美味!な日々

2021年2月の観劇録

本当は2月に宝塚観劇デビューするはずだったけど、緊急事態宣言ゆえ残念ながらキャンセル。宝塚観劇デビューはまたしばらくお預けです。

魔女の夜@配信(渋谷キャスト スペース)
今作は新しい演劇を模索する実験的試みとのこと。配信で拝見。
蓬莱さんの戯曲は久しぶりで、10年くらい前に書かれた作品らしいが、女性二人芝居、非常に面白かったです。入山杏奈さんのお芝居は初めて観ましたが、配信で顔や表情がはっきり見えることもあって、ビジュアルの美しさにまず見とれてしまいました。他の舞台も観てみたくなる俳優さんですね。鈴木杏ちゃんは久しぶりに普通の人の役をやっているのを見た気がする(笑)。入山さんの役は無表情気味なのに対して、杏ちゃんの役は表情豊かで人間味溢れる感じでした。

薮原検校@PARCO劇場
数か月ぶりのPARCO劇場。猿之助ファン(歌舞伎ファン)と三宅くんファン(ジャニファン)が入り混じってほぼ満席の客席は、ちょっとしたカオス…に見えました。苦笑
今作は、何年も前に世田谷パブリックシアターで野村萬斎主演版の初演を観ましたが、同じ戯曲でもこんなにも違うんだと演劇の間口の広さを改めて感じました。今作は
舞台美術や音楽が現代で、芝居はお江戸なのに、観ていて特に違和感を感じさせないのがスゴいな、と思いました。クドカン舞台音楽などでおなじみの益田トッシュ氏の音楽&ナマ演奏もステキでした。歌も良かった~。語り部役ゆえ、ほぼ出ずっぱりの川平慈英さんのソロ歌は、当たり前だけど段違いに素晴らしくて、感動すら覚えるほど。三宅くんは宮地さんと歌う歌は声質が合ってない感じでしたが、二幕のラップ調の歌と、謙虚なのにラストだけ異様に残酷な保己一役は良かったです。猿之助さんのメイクが、わざとかもしれませんが、歌舞伎っぽかったのだけがちょっと気にはなりましたが、人間の醜さグロさをカラッとサラッと見せる井上ひさし戯曲、また観たくなる不思議な演目です。

 
 
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