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アート作品紹介

クリスマスの約束 (私小説)

2012年02月18日 | 言葉・詩・私小説
クリスマスの約束

アケミは、クリスマスに過ごす男性とのスケジュールをどうするか悩んでいた。

「22日はトオル、23日ははヨシオ。そして24日はタケシ。仕事の関係でと言って、なんとかこの予定でうまく切り抜けられると思っていたのに、23日に会う予定だったヨシオが、その日出張が入ったから24日にできないかだなんて・・。んーしょうがない、24日のタケシと日にちを入れ替えよう」

アケミはすぐにタケシに電話で連絡をした。

「ゴメン、タケシ。一緒に過ごす予定だった24日、仕事が入っちゃって会えないの。申し訳ないけれど、23日に変更してくれないかなぁ」

「えー、24日すごく楽しみにしていたのに・・。でも仕事じゃしょうがないね・・いいよ、アケミがそう言うなら23日で・・」


タケシの声は、とても残念そうだった。
アケミは電話を切り、早速ヨシオに連絡をとって、仕事の方がなんとかなったので、24日に会える事を伝えた。

タケシはアケミと電話を切った後、少し考えた。

「しょーがねーなー、まっ、アケミとユリの日にちを入れかえればいっか・・」

タケシはユリに連絡をした。

「もしもし、ユリ?ごめん、約束いていた23日、仕事でダメになっちゃったんだよ。でも24日がなんとかなりそうだから、24日に変更してくれないかなぁ」

えー・・タケシが仕事の関係で、23日しか空いてないっていうから、私はその日、仕事を休むことにしてたのに・・でもタケシの頼みならしょうがないわね。うれしいわ、クリスマスイブの24日に会えるなんて」

ユリは、休みの日をずらすので、24日で大丈夫よとやさしく言った。

数分後 ・・

「あ、もしもしトオル?、私、ユリ。ごっめーん、悪いんだけど、約束していたクリスマス一緒に過ごすって言った24日、22日に変更してくれない?」


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