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私の男

桜庭一樹 文藝春秋

年末年始になると本が読みたくなります。
このカテゴリーを前回上げたのは1年前でした..

昨日本屋にふらっと入って2冊買いました。
そのうちの1冊です。ゆっくり楽しもうと思ったのに
今日読んでしまいました....

「おとうさんからは夜の匂いがした。」
黒い帯に書かれたコピーに目が止まりました。カバーの絵も良かった..
ジャケ買いですか?いやいやちょっと立ち読み..
私の男は、盗んだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いて来た。
面白そうな匂いがしたので買いました..。


面白かったです..引き込まれました..でも..いつ読むか?
自分がどんな気持ちの時に読むかで、印象が違うかも..
「養父、私の男、淳悟、おとうさん、この人..」タブーの極みは愛の極みなのか..
小説だから..読める内容だなと思います。
400頁そこそこのボリュームで章ごとに語る主が変わるので物足りない印象です。
「白夜行」「模倣犯」ほど話が膨らんだのでは?と残念ですが、もしかしたら
タブーな部分がもっとリアルになって嫌悪感が湧いて来たかも知れません。

ただ本文中に出てくる作者の文字に含まれた技にはまる自分がいました。

「おとうさんがいないもん! どこにも行けないわ...」
「私を知るのは、おとうさんだけ。私を、汚した、父親だけ。」
「どうして、欲しがったの」「...........好きだから」

どんな作者なのかとオフィシャルサイトに飛んでびっくり
女性でした.....

★★★
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MUJI オイルヒーター


もともと南向きの暖かな部屋です。
去年は電気ひざ掛けで乗り越えたので、パワー的には
不安はなかったのですけれど、優しい暖かさです..。
音もなく風もなく..「俺が!俺が!」って主張しないけれど
静かに暖めてくれます..


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