美味!な日々

石持浅海:扉は閉ざされたまま

石持浅海さんの『扉は閉ざされたまま』を読了。最初に犯人がわかってしまう倒叙型ミステリー(いわゆる刑事コロンボ型)ですが、死体が容易に開けることの出来ない密室内にあり、それをある理由から開けさすまいとする犯人と密室の中で何が起こっているのか明らかにしようとする探偵役の女性との頭脳戦が中心となっている一風変わったミステリーに仕上がっています。しかもこの二人の間には恋愛感情があるらしく、色々と含みのある終わり方になっていました。

解説でも触れられていますが、犯行の動機については賛否両論あるらしいです。ちなみに私は否ですね。「そんなワケないだろう」、「そんな理由で!?」と思いました。最後まで引っ張っておいてこの動機…石持さんは大好きな作家さんだけに、この箇所だけはがっかりしました。

ところで、本作はWOWOWでドラマ化されたらしいのですが、石持浅海さんの世界観をどう映像化したのか、、、ちょっと興味ありますね。

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫 い 17-1)
石持 浅海
祥伝社

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コメント一覧

rin_mm
http://blog.goo.ne.jp/rin_mm
hontaka様、コメントありがとうございます!
この作品はホント動機だけが残念で残念で…

>WOWOW制作の映像もの

なるほど~、評判いいんですね。
地上波みたいにスポンサーとか視聴率に
縛られないからいい作品作りができるんでしょうか…。
年末年始に見てみたいと思います!!
hontaka
http://blogs.dion.ne.jp/hontaka/
突然のコメント失礼いたします。

確かに動機の部分は「そんなことで人殺しを,それも友人を」ってな感じで意見は分かれるでしょうね。

WOWOW制作の映像ものは,その他の作品も評判がそこそこいいので,観てみる価値はありそうです(正月番組に飽きた頃にぜひ)。
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