ブナの中庭で

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御在所岳・中尾根、再び

2017年05月20日 | アルパインクライミング
花崗岩のマルチピッチを堪能。しかし、なかなか複雑なルート。

***
前回の中尾根はノルベルト師匠と

前回のクライミング、自分の能力120%を振り絞っても、全てセカンド(リードなし)。
1P目の取りつきを見つけられず、モンキーフェイス(5.10a)を登ったのでした。
そしてルーファイも全て頼りっぱなし‥。

今回の目標は「ルーファイする!リードする!」です。

御在所岳裏道登山口から出発し、藤内小屋へ。
ここで、中尾根マルチへの取りつきで崩落があり、別ルートで行くようにという案内がありました。


前回はノルベルトさんに連れられていったので、位置関係がよく分かっていない私。
「???、&?‥」
そんな私を不安そうに眺めるEコーチ。
(彼は御在所マルチは初めて)

とりあえず、行きましょう~!
左から、一ノ壁、バッドレス、中尾根。
青空に輝いています。


一ノ壁基部からルンゼを上がり、悩んだ末にモンキーフェイスへ。
ここで懸垂支点を見つけ、無事に取りつきへ下ることができました。
1P目はこのクラック。
上部がちょっといやらしいけれど、Eコーチは無事突破。


2P目もEコーチはサクサクとリード。

この2ピッチでP4(展望台)に到着です。

ここからはクライムダウンして、3ピッチ目の取りつきへ。

(写真左がP4、ここからクライムダウンしてきました)

さて、3ピッチ目はクラック&チムニー。私がリードすることになりました。

20mのピッチ、後半はチムニーをせりあがりました。
苦労したけれどリードできて、嬉しかったです。

こうしてP3(ツルム)に到着。
終了点から15m程の懸垂で、ツルムのコルへ。

ここからの4P目は、最初アブミです。

写真右の強いオーバーハングをアブミで越えるのですが、実は実は、核心はその後のフェースなのです。
トポ図にはⅣ級。
リードに挑戦するも、難しい‥。結局は敗退
Eコーチに替わってもらいました。

そして次の5P目はP2(オニギリ)へ登ります。
ここは難しい。前回のノルベルト師匠との時も苦労したことを思い出します。
今回もEコーチに引っ張り上げてもらって、ようやくゴールできました。

燃え尽きた我々は、ここにて終了です。

素晴らしい風景でした、感動~!(^^)!

そして下降に移りますが、これがなかなかヤヤコシイ‥。
P1の取りつきに降りて、その後は2ピッチの懸垂&歩きトラバース。


下りルートを間違えないようにしなくっちゃ。

ここから最後の懸垂です。

なんとか朝に登ったルンゼに降りることができて、ホッとしました。

既に一の壁はクライマーがいなくなって静か。藤内小屋へ向けて下山。
心は満足感でいっぱいです(^^)

***
この日、御在所前尾根は大人気で渋滞でしたが、中尾根は3パーティのみ。
花崗岩の見事な造形美を楽しみながら、静かなクライミングが楽しめました。
同行のEコーチには5ピッチもリードして下さって、ありがとうございました。

前回一緒に行ってくださったN師匠。
師匠にとっても初めての岩場なのに、実に的確なルーファイだったことが今回分かりました。
マルチピッチクライミング、本当にルーファイが重要なのですね。
学ぶことが多かった御在所中尾根です。

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