ブナの中庭で

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講演会「地域エネルギー事業の可能性」(鈴木亨さん:北海道グリーンファンド)

2012年10月25日 | エネルギー
私が所属するNPO市民環境プロジェクトが建てた市民風車「のとりん」は、この鈴木さんのお蔭で実現したものです。
その鈴木さんを北海道からお招きして、金沢で講演会を開催しました。


鈴木さんたちは2001年9月に日本初の市民風車「はまかぜ」ちゃんを、北海道浜頓別町に建設します。総事業費2億円、そのうち市民出資は実に1.4億円。
ヨーロッパでは実績があるけれど日本では前例のなかった、市民からの出資金を集めて建設する「市民風車」です。


「風車で発電した電気は電力会社に売電し、出資者には配当金を戻す」
この方法で、これまでに合計14基、21,750kWの実績をあげてきました。

これは1万4千世帯分の発電量に相当し、これを火力発電でまかなっていた場合に比べ、3.5万トンものCO2削減に相当します。

しかし鈴木さんたち「北海道グリーンファンド」は、この現状で満足することなく、さらなるプランを持っています。

秋田市や石狩市などに、9基の市民風車を建設予定です。

「風は地域の資源」、これが合言葉。
私たちは遠く中東から石油を、オーストラリアから石炭を輸入して、電気を作ってきました。当然、その分のお金は海外に払っています。

しかし私たちの日本には、
 『風が吹き、太陽の光がそそぎ、森は豊か、火山もある』
という自然エネルギー豊かな国です。

わざわざ高いお金を払って海外からエネルギー源を輸入しなくても、十分にエネルギーの地産地消が可能な国。

「地域に存在するエネルギーに着目し、それを事業化して地域を元気づける方法はないか」
今晩、金沢では熱いココロをもった仲間たちが集まり、鈴木さんのお話に耳を傾けました。

(明日に続く:明日は「日本のエネルギー政策と世界の情勢について」書く予定です)

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