美味!な日々

2020年11月の観劇録(その2)

エレファント・マン THE ELEPHANT MAN@世田谷パブリックシアター
予想はしていたけど、客席は95%以上女性で恐らくその多くが小瀧望ファンと思われ。。。こういうキラキラとは真逆のお芝居にアイドルが出る時のファンの反応ってとても気になるので、休憩中についつい耳をそばだててしまう。笑
誰もがジョン・メリックに自分を重ね、安心を得るシーンは、見ていて何だか身につまされる。。。小瀧くん、表情や動きだけでその奇形を表現しているのは凄かった。千秋楽の頃には身体が歪んでしまうのではないか…と心配にはなりましたが。その表現の反動もあって、途中のトリーヴズ医師の夢のシーンは小瀧くんの顔の造形の美しさが一際際立つという効果も産んでいたように思います。木場さんのお芝居、やっぱり大好き。高岡早紀と久保田磨希と山﨑薫の三人組のシーンが、何だか可愛らしく感じたものの、カーテンコールもその衣装だったのは一転してシュールでした。笑

ビューティフル@帝国劇場
至福の時間でした。。。待望の再演。メインキャストはそのままというのがまた嬉しい。初演に続き、平原綾香バージョンを堪能しました。水樹奈々バージョンも観てみたいけど、やはり、あーやの歌声の方が好みなもので。あーや&伊礼彼方、中川晃教&ソニン、のどちらのペアも素晴らしいし、アンサンブルのみなさんも全員素晴らしい歌唱でずーっと聴いていたい。アンサンブルなのだけど全員メインで歌う場面があり、歌唱シーンはどれも圧巻。権利上、DVDは難しいだろうからせめてCDだけでも出してほしいです。(歌えるのに歌うシーンがほぼ無い剣幸さんと武田真治がもったいない…のは初演同様。)

プロデューサーズ@シアターオーブ
福田雄一演出のコメディミュージカル。Wキャストの吉沢亮バージョンを観劇。『ビューティフル』からのはしご観劇だったので、何となくミュージカルとしては物足りなさを感じてしまったけど、最後に「許してね~」みたいな歌を歌われてしまったので、しょうがないか。苦笑
いやぁ、基本的にずーっと楽しいは楽しいのだけど、いい意味でも悪い意味でもかなり下品、プラスして福田さん演出舞台でよく感じる内輪受け雰囲気も満タンで、途中で一旦お腹一杯になる感じ。
吉沢亮くんは、初ミュージカルということでとてもとても頑張っている感が伝わってくるので、好感がもてる。喉が徐々に温まるタイプなのか、一幕は歌がオーケストラの伴奏に負けていたのに、二幕になったらちょうど良くなっていました(音声さんが調整した可能性もありますが…)。井上芳雄はいつもながら文句の付けようのない安定感。一番の収穫は、カルメン・ギア役の木村建成とウーラ役の木下晴香は驚愕の変貌っぷり。正統派二枚目や清純な女の子やプリンセスっぽい役柄のイメージが強いので、こんな役をこんな風に演じられるのね!と感嘆しきり。佐藤二朗さんのアドリブっぽいけどアドリブじゃない芝居も相変わらず楽しかったです。
【追記】2回目は最前列で観劇。世界観に慣れたのか、最前列で良く見えたからか、作品自体は前回よりも楽しめました。コロナ禍で、他の舞台ではオーケストラやバンドは舞台後方や舞台下/袖での演奏が多い中、この作品は舞台前方にオーケストラピットがある形。つまり、最前列の前はオケピです。オーケストラの演奏も見えてラッキーという気持ちと、管楽器もあるのに時勢柄この配置はちょっと…と思う気持ちが半々でした。苦笑
今回は吉野圭吾さんをガン見。最初の登場から劇中劇まで、もぉ、素晴らしかった~。さすがの貫禄でした。

 
 
 
 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「舞台」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事