暑い。
暑い。
暑い。
わたくしです。
通院してきた。
散々だった。
まず仙台駅で預金を下ろして(カノンさんと松島に行く予定があってその分も下ろしてきた)残高にがっくりしながら二万を下ろしカードを財布に入れてATMを後にしようとすると何だか激しい警告音がした。
『?』と思いつつ重い扉を開けていたら同じATMにいたおばさまに
「あなた!お金忘れてるわよ!!」
「ぎゃっ!すいません!!」
何だか不穏なスタートだ。
ウエッジヒールの踵が10㎝はあるサンダルを引き摺ってまたいつものクリニックに行く。
先生にぐずぐず縋り付いて話を聞いて貰う駄目患者である。
診察が終わりいつものように尻に注射される。ガハハハ。
支払いを終えて薬局に行こうとすると背後から悲鳴が聞こえた。
「お財布忘れてますよ!!」
ガハハハ・・・・・・。
薬局に行き処方箋と薬手帳と必要な物を出す。
しばらく呑気にしていたら急にお腹がゴロゴロしてきた。
ピンチだ。
すぐさま職員の人に
「トイレ行きたいんですけど荷物預かって頂けませんか?」
「はい」
ヒールが高いサンダルで走れないのがもどかしい。
便器に腰掛けて何とかしようとしたが出ない。
お腹をマッサージしても出ない。
五分は気張ってたのだが全く出ない。
諦めて腰を上げてショートパンツを上げ手を洗う。
大きな鏡の中に映った自分を見ると前髪だけに白髪がある。
即座に抜く。
薬局に戻り荷物を出して貰って大人しく座る。
薬剤師のお姉さんがやって来て。
「○○(私の名字)様、お薬の処方が替わったのでお時間頂きますが大丈夫ですか?」
いつも処方替わっているんだからその言葉は要らん。
ぐだぐだにやさぐれてると漸く名前を呼ばれ会計する。
高い。
しかしこれ(特に眠剤)がないと生きていけない身体なのさ・・・。
泣きながらビルを後にしようとすると入った時には何も無かった広場に屋台とカウチが置かれ大盛況である。
お客さん鈴なり。
それを右手に見ながら『折角来たんだから吹き流しだけでも見て帰ろう』と思いてくてく歩く。
恐怖はここから始まった。
左足のサンダルだけが不安定で捻ってしまう。
遂にアスファルトの上で転んだ(トレンカを履いていたが脱いだら出血していた)。
ふらふらと進む。
事態は深刻だった。
歩けない。
私は姫抱きは大嫌いなのだが心の中で『カノンさ~ん!抱いてくれぇ!!』と百万回は叫び続けた。
呼んだって来ない。彼は勤務中だ。
吹き流しを堪能する余裕もありゃしない。
一刻でも早く駅に行って電車で帰るのだ。
手すりやエスカレーターに助けられながら漸く駅に着いて次の電車を確認する。
福島行き一時二十五分発の電車があった。
ふらふらと改札を通り降り口にある手すりを掴んで転倒から逃れる。
そこにいたおいちゃんに驚かれる。
「どうしたの?」
「ちょっとサンダルが足に合わなくて・・・すいません」
「気を付けて」
「ありがとうございます」
手すりを次々掴んでやっとお目当ての電車が来る六番線に辿り着く。
階段も手すりにつかまって攻略してよろよろともう来ていた電車に乗ろうとする。
『今座れなかったら私は、死!ぬ!!』
私が鬼の様な形相でやって来たので既に乗っていた人が扉を開けてくれる(ここら辺は夏・冬対策で自分でドアを開閉出来る)。
手すりを掴んだ瞬間本日最大の不幸ビッグウエーブはやってきた。
電車とホームの隙間に落ちそうになる。
おかーさーん!!
周囲の人が目をむいていたがそんな些少な事は気にしない。
そしてラッキーだった事に(もうどちらの幸運、不運を論じている場合じゃなかった)手すり直ぐ横の席が空いていたので手すりを握った左手を支点にして半回転で『ぐる~ん』として『ストン』と腰を降ろす。
10.0!!
我ながら見事だった。
シルク・ドゥ・ソレイユで使って欲しい。
母に駅到着予定時刻をメールするが返って来ない。
いつもの事なので駅に着いたら電話しようと思い電車に揺られる。
駅に着いた。
まず自宅に電話する。
出ない。
母の携帯に電話する。
出ない。
危なっかしい足取りで日傘をさして歩く。
木のベンチに座る。
家に電話する。
出た。
「今から行くよ」
「宜しく」
木のベンチは最悪だった。
尻が痛くて堪らん。
悶え苦しみながら母をひたすら待つ。
来た!
だが何故私の前を通過して別の所に駐まる・・・。
足を引きずり車に乗り込んだ。
疲れた・・・。
どれ位疲れたかと言うと街中でやっていた宗教の勧誘に心惑わされた位だ。
「天の世界は全ての人を幸福と希望に導きます!」
「主はいつも私達を見守っていてくれるのです!!」
「足に合わないサンダルを履くのは断固として赦されません!!!」
暑い、一日だった・・・。
飯も朝から何も喰ってない・・・。
腹が空く余裕さえなかった。
まだ炬燵出してんだけどな、この部屋。
暑い。
暑い。
わたくしです。
通院してきた。
散々だった。
まず仙台駅で預金を下ろして(カノンさんと松島に行く予定があってその分も下ろしてきた)残高にがっくりしながら二万を下ろしカードを財布に入れてATMを後にしようとすると何だか激しい警告音がした。
『?』と思いつつ重い扉を開けていたら同じATMにいたおばさまに
「あなた!お金忘れてるわよ!!」
「ぎゃっ!すいません!!」
何だか不穏なスタートだ。
ウエッジヒールの踵が10㎝はあるサンダルを引き摺ってまたいつものクリニックに行く。
先生にぐずぐず縋り付いて話を聞いて貰う駄目患者である。
診察が終わりいつものように尻に注射される。ガハハハ。
支払いを終えて薬局に行こうとすると背後から悲鳴が聞こえた。
「お財布忘れてますよ!!」
ガハハハ・・・・・・。
薬局に行き処方箋と薬手帳と必要な物を出す。
しばらく呑気にしていたら急にお腹がゴロゴロしてきた。
ピンチだ。
すぐさま職員の人に
「トイレ行きたいんですけど荷物預かって頂けませんか?」
「はい」
ヒールが高いサンダルで走れないのがもどかしい。
便器に腰掛けて何とかしようとしたが出ない。
お腹をマッサージしても出ない。
五分は気張ってたのだが全く出ない。
諦めて腰を上げてショートパンツを上げ手を洗う。
大きな鏡の中に映った自分を見ると前髪だけに白髪がある。
即座に抜く。
薬局に戻り荷物を出して貰って大人しく座る。
薬剤師のお姉さんがやって来て。
「○○(私の名字)様、お薬の処方が替わったのでお時間頂きますが大丈夫ですか?」
いつも処方替わっているんだからその言葉は要らん。
ぐだぐだにやさぐれてると漸く名前を呼ばれ会計する。
高い。
しかしこれ(特に眠剤)がないと生きていけない身体なのさ・・・。
泣きながらビルを後にしようとすると入った時には何も無かった広場に屋台とカウチが置かれ大盛況である。
お客さん鈴なり。
それを右手に見ながら『折角来たんだから吹き流しだけでも見て帰ろう』と思いてくてく歩く。
恐怖はここから始まった。
左足のサンダルだけが不安定で捻ってしまう。
遂にアスファルトの上で転んだ(トレンカを履いていたが脱いだら出血していた)。
ふらふらと進む。
事態は深刻だった。
歩けない。
私は姫抱きは大嫌いなのだが心の中で『カノンさ~ん!抱いてくれぇ!!』と百万回は叫び続けた。
呼んだって来ない。彼は勤務中だ。
吹き流しを堪能する余裕もありゃしない。
一刻でも早く駅に行って電車で帰るのだ。
手すりやエスカレーターに助けられながら漸く駅に着いて次の電車を確認する。
福島行き一時二十五分発の電車があった。
ふらふらと改札を通り降り口にある手すりを掴んで転倒から逃れる。
そこにいたおいちゃんに驚かれる。
「どうしたの?」
「ちょっとサンダルが足に合わなくて・・・すいません」
「気を付けて」
「ありがとうございます」
手すりを次々掴んでやっとお目当ての電車が来る六番線に辿り着く。
階段も手すりにつかまって攻略してよろよろともう来ていた電車に乗ろうとする。
『今座れなかったら私は、死!ぬ!!』
私が鬼の様な形相でやって来たので既に乗っていた人が扉を開けてくれる(ここら辺は夏・冬対策で自分でドアを開閉出来る)。
手すりを掴んだ瞬間本日最大の不幸ビッグウエーブはやってきた。
電車とホームの隙間に落ちそうになる。
おかーさーん!!
周囲の人が目をむいていたがそんな些少な事は気にしない。
そしてラッキーだった事に(もうどちらの幸運、不運を論じている場合じゃなかった)手すり直ぐ横の席が空いていたので手すりを握った左手を支点にして半回転で『ぐる~ん』として『ストン』と腰を降ろす。
10.0!!
我ながら見事だった。
シルク・ドゥ・ソレイユで使って欲しい。
母に駅到着予定時刻をメールするが返って来ない。
いつもの事なので駅に着いたら電話しようと思い電車に揺られる。
駅に着いた。
まず自宅に電話する。
出ない。
母の携帯に電話する。
出ない。
危なっかしい足取りで日傘をさして歩く。
木のベンチに座る。
家に電話する。
出た。
「今から行くよ」
「宜しく」
木のベンチは最悪だった。
尻が痛くて堪らん。
悶え苦しみながら母をひたすら待つ。
来た!
だが何故私の前を通過して別の所に駐まる・・・。
足を引きずり車に乗り込んだ。
疲れた・・・。
どれ位疲れたかと言うと街中でやっていた宗教の勧誘に心惑わされた位だ。
「天の世界は全ての人を幸福と希望に導きます!」
「主はいつも私達を見守っていてくれるのです!!」
「足に合わないサンダルを履くのは断固として赦されません!!!」
暑い、一日だった・・・。
飯も朝から何も喰ってない・・・。
腹が空く余裕さえなかった。
まだ炬燵出してんだけどな、この部屋。