明けましておめでとうございます。
旧年中は拙ブログにお越しいただき、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
正月もはや6日です。小寒になりました。
子供のころは、この寒の入りからひと月の間「寒行」といって村の中を托鉢して回りました。
夕方6時から9時ころまで。小学校5年生ころから始まって、25年ほど続けたでしょうか。
私は大学にすすんだり、本山やいろんなところに修行にでたりしてましたので、すべての期間にかかわっていたわけではありませんが、弊師は身体がもつまでは、と25年頑張りました。
もう20年ほど前になりますが、「合掌だより」書いた次のような文があります。
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お正月というと新しい年に対する期待もあって何となく心が浮き立つような感じがしますが、実際には寒さの厳しい大変な時期です。
五日は寒の入り、その半月後には大寒と、日を追うごとに寒さはいっそう厳しくなっていきます。
この時期、柔道や剣道の道場などで寒稽古が行われるのはよく耳にする事ですが、仏教の各宗派でも寒行といって特別な修行の期間にあてているところが多くあります。
寒のうちに特に滝に打たれたり、念仏を唱えたりする宗派もありますが、倫勝寺の属する曹洞宗の寺院、特に北陸や東北のお寺では托鉢修行をするところが多いようです。
寒の入りから節分までの一か月間は晴れていても吹雪になっても、毎日決まった時間に托鉢に出かけます。
ころも姿に網代笠をかぶり、素足にワラジばきです。右手に鈴、左手には喜捨を受けるお鉢を持ち、大きな声でお経を唱えながらゆっくりと村々を托鉢して廻ります。
北風や雪の日には五分とたたないうちに両足の感覚がなくなります。
冷たい雨に身体の芯まで冷えきってしまう日があったり、強い風に網代笠が飛ばされて雪の降りつもった田圃のまん中まで笠をとりにいかなければならないこともあります。
いくらつらい日が続いても途中でやめるわけにはいきませんし、一足跳びに三十日間がすぎてしまう方法などはありません。
一日一日を淡々とこなしていくより他に修行の方法はないのです。
愚痴を並べても一日、充実していても一日。修行の一日に変わりはありません。
やっと三日、あと二十日、あと一週間。そんなふうに残りの日を数えながら托鉢を続け、ようやく寒行の最終日、節分の日を迎えます。
翌日は立春です。
一か月の修行を終えての達成感、充実感はもちろん、北国の厳しい寒さの中で托鉢修行を続けてきた心と身体には、暦の上とはいえ無事に春に巡り会えたということが何よりのよろこびとなります。
「梅は寒苦を経て清き香を発す」という言葉があります。
一日一日をしっかりと生ききる努力を積み重ねることが、無上の春に巡り会えるただ一つの道である、ということでしょうか。
ともすれば易きに流されてしまうことの多い現代の生活。
しっかりと足元を踏みしめてこの一年をおくりましょう。
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実際は長靴に軍手で托鉢していましたが、今よりもずっと雪が多かった頃でしたし、寒かったですね。
こどもでしたから周りの友達にからかわがれるのが嫌で、恥ずかしかったりしたのですが、今はあの時の経験があったからこそ、と思います。
明日は七草。一日一日、あっという間に過ぎていきます。早いものです。
大事に過ごさないと、いのちが終わっちゃう。
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一昨日、午後遅くになって時間が空いたので富士山を見に行ってきました。
夕日に照らされた富士山を大磯の城山公園に行こうと思ったのでしたが、とても時間的に無理。
で、湘南平の展望台へ行ってきました。
裾を広げて立つその様は、まるで女神のよう。
ついつい、見とれてしまいます。相模湾の曲線とあいまって、とても女性的です。
たくさんの方が写真を撮っていました。
もちのき霊園からの富士山とは、様子が違いますね。
夜になったら、満天の星が富士山に降るんだろうな…。こんど見に来てみよう。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1601
近くにいらっしゃっていたとは
湘南平は、夜、カップルばかりなので、カメラ持った住職様が行ったら完全に○○扱いです…気を付けてください(笑)
時間があったら、二宮町の吾妻山公園がおススメです!!!!
今の時期なら、富士山をバックに菜の花が撮れると思います
あけましておめでとうございます。2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
ニッポン人は富士山、だな
二宮もいってみよう!