「雪はまた降る」2006 vol.14

前略、テツロウ様。

　僕にも、波が見えました。

　あなたの言う「波が見えた」は、水の人(ウォーターマン)であるあなたの世界の話で、自分には良く解らない感覚でした。それが、遂に自分にも、波が見えてしまいました。
　それは、きっとタクちゃんに借りたビデオ「サーフ・アドベンチャーズ」の影響だと思います。まだまだ波乗りとして経験不足な自分の中で、視覚的感覚が刺激されたものの現れでしょう。
　
　この土日月約束はなく、天気予報と相談した結果、3/11(土)の仕事後にしらおナイターへ行ってきました。おそらく今シーズン最後のナイターです。
　暖かい今日今夜、気温は10℃近い。雪は緩んだままのシャビ雪、期待どうりです。月あかりもあり、ちょっぴり不思議な情景のナイターでした。

　滑り出して4本めくらいで綺麗なカービングを意識して滑ってた時、波は見えました。大きな波のボトムを降りていく自分がいました。滑りながら振り返った雪面は、綺麗な波の面でした。
　何回かトップに当て波を散らしたりもしました。
　シャビ雪の感覚が波と似てるのかな？！エッジに力を乗せ過ぎると沈んでしまうところとか、板の走らないスピード感。後傾気味に胸を反らして乗る感じとか。

　ずっと波を意識しながら滑れたし、今期一番の浮遊感も体感した。滑り出し6時から8時半までの2時間半、終始にやけ顔でリフトに乗っていた様な気がする。まるで危ない人だったかもしれない。
　人は、失敗した時や辛い時、他人の牲にしたくなるもんですが、幸せを感じた時も、誰かに感謝したくなるもんなんですね。ビデオの中でもありましたが、この自然の恵みの中でこの幸せを感じて、誰かに感謝したくなりました。

　弥生もなかば、家の入り口の梅もやっと花を咲かせました。早々。

のらりくらりと木曽病院

今回どういうわけか、自分達4人に用意された部屋は、4人部屋が二つ。(・_・;)
広々と使わせていただきました。

やまわ館を出て、
蓼科から塩尻まで長野道を使い、国道19号を下り、中津川から土岐まで中央道。
途中に木曽病院に寄り、ハットリ君の見舞いです。
その他にも、お土産や、ハットリ君に頼まれた携帯の充電器、食事、ハットリ君に頼まれ下着を買いに行ったり、のんびりと帰ってきました。

当のハットリ君は、思ったより元気そうで安心しました。
滑り出してリフト2本めで、モーグラーの右足の骨はコブに負けたらしい。

ちなみに自分は、本屋で「救急センターこぼれ話」という本を見舞いに買っていきました。自分はそういう人。
それにしても、冬の時期の後半になっていろいろあるな～ぁ。

「雪はまた降る」2006 vol.13

3/4(土)～/5(日)は、サトウ君と白馬さのさかへ泊まりで滑りに行く約束があった。

上村愛子にまた会えるかもしれない。
週中からオヤジの妄想は爆走しだした。
偶然同じリフトに乗り合わせる、上村愛子と自分の恋のシナリオは出来上がった。恋のはじまりの最初の台詞が大切だ。うふふふ。

当日は夜勤明け、風呂に入ってからサトウ家宅に朝5時に行く。
今回は4人、シモヒロさんとヤマモトさんが遅れてきた。それでも、サトウ君のランクル100は速いから大丈夫。

毎度おなじみ、やまわ館。宿に9時過ぎに到着。
荷物を部屋に運び、滑る準備が出来たはいいが、バスが無い。
宿のオープンカー(軽トラ)が出動してくれる事に、ありがとうございます。
荷台で揺られてゲレンデへ。

とにかく天気が良かった。風がなく、昼間には汗ばんだ。
でも、気温は低いままっだたみたい。青木湖はずっと白だったし、山頂に見えてた白い木々は着雪したままだった。
週中に降ったらしい雪のおかげで、雪質も思ってたより全然いい。
締まった雪で、昼間にも少しゆるんだ程度。板が走った。
この辺が美濃と白馬の違いなのかと、半信半疑に実感する。

サトウ君達は、3時過ぎに宿に戻る。自分は4時半近くまで滑ってた。
なんだか、ここへ来て自分が上手くなっていく様な気がして楽しい。自画自賛。

宿に戻って、風呂に入り、夕飯までくつろぐ。
かなり雪焼けしたみたい、唇が痛い。お風呂の鏡で見た自分の顔は、真っ赤だった。
事態が急変したのは、食事の後。サトウ君の携帯にイトウさんから着信があった。

イトウさんは、ハットリ君とおんたけに滑りに行ったと聞いていた。
ハットリ君が骨折した。　しかも、ヘリで搬送。
木曽病院にいるとのこと。

あす日曜は滑らず、ハットリ君を見舞いに行く事に決まった。
自分は9時を待たずに寝てしまう。そう言えば、自分は夜勤明けでした。
あっあ、上村愛子とリフトに乗ってないぞ！！