徒然グサッ

なんとな~く心にささった事、拾い集めます~。

クリスマスケーキ

2016-12-15 07:59:51 | 日記


あっという間に年末も押し迫って来た。
もうすぐクリスマスなのに
ワクワクもドキドキもしない。
なんでだろ❓
老いなのかなぁ😩

若い頃はワクワクしてた。
イベントもあったし。

子供の頃はドキドキだった。
そして
ドキドキの原因はクリスマスケーキ🎂

クリスマスケーキへの思い入れは
今時の子どもとは訳が違う。
超超チョー高級品。
滅多に食べられるシロモノではない。
1ミリでも大きく
1グラムでも重い
クリスマスケーキが食べたい❗️
そんな意地汚さMAXを共有する
兄と私の壮絶な戦いが毎年勃発した。

ケーキ🎂を食べられるのは
クリスマスと誕生日しかなかった。
主役が決まっている誕生日のケーキ選びに
優遇されるのはもちろん主役。
そこに異論はない。

しかーし、クリスマスの主役のサンタさんは
我が家にいないのだ。
(ん❓主役はイエス キリストか❓)
私と兄、最初にケーキを選べるのはどっち❗️
毎年毎年異常なレベルのドキドキだった。

母のケーキ入刀が始まると
二人で分度器や定規を持ち
獲物を狙う猛獣のごとく
ケーキを見つめていた。

どちらが先に選ぶか…
母が独断と偏見で毎年どちらかを指名する。
いや…ジャンケンだったのか❓
忘れちゃった😅
とにかく泣くし、わめくしの大騒ぎ。
結果、選ばれても極上な幸福感は一瞬だ。
選ばれるまでのドキドキの後に
ケーキを選ぶドキドキが待っている。

1つを選ぶと隣のケーキの方が
大きく見えてくる。
さらに上に乗ってるサンタやモミの木
チョコレートでできた
merry Xmasって書いてある板や家も
どれも欲しい。
1つを選ぶのは、簡単な選択ではない。
それなのに、
たった数分で選ばなければいけない。
クリスマスケーキで修羅場を
経験してしまった。
そして
その後の人生に影響を与えたかもしれない。

最初に選べる特権を得ると
後から兄の仕打ちがあり泣かされた。
後回しにされると泣いていた。

こんなクリスマスが
我が家に何年続いたのだろう。
ある年
いつもケーキカットにピリピリしていた母が
あっさり切り分け、
私に最初に選ぶよう指名した。

でも、私はいつも以上に選べなかった。
いつも機械のようにほぼ同じような大きさに
切り分ける母が切ったケーキの大きさが
バラバラだった。

私は、いつも以上に悩み苦しみ硬直した。
だって…
一番大きなケーキの上には
何も乗っていない。
飾りの生クリームさえほぼない更地状態。

そして…
一番小さなケーキの上には
サンタもモミの木も
チョコレートでできた
merry Xmasって書いてある板や家も
所狭しとすべてが乗っている。

私は一番小さくて賑やかなケーキを選んだ。
そして、涙目で一番大きなケーキみつめながら
食べた。

数日後
大事に保管していた食べられない
モミの木を捨てながら。
来年は一番大きなケーキにしようと
決意表明をした。

でも翌年のクリスマスから
我が家のケーキは、クリスマス仕様ではなく
すでにカットされて売っている
普通のケーキになった。
母が修羅場回避の決断をくだしたのだ。
その後のクリスマスに
ドキドキと思い出はない。

やっぱり人生多少の波風は必要なのかなぁ。
今振り返って、そう思う。
でも、
これからの人生は穏やかに生きたい。





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