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緑色凝灰岩の沢

2014年07月18日 | 地質・地形・地球科学
侵食されやすく崩れやすい岩石の典型です。

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日本列島が新生代新第三紀中新世を迎えたころ。
日本海側の地域で、激しい海底火山活動がありました。
その時に堆積し形成された凝灰岩は海緑石が多く含み、美しい緑色をしていることから、この海底火山活動はグリーン(緑色)タフ(凝灰岩)活動と呼ばれています。

さて、緑色凝灰岩は柔らかく侵食されやすいことから、沢では独特の造形美を示すことがあります。
先の日曜日に訪れた医王山・ワ谷も、この緑色凝灰岩の沢です。




柔らかいので風化・侵食されやすく、岩石の表面は土壌化して苔がついています。




ワ谷が「日本庭園」と称されるのは、地質に由来するのです。


柔らかいので水流の少ない上流でも下方侵食がすすみ、廊下丈の谷となります。

大雨が降ると簡単に崩落するので要注意です。


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