美味!な日々

2023年8月の観劇録(その2:桜の園)

桜の園@PARCO劇場
「チェーホフ四大戯曲」のひとつ。かなり前に三谷幸喜さん演出版を観て、何となくイラッとしてもどかしいお話だったのを記憶していたので、今回は観劇しないでおこうと思ったのだけど、、、、好きな俳優さんばかり出演しているので、どうにも観たくなり、PARCO劇場だし、後ろの席でもいいや!と思いながら、クレジット会社の割引料金のチケットを購入。ところがどっこい、前方列どセンターで最高に見やすい席だったのでびっくり。前も休日の『ジャージー・ボーイズ』チケットが最前列で驚愕した覚えがあり、クレジット会社のチケット販売も侮りがたし…ですな。
さて本題。八嶋さんがX(Twitter)上でプラスの感想もマイナスの感想も全部リポストしてくれていたのだけど、観劇前にはあまり読まないようにして劇場へ。ワタシ的豪華キャスト&ショーンさんの『セールスマンの死』に続く現代的演出を楽しみにしてました。いやぁ、ストーリーはやっぱりすれ違いというかコミュニケーションが成り立っていない感じでやっぱりもどかしく、トータル苦笑しかないです。
八嶋さんが役でも御本人でもカンパニーをまとめている感じ。劇中、一番まともで一番いい人に見えてくるのだが、ロパーヒン、そういう役だったっけ?八嶋さん、すごいな。八嶋さんと成河くんの言い合う場面なんて全く噛まずに物凄いスピードで言い合っていて、まさに演劇お化けの戦い。薄々気付いていたけど、八嶋さんも演劇お化けだな。笑
出てくるだけで場をかっさらう川上友里ちゃんも、この間まで馬になって語りあげてたけど今回は眼鏡無精髭男子で語りあげる成河くんも、赤いドレスの美しさが半端ない原田美枝子さんも、松尾キッチュさんも、天野はなちゃんも素晴らしかった~。ワーニャの安藤玉恵ちゃん、鍵束がアイデンティティの象徴かしらと思うくらいずっと腰でジャラジャラ音を立ててて、その鍵束が失くなった時、彼女だけは幸せになって欲しいと心底思った。ロパーヒン、ワーニャと結婚して幸せにしてあげて欲しかったよ~(←心の叫び)。そして村井國夫御大で締まるのも最高で、カテコでのシャキッとした立居振舞の村井さんがまたカッコ良かった。永島敬三くんは、多分原作には存在しない、異邦人/宇宙人的な感じの役柄で、畏怖を観客に与えまくる、ある意味美味しい役だった。そっか~、永島くんが歌ってたの、「Sherry」の替歌だったのか…私の観た回の音程、絶対不調だったよね。全く気づかんかった。前原滉くんがアザだらけなんじゃないかと心配になるくらい何度も(ウマい事)転んでた…大千秋楽まで大きなケガせず終われるよう祈ってます。市川しんぺーさんの酔っ払いっぷりも見事でした。

あー好きな俳優さんをたくさん観られた!というだけでも、行って良かった。


 
 
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