郵政民営化がスタート、資産規模300兆円の金融機関が発足(ロイター) - goo ニュース
10/1から郵便局が民営化したワケですが、郵政民営化反対の人たちはこぞって「収益の悪い地方の郵便局は廃止される」と声高に叫んでおられました。
共産党で政治活動をしている私の知人も同様に警鐘をならしていましたし、郵便局で働いている知人も「より一層、忙しくなった」と危機感を抱いています。
私自身も民営化によって柔軟な経営ができるというメリットもあるだろうが、さまざまなデメリットも多いだろうな・・・と漠然と民営化に若干否定的な考えでいました。
でもこのニュースはかなりショッキングでした。
運用先が国債に偏っていることなどで、収益構造はぜい弱なままだ。日本郵政によると、07年3月末時点で郵便貯金資金の運用先は有価証券が94.5%(うち国債は83.3%)と、金利変動リスクに弱い構造となっている。
国債が83.3%だと???
なんだこのふざけたポートフォリオは!
郵便局は預かった資金でガンガン国債を買っていただけってか???
素人が考えたってひじょーに危険な資金運用ではないか!
もし国債の価値が暴落したらどうするんだ???
日本の財政悪化→国債の暴落→日本最大の金融機関(郵便局)の運用資金焦げ付き→超危機的状況の日本金融不安の発生→株価の大暴落→大不況突入
おいおいおい。
この魔の連鎖が発生するではないか!!!
投資先の一点集中なんて、金融のプロがやる事ではないな・・・
お、恐ろしい・・・
今まで郵便局はこんな資金運用をしていたのか・・・
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あ、ちなみに国債は絶対安全な超優良投資先ってのは財務省が宣伝している真っ赤なウソですよ(笑)
60年前、戦争中にバンバン発行していた戦時国債は戦争終結直後、全て紙クズ同然になったという歴史があります。
たとえ戦争をしていなくても、日本が財政破綻してハイパーインフレが発生したら同じ事がおきます。
日本の借金は今なおどんどん膨らんでいるのですよ・・・財政破綻が絶対に起きないって誰が言い切れるのでしょうか???
(実は国家が借金で首が回らなくなった時、ワザとハイパーインフレを発生させて国民の生活をズタズタにするのと引き換えに、国の借金を帳消しするという経済方策もあるくらいです)
でも国債を買うって事は御国へ御奉公する事なので、日本と言う祖国を大切に思っているのなら買うべきかと思います。
え、私?
もちろん国債は買ってますよ。
紙クズになっても致命傷を負わない程度の少量ですが。
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おそらくこれは推測なのですが、郵便局では法の縛りによって自由な資金運用ができなかったのではないでしょうか。
国営郵便局としてさまざまな特権がある反面、コレをやってはダメ、アレをやってはいけない・・・などなど、いくつもの制約があったのかもしれません。
だから国債にしか投資ができなかったのだと思います・・・。
国家公務員一種を合格した優秀なキャリアたちが、そんな投資手法を正しいと思っているワケがないでしょうから。
民営化によってこのあたりもおそらくもっと自由にできるのではないでしょうか?
すると郵便事業全体の利益率向上にも繋がるでしょうし、結果として郵便局員全員の雇用を守る事になると思います。
民営化によって自由な裁量を与えられ、優秀な人材たちが更に活躍できるというのであれば、民営化は正しい政治判断であったといえると思います。
日本最大の金融事業の担い手として、郵便局員の皆様の更なる発展と活躍を期待いたします。