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飼料専用米「モミロマン」

2010年01月04日 | 食・農業
日本の食料自給率は先進国中最低の40%(2007年、農水省)。
米国128%、フランス122%、ドイツ84%、低いと言われている英国でも70%(2003年)。

日本の自給率が低い原因の一つが、家畜飼料の多くを輸入に頼っていること。

一般に牛肉1kgを生産するために必要な穀物は11kg。牛の餌はトウモロコシや大豆、その他穀物であり、飼料用トウモロコシ自給率は0%、大豆は5%という低さです(2007年)。

また飼料を大量消費するのは牛だけではありません。豚肉1kgのために飼料は7kg、鶏肉1kgのために飼料は4kg必要とされています。

このため国産飼料増産の要望が高まってきました。

このたび発表された飼料専用米「モミロマン」は、(独)農業食品産業技術総合研究機構・作物研究所によって開発された新品種。

特徴は次の通りです。
(1)多収穫
  (2)倒れにくく直播栽培もOK(写真参照)
  (3)栽培に手間がかからず極低コスト
  (4)味は「不良」のため一般の食用米との区別が容易

非常に不味いので安価であっても食卓に上る事は無い、との見解がだされています。

各地に見られる耕作放棄地、ここに「モミロマン」を育てて飼料にできたら良いですね。遠くから運ばれてくるトウモロコシや大豆ではなく、国産飼料で育成させれば、フードマイレージも下げることが出来ますよ。

と、期待されている「モミロマン」。でも一度食べてみたいなぁ、どんな具合に不味いのかなぁ、と興味が湧いております。(私だけ?

モミロマンについて詳細は、(独)農業食品産業技術総合研究機構・作物研究所のHPへどうぞ。→こちらです
冒頭写真も作物研究所発表より。


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