ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

諫早湾、常時開門へ

2010年12月16日 | 環境問題
管首相は、国営諫早湾干拓事業で潮受け堤防排水門の5年間の開門を命じた福岡高裁判決をうけて、「総合的に判断し、上告しないという最終判断をした」と発表しました。
管首相は諫早湾の干拓問題に関心をもち、現地を何度も視察しています。

諫早干拓をめぐっては長い歴史がありました。

1952年 諫早湾全体を締め切って水田を作る構想を長崎県が発表
1989年 諫早湾干拓工事が着工
1997年 潮受け堤防の締め切り‥‥通称「ギロチン」が切って落とされました
2000年 有明海で養殖ノリが大凶作
2007年 干拓工事が完成
2010年12月6日 福岡高裁が「潮受け堤防排水門の5年間開門」を命じる判決
2010年12月15日 菅首相が上告断念を判断

そして今後の見通しとしては以下のとおり。

2010年12月20日 福岡高裁の判決が確定
2011年5月頃  環境アセスメントの中間報告
2012年     開門調査の開始

「止まらない大型公共事業」の典型が諫早湾干拓事業だったと思います。今回の首相判断は大きな意味をもつでしょう。
しかし既に事業は完成しているうえ堤防内の調整池は汚れてしまいました。
今後、開門により「環境修復:レメディエーション」がどのように行なわれるか、注目していきたいです。

(参考)環境修復の成功例としては、ソウルの清渓川の再生事業が有名です。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱりトップが・・・ (チャイカ)
2010-12-22 14:23:37
菅総理はパッとしなかったけど、この件に関しては良かったわ!やっぱりトップが決断してくれなくちゃ!!市民運動家としての持ち味が少し出た感じね。
しかし名産の海苔は大打撃で、ムツゴロウもかわいそうでした。まさに生物へのギロチンでしたね。
開門によって少しでも復活してくれればと思います。
返信する
トップ判断 (Repu)
2010-12-23 06:08:11
人気低迷中の管総理だけど、この判断は良かったね。
開門というのは世界初。開門によってどのように海の環境が戻っていくか、興味がつきませんねぇ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。