ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

雨水利用の促進を

2008年11月18日 | 環境技術・環境制度
今年は、都市部で集中的な豪雨被害が多発しました。
(神戸での悲惨な事故も記憶に新しいです‥‥。)地元の金沢でも浅野川が氾濫しました(写真は今年の8月21日撮影の浅野川)。
地表がアスファルトや建物で覆われ、雨水が一気に流出してしまうことが主原因です。

そこで「雨水が流出しにくいまちづくり」が注目されています。

東京都墨田区は、雨水利用の先進地。墨田区の雨水利用の歴史を読むと、とても興味深いなぁ。
区内で建築が計画された両国国技館に、雨水利用施設の設置を区が働きかけたことがスタートだったそう。そしてこれが区全体での取り組みに発展し、現在墨田区には雨水利用システムをもつ施設が128、総貯水量は1万2千m3もある!

また、雨水を地中に浸透させる「雨水浸透ます」の設置を推進する自治体も増えてきました。現在、66もの自治体が助成金制度を設けています。
詳細は雨水利用データベース(助成自治体)へどうぞ。

「雨水浸透ます」の設置率が高いことで有名なのが、東京都小金井市です。
設置数は5万4千基、住宅やビルなどの実に50.6%も!
半分を超えるなんて、スゴ~イ
市が最大40万円もの助成をしていることが効果をあげていますね。
詳細は小金井市湧水のホームページへどうぞ。水がキレイで飲んでみたくなりますよ~

この取り組みによって、大きな変化が現れました!以前はしばしば枯渇していた湧水が復活したんです。雨水の浸透により地下水位が上昇したからですね。


さて結論、雨水を「洪水を引き起こす厄介者」ではなく、「天からの恵み」としていきたいものだなぁ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。