不定期連載「私の好きなもの」
今回は千葉県鋸南町の「ばんや」さんです。
「倫勝寺・がんばれ保田の飲食店」プロジェクトでは、保田の町に関してこれまでも観音寺前「ひだまりの茶屋」さんの「ジンタの押しずし」やふつうにおいしい「コロッケ」、菊花堂さんの「アジの開きサブレ」(ここはカレーパンもけっこういけます)などを紹介してきましたが、今回は漁協が運営している「ばんや」という食堂です。「ばんや」さんは最近テレビで取り上げられたりして、かなり有名になりました。
今は立派な建物が立ち並んでいますが、最初は七夕の掛け小屋のようなまったくの手作りのお店で、雨が降るとお皿を持って屋根のあるところまで移動しなければいけないような、そんな食堂でした。
漁師のおばちゃんたちが奥のプレハブ厨房で働いていて、地の物を地の料理方法で食べさせてくれるので山形・内陸育ちの私は結構感動したものです。
焼き魚をたのんだら、40センチほどあるイサキ(だったかな?)が半身でどーんと出てきて面食らったりね・・(@_@;)
驚愕するほどの量があるイカのかき揚げ丼や、山盛りのアラ煮など、そのボリュームたっぷりでユニークな食堂スタイルと、一生懸命な営業が実を結んで事業は大成功。
建物を増築したり温泉を開業したりして、いまでは千葉県でも有数の名所(?)となりました。
けっこう活気があり特徴があるのでたのしく食事ができますし、またとても美味しいので、これまでもお寺の団体旅行などで何度も食事をさせていただいています。
北海道のある事業家さんが「函館朝市にもこのスタイルで食堂を出せば、刺激になって活気が戻り、朝市が再生するかも」といっていたほどですし、働いているフロアの若い方がたも、素人さんっぽくて初々しく、一生懸命やっている姿に好感が持てます。
定食などは食べきれない程の量が出るので、最初から箸をつけずに持ち帰り用のパックに詰め替える人も多く、店側としても廃棄物が減るわけですからいいことなのかもしれません。
このほかにも、幹線道路から少し路地に入った「のぼる」という食堂や(ここの「水膾」は絶品です)、長狭街道沿いのおそばの「きのや」、駅前通りに干物の「提灯や」など丁寧で誠実ないいお店が保田にはまだまだたくさんありますので、みなさんにもぜひお出で頂きたいと思っているのでございます。
ここまでは「前ふり」。次がいよいよ「ばんや」さんのお食事の様子です。
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さて、今年2月に行われた横浜市仏教会主催の涅槃会のために昌龍寺から借り受けた涅槃図を、先日ようやく返しに行ってきました。
結構大きな、そして貴重な涅槃図ですので移動は3人がかりです。慎重に運搬し、設置が終わったのはお昼近くになりました。
最初は「きのや」さんで手打ちそば(そのうち紹介します)と思っていましたが、なぜか臨時休業の様子。
じゃあ「ばんや」でお昼ご飯、ということになり、出かけた3人、にこにこしながら食事をしたときの内容がこれ・・・・(*_*)
まずはお刺身の盛り合わせ3人前。すごいなあ・・。
鯛と金目とアオリイカ、カワハギ(肝醤油付き!)、はまち、サザエ、ひらめがついてかなり豪華です。でも一人前800円くらい。
この刺身だったら地酒・寿萬亀(じゅまんがめ)かなあ・・なんて、うつけた事を話してもしょうがありませんので、ご飯(これがまた、おおお大盛り)、味噌汁、漬物のセットを頼んで、刺身定食になりました。
続いて「房総に来たらさんがやきでしょ」ということで、青い魚のハンバーグといった趣のさんが焼き。生だと「なめろう」になるのかな?写真がぶれて見にくいですね・・・
「今日のお勧めだって」ということで、ウルメイワシのさしみ。いったい何匹分なんだろう・・?
「活けヤリイカがあるんだって」「食おう食おう!」って、これは少し高くて一匹1260円。でも横浜で食べるよりはるかに安いなあ、2から3分の1くらいだなあ(^-^)
ここらへんでかなりお腹もきつくなってきたのですが、それでも気持は食べたいが優先して、まさに食欲の餓鬼状態。
「あとひとつしかないよー!」じゃあ食べなきゃって、今度はわらさのかま煮(でかい!)。
で、ふうふういいながらも骨まで愛して三輪空寂。お皿もきれいに一切食う役。
お腹が満足して、さらに、横浜じゃこの値段じゃ食べられないだろうなあ、と思えば気持も満腹になって、幸福のあまり帰りの車中はすっかり寝入ってしまったのでした。
康樹さん、運転お疲れ様でした。
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今日のおまけは、前回に続いて園内の花を掲載します。
園内のカンパニュラは日が経つに従って少しずつ色が変わってきて、薄い紫色から今は桜色になりました。けっこう楽しめます。
今日はここまで。
ばんやのご飯は本当にびっくりしました。
仕事後の食事で凄く美味しかったです。
また、潮の臭いを嗅ぎながらですからそれもご馳走になるんですね。
次回行くときは、是非お酒付きで行きたいですね。