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Fate/Zero 第18話「遠い記憶」

2012年05月06日 | Fate/Zero
南の島で父親と暮らす切嗣は魔術師だからと村人から疎まれる父とは違い、子ども故に村に馴染んでいた。
しかし他の村人と違い父に師事し尊敬するシャーレイが師匠の凄さを皆に知ってもらう為に自身に研究の成果を施してしまい…。

前回の時臣の最期、綺礼とギルガメッシュの契約で物語に一区切りついたとはいえ、いきなりの切嗣の過去話にはちょっと疑問。
ランサー陣営が脱落、セイバーと切嗣の溝が深まった後じゃダメだったんだろうか?
今回の物語は切嗣がどんな人間だったのかの手掛かりとなる話だったと思う。
つまりはセイバーも理解しようとしていた「正義の味方」になりたかった切嗣の話。

“きりつぐ”と発音出来ない為にケリィと呼ばれ仲良く遊ぶ切嗣の笑顔が凄く眩しい。
父親が魔術師で時を操る術を研究していて尊敬もしている。
凛と同じだなぁと思った。
しかし彼女と違うところは父の研究の結果がどのような影響を及ぼすかを知ってしまったこと、そして父がそれを失敗と切り捨て人の命を何とも思っていなかったことでしょうか。
時臣と同じように魔術師らしいし、自分の子どものことは本当に愛していた彼ですが、シャーレイが薬を簡単に持ち出せる状態にしていたことや、シャーレイが持ち出したと分かって止めようとせず逃亡の準備をしていたことが、より人でなしのように感じます。
聖堂教会、魔術協会の双方から目を付けられるような研究「死徒の生成」。
魔術師の目標である根源への到達には悠久の時を必要とするための研究だったが、それは村人を生きる屍とする失敗作だった。
証拠隠滅を図る双方や半死徒となった村人の手から切嗣を救ったのはナタリアという女性だった。
彼女が父親を殺す前に自分の手で殺そうと先回りした切嗣。
シャーレイを見殺しにしたからだとか、研究の失敗確定を見る為に犠牲にしたからだとか、言う人もいました。
確かにそれもあるだろうけど、切嗣自身が言ったように「逃げた先でも同じことをするから」がそのまま理由だったと思うんですよね。
ナタリアの「子どもが親を殺すには悲しい理由」と言う言葉で怖そうだけどナタリアが良い人…とは言えないか、大人だなと思った。

「どんな大人になりたい?」
シャーレイの問い掛けに答えられなかった切嗣の目標となる人を得た瞬間だったんじゃないでしょうか。
それは漠然と思っていた魔術師とか、立派な大人ではないかもしれないけど…。
シャーレイを逃がしてしまったが為に被害が拡大したことを切嗣自身も気にしていて、多数を救う為に少数を切り捨てるという考え方を持つようになったんですね。
これは父親を殺すことによって拡大を防げるから殺したということにも繋がるので、どの時点でそれを決意するに至ったのか…ひょっとして元々持っていた感性なのかもしれませんね。
無表情で射殺した切嗣ですが銃を握る手が凝り固まっていたところを見ると、感情を切り離して射殺したけど無意識的に体が反応してしまったとか?

魔術協会の魔術師として登場したおかっぱ頭の人は「空の境界」に登場するアルバというらしいです。
タイプムーンファンへのサービスですね。
封印指定って名前からして大事っぽいんですけど、桜はこれにされるかもしれなかったってことなんですかね?
TYPE-MOON Wiki - 封印指定


次回「正義の在処」



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