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津波の伝わる速さ

2011年03月15日 | 気象・天文・自然現象一般
高校の地学の教科書に書かれています。

津波が伝わる速さ(秒速)は、次の公式で求められます。
速さv(m/s)=√重力加速度g(9.8)×海底の深さh(m)
(ルート√ はg×h全体にかかります。)

ここでgの値を10として速さを求めてみましょう。

今回の震源付近である日本海溝の斜面で、深さh=4000(m)とすれば、
 v=200(m/s)

海岸のごく近くで、深さh=10(m)でも
 v=10(m/s)
これではオリンピック短距離選手でも逃げ切れない速さ

三陸地方はリアス式海岸で海岸のごく近くまで海底は深いため、津波が伝わる速さも速いです。

この公式がもっと広く知られていれば‥‥。素早く逃げて、もしかしたら助かっている人がもっと多かったのではないか、と思っています。


4 コメント

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いや、無理 (まり)
2011-03-15 09:36:09
Repuさんは賢いし、ある意味専門家だから、この公式と教養で、津波が伝わる速さが分かるけれど、ルートも分からない人はいっぱいいると思うのね。
だから公式ではなくて、最後の出された結果、「海岸のごく近くで深さ10メートルであっても、津波は秒速10メートルになる。これはオリンピックの選手でも逃げ切れない」の文章の方が伝わると思う。
まあでも、今回のことで、津波は本当に怖い、すぐに逃げようと教訓にしている人は多いはず。
友人が、生きているかどうか分からず、やきもきしているんで、ちょっと厳しい?感想になっちゃった。ごめんね。
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津波の記憶 (川向かいの里人)
2011-03-15 18:43:46
1960年に、チリ地震津波で、大きな被害がでています。それ以前にも何度か津波の被害にあっています。その教訓から、いろんな対策がされていたと思いますが、今回は、想像を絶する大きさだったのではないでしょうか。
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まりさんへ (Repu)
2011-03-15 20:30:34
まりさん、コメントありがとうございました。地震被害はなかったですか?
そして今日の雨‥‥。埼玉ではかなりの放射線量と聞いています。自己防衛されてくださいね。さらに計画停電、大変なことと思います。

コメントいただいたとおり、津波公式のルートは無理だね。オリンピック選手で説明がベストでしょう。
ご実家の和歌山県南部、東南海「備えあれば憂いなし」で。
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「想定」 (Repu)
2011-03-15 20:33:19
想定外の津波の高さで防波堤が破れ、
想定外の揺れで原発が暴走。
ではいったい「想定」するための「基準」は誰がどのように作ったのでしょう。
基準を作ることの重みを痛感しております。
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