルト、かき氷に生ビール、漬物に枝豆、おでん、金魚すくい・・・・
なんでもありです。
これらのお店のほとんどが、霊園の職員さんによる模擬店です。
赤い帽子をかぶった怪しい的屋のおじさんも、じつはやさしいペット霊園の所長さん。
少しずつ、夕暮れがせまってきました。
お祭りの喧騒から離れると、提灯やろうそくの明かりが心を和ませてくれます。
手持ちでの撮影は、これが限界かなあ・・
メッセージや画が夏の闇に浮かびあがって、幻想的な感じです。
ろうそくの灯は周囲を照らすだけでなく、心をも温めてくれますね。
新盆の白提灯は普通その年だけ使うものですが、こうやってメッセージを書いてお寺にお持ちいただくことで、この先数年間はご供養させていただくことができます。
以前納めた提灯を見るたびに故人への想いを新たにし、そして今の自分のありようを振り返るよいきっかけになります、とおっしゃる方がありました。
提灯に書かれたさまざまな言葉に、切ない心を軽くしてもらった、かたくなだった心を融かしてもらった、そんな方もいらっしゃいました。
ご先祖様や仏さまだけでなく、今を生きる私たちにとってもよい供養になっていると思うと、少しほっとする住職です。
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また、当然のことではありますが、こういった行事は一人で出来るものではありません。
法要のお手伝いをいただいている、ご寺院の皆様。
準備万般にわたって縦横無尽の働きをしてくださる「草遊会」のみなさん。
灯の番をしてくれるボーイスカウトの子たちやお気づかいいただく近隣の皆さん。
景品の寄付や出店してくださる多くの業者の方々。
毎度司会のベジー・ワタナベこと渡辺八百屋さん。
そして特に鳳友産業さんのご助力で、このお祭りは続けさせていただいています。
この場を借りてあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。
今年は天候に恵まれて、ほんとうに良い地蔵盆でした。
檀信徒の皆様、関係の皆様に心より感謝申し上げます。
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さて、お地蔵さまの法要が始まる前に、お集まりの参詣のみなさんに倫勝寺のお地蔵さまの由来を簡単に説明しています。
下に簡単な由来をのせてありますが、昨年三月のブログに由来記の全文を掲載していますので、興味のある方はお読みになってみてください。
今度お寺にお参りに来られます時は、ぜひお地蔵さま方にもお参りくださいますよう。
(法要解説 前文略)
法要が始まります前に、今日はこの倫勝寺のお地蔵さま方の由来をお話ししたいと思います。
倫勝寺は昭和六十三年の暮れ、東京都江戸川区小松川から横浜に移転してきました。
この時、今日お参りをさせていただくお地蔵様達も、小松川から一緒に引っ越してきました。
昭和のはじめころの倫勝寺があった小松川地区は、雨が続くと近くの中川(なかがわ)が氾濫し、水浸しになることがたびたびあったことから、川底を掘り下げる大工事をすることになりました。
昭和十三年、人夫さん達が川底の土や石を掘りあげていると、江戸時代のお地蔵さまや観音さま、墓石、経文の彫られた石塔などがたくさんでてきました。
仏さまがたは近くの倫勝寺に移され、お地蔵さまは子供の健康を守る「子育て地蔵」、観音さまは出征兵士や残された家族、地域住民らの災難除けのために「災除(さいじょ)観音」と呼ばれるようになりました。
永く土の中にあって掘りだされた仏さまは人々に幸福をもたらす、と言う言い伝えから、御利益にあずかりたいと願う人達が数多く倫勝寺にお参りに訪れたそうです。
今日の「誓願千灯法要」はそのような由来のある子育て地蔵さま、災除観音さまに、ご先祖様の名前や願い事などを書いたカップのロウソクを供え、白木の位牌や御札の焚き上げをして、故人の冥福や皆様の願い事がかなうようお参りする法要です。
先ほども申し上げましたように、永く地下にあって掘りだされた石の仏さまは、人々に幸福をもたらすという言い伝えがございます。どうぞ皆様もご利益にあずかれるよう、お参りをしてください。
(以下 略)
今日はここまで。