中国各地の自動車排ガスや工場の排煙による大気汚染は、限界を超えているというメディア報道があった。肺がんなどを引き起こすという微粒子状物質PM2・5の濃度が東部地域では1月、一時は世界保健機関(WHO)の指針値の数十倍まで上昇。北京市では呼吸器不調を訴える住民が急増しぜんそく発作で死者も出た。恐らく死者は今後増大していき、時間を掛けて人体をむしばんでいく。有害物質を含んだ濃霧は日本の国土の3倍半に広がった。西日本への飛来も確認され、福岡市などでは日本国内の基準値を超える濃度が観測されている。国境を越えての汚染拡大は許されない。温家宝首相は先月29日、「現実的で有効な措置を取らなければならない」と述べたが、中国政府の対応は無責任に過ぎる。世界第2位の経済大国としての自覚をまったく欠いている。国際法規を施行し、環境汚染はグローバルなルールで法制化。自国内だけではなく、他国への悪影響の基準値をルール化し、損害賠償を強制敵に処罰化できるようにしないと、それこそ地球も危ない。
中国の大気汚染が目に見えて進んだのは1月11日ごろからだという。中国環境保護省によると、北京、天津両市や河北、山東両省では6段階の大気汚染指数で最悪の「深刻な汚染」となり、東北地方や内陸部でも2番目に悪い「重度の汚染」となった。放射冷却現象に無風状態が加わり、地表近くの高湿度の空気中に汚染物質が滞留したという。
中国の大気汚染が目に見えて進んだのは1月11日ごろからだという。中国環境保護省によると、北京、天津両市や河北、山東両省では6段階の大気汚染指数で最悪の「深刻な汚染」となり、東北地方や内陸部でも2番目に悪い「重度の汚染」となった。放射冷却現象に無風状態が加わり、地表近くの高湿度の空気中に汚染物質が滞留したという。