3月18日 23時30分から 「AT-X」 での放送が予定されていた、『とある魔法の禁書目録Ⅱ』 23話の放送が延期になりました。
先週発生した地震・津波災害の影響が、現在放送中のアニメシリーズにも及んできた模様です。
ストックが何話かあれば放送しているハズなので、『禁書目録Ⅱ』 に関しては、「ストック0」 の綱渡り放送をしていたのでしょう。
1週間に放送されるアニメ作品は減少の一途を辿っており、少なくとも人材面での制作体制は、5~6年前よりは余裕があるハズですが・・・
それでも、タイトロープな制作スケジュールになってしまっている現状が、透けて見えてきます。
デジタル撮影やCGの多用も、必ずしも作画スケジュールにゆとりを持たせてはいないようです。
もうこれは、制作開始時期が極端に遅いとしか思えないです。
恐らく、企画の立ち上げから放送開始までの期間が極端に短いのでしょう。
だから、どんなにがんばって作画面で大量の人材を投入しても、放送期間中のストックができない・・・という状況に陥っていると思われます。
私は、今回の 「放送延期」 自体は、仕方の無い事だと思います。
なにしろ、1000年に一度あるか無いかの大災害です。
大勢の方が亡くなり、行方不明となり、あるいは被災された方々は物資が不足する中、耐える生活を強いられています。
各種産業も操業に支障が出ています。
流通や電力も制限されている状態では、アニメ産業にも支障が発生するのは当然です。
ただし、ストックが1本でも2本でもあれば、制作中断という事故の影響を吸収し、放送休止の事態は回避できたかもしれません。
まだ電力が復旧せず、テレビの無い生活を強いられている方々のため、あえて放送を延期する・・・という考え方もありますが、これはまた別の問題です。
結果として今回の大災害は、量的な減少傾向にある 「日本のテレビアニメ」 が内包し続けている 「制作面における脆弱性」 を改めて表面化させました。
現在のアニメ作品にはこの他にも、「表現の自由に関する問題」 「収益に関する問題」 「人材育成・技術継承に関する問題」 など、様々な問題を抱えています。
日本のテレビアニメが産業として今後も残っていけるのかどうか・・・
そのカギはやはり、「面白いアニメ作品を作り続ける」 というアニメ関係者の意気込みにかかっています。
そのためにも、やはり 「タイトすぎる制作スケジュール」 は大問題です。
クオリティ向上のためにも、企画から制作開始、そして放映開始まで十分な期間は必須です。
そのためにも、「作品としての売り」 をどこに求めるのかを、明確に規定しておく必要があります。
これが 「凝った演出」「美麗で緻密な作画」 になるのならば、十分な作画・演出スケジュールとハイレベルな演出陣・作画陣の投入が必要になり、コストの上昇分は商品である 「ブルーレイ」 「DVD」 の価格に転嫁する (当然、おまけなどもふんだんにつけて、ファンにも納得してもらう)・・・ という方針になります。
販売商品を低価格に抑えるのならば、制作スケジュールの節約や人件費の抑制を図るため、演出や作画の方向性における適切な 「取捨選択」 を行い、作業を省略しつつ、面白い作品に仕上げる工夫が必要になるでしょう。
そのためには、現場の制作者や出資者はもちろんのこと、熱心な視聴者も作品に対する 「眼」 を肥やしていく必要がありそうです。
先週発生した地震・津波災害の影響が、現在放送中のアニメシリーズにも及んできた模様です。
ストックが何話かあれば放送しているハズなので、『禁書目録Ⅱ』 に関しては、「ストック0」 の綱渡り放送をしていたのでしょう。
1週間に放送されるアニメ作品は減少の一途を辿っており、少なくとも人材面での制作体制は、5~6年前よりは余裕があるハズですが・・・
それでも、タイトロープな制作スケジュールになってしまっている現状が、透けて見えてきます。
デジタル撮影やCGの多用も、必ずしも作画スケジュールにゆとりを持たせてはいないようです。
もうこれは、制作開始時期が極端に遅いとしか思えないです。
恐らく、企画の立ち上げから放送開始までの期間が極端に短いのでしょう。
だから、どんなにがんばって作画面で大量の人材を投入しても、放送期間中のストックができない・・・という状況に陥っていると思われます。
私は、今回の 「放送延期」 自体は、仕方の無い事だと思います。
なにしろ、1000年に一度あるか無いかの大災害です。
大勢の方が亡くなり、行方不明となり、あるいは被災された方々は物資が不足する中、耐える生活を強いられています。
各種産業も操業に支障が出ています。
流通や電力も制限されている状態では、アニメ産業にも支障が発生するのは当然です。
ただし、ストックが1本でも2本でもあれば、制作中断という事故の影響を吸収し、放送休止の事態は回避できたかもしれません。
まだ電力が復旧せず、テレビの無い生活を強いられている方々のため、あえて放送を延期する・・・という考え方もありますが、これはまた別の問題です。
結果として今回の大災害は、量的な減少傾向にある 「日本のテレビアニメ」 が内包し続けている 「制作面における脆弱性」 を改めて表面化させました。
現在のアニメ作品にはこの他にも、「表現の自由に関する問題」 「収益に関する問題」 「人材育成・技術継承に関する問題」 など、様々な問題を抱えています。
日本のテレビアニメが産業として今後も残っていけるのかどうか・・・
そのカギはやはり、「面白いアニメ作品を作り続ける」 というアニメ関係者の意気込みにかかっています。
そのためにも、やはり 「タイトすぎる制作スケジュール」 は大問題です。
クオリティ向上のためにも、企画から制作開始、そして放映開始まで十分な期間は必須です。
そのためにも、「作品としての売り」 をどこに求めるのかを、明確に規定しておく必要があります。
これが 「凝った演出」「美麗で緻密な作画」 になるのならば、十分な作画・演出スケジュールとハイレベルな演出陣・作画陣の投入が必要になり、コストの上昇分は商品である 「ブルーレイ」 「DVD」 の価格に転嫁する (当然、おまけなどもふんだんにつけて、ファンにも納得してもらう)・・・ という方針になります。
販売商品を低価格に抑えるのならば、制作スケジュールの節約や人件費の抑制を図るため、演出や作画の方向性における適切な 「取捨選択」 を行い、作業を省略しつつ、面白い作品に仕上げる工夫が必要になるでしょう。
そのためには、現場の制作者や出資者はもちろんのこと、熱心な視聴者も作品に対する 「眼」 を肥やしていく必要がありそうです。
できる事を皆で少しずつ。
集まった善意が、避難生活を送られている皆様や、原発事故の風評でせっかくの農産物が売れなくなってしまった皆様に、少しでも早く届く事をお祈りします。