伊勢名物「赤福」
私の両親も大好物である。
多くのファンが全国のみならず、世界中にいる。
夏には、赤福入りカキ氷を店のみで限定発売して、テレビなどでも大いに宣伝をしていた。
300年の伝統、そして伊勢といえば『赤福」という多くの人のイメージは大きく崩れた。
最初発表された、製造直後の冷凍保存「まきなおし」原材料表示違反までは、仕方ないかと思ったが、その後、売れ残りを冷凍した事が発覚。
今日発覚したのは売れ残った製品を餡と餅にわけて「むきもち」餡を弟の会社に売っていたという事実だから驚き、そしてあいた口がふさがらない。
そこまで行くともう言い訳はできない。社長はミートホープと同じく「社員が勝手にやっていた事、もったいなかった」と言い訳したが、知らなかったわけがない。
弟の会社に売れ残った餡を卸していたのだったら、弟が知らなかったわけがない。
家族ぐるみの隠蔽であることは明らかである。
これは「白い恋人たち」より悪質だ。
日本最大の神社のお膝元でこのような不正行為を何十年にわたって行っていたとは・・・天網恢恢疎にして漏らさず。これは老子の言葉である。
悪事はいずればれる、そうあって欲しい・
私はあまり賞味期限にこだわらないから、期限切れでも結構口にする。
元々期限は早めに設定されている。
だから製品に問題はないかもしれない。しかし信用とモラルの問題だ。
有名な名産品には、バスツアーの客に賞味期限が近いものを「袋詰め放題」で販売したり、包装なしでばら売りでかなり安値で売っている(つまり観光客の自宅用)のも観た事があった。
かなり賢いと思ったし、その袋つめツアーは大人気で、バスツアーの目玉になっているようだ。(ちなみに今年の大河ドラマに関係ある銘菓です)
赤福もその日のうち食べてください(次の日が賞味期限)としていたのだったら、賞味期限日のものを、伊勢市内でそれを明記して、包装なしで半額くらいで売っていたらよかったのに・・・そうすれば、殆んどの商品がさばけたはずである。
「もったいない」は言い訳にならない。
それだったら生産量を減らすとか、他に方法があったはずである。
赤福社長会見 「現場がもったいないと思って、した」(朝日新聞) - goo ニュース
三重県、赤福に営業禁止命令 農水省も立ち入り検査
2007年10月19日(金)11:29
老舗和菓子メーカー赤福が店頭で売れ残った商品を回収し、冷凍保存して再出荷していた問題で、三重県は19日、食品衛生法に違反したとして、同社に営業禁止命令を出した。処分の期限は設けておらず、問題再発の恐れがないと確認できるまで、営業禁止となるという。農水省は同日午前、日本農林規格(JAS)法に基づき、地元保健所とともに伊勢市の赤福の本社と本社工場などに立ち入り検査に入った。