マンションも戸建てでも
「システムバスはすてきだけど、どこから入れるの?」というご質問をお客様から頂くことが多々あります。
わたしたちは、その仕組みを知っているが故に、まったく疑問を持たないことでも
お客様にとっては不思議な世界なんだ!と改めて考えされることのひとつです。
ご存知のかたももちろんいらっしゃると思いますが、
システムバス(システムキッチンも理屈は同じですね)は、現地で組み立てが基本です。
つまり、こんな感じで
浴槽、壁、床、水栓などのパーツ、その他もろもろの部材を
それぞれで現地に運び込んで、その場で組み立てるんです。
なので、お風呂の場合だとだいたいこの浴槽が通せる寸法があれば
どこでも搬入することができます。
なんだか、浴槽だけポーンと床にあると不思議です 笑
この画像のお施主様宅はいわゆるリノベーションのフルリフォームだったので、
特にマンションの場合は専有部分の空間にポツンと浴槽が鎮座している感じです。
この左側が実際には浴室スペースとなりましす。
少しわかりずらいですが、画面中央から右の奥にみえている
木ではないグレーの壁がシステムバスになり、その奥(画面ではみえません)が浴室内部になります。
いま見えているグレーのシステムバスの壁の裏は、木が見ているところに間仕切り壁を造作するため
仕上がると見えなくなる部分です。
画面左にかがんで作業している職人がいます。
そこがシステムバスの出入口ドア部分。
こんな感じで組立をするものなんです。
チラシやメーカーのショーム、最近では家電量販店なんかでもシステムバスが展示されています。
あれはメーカー側からすると、ほんの一例です。
形、サイズ、色、部品は様々あるなかから選んでいきます。
ハーフオーダーという感じでしょうか。
システムキッチンも同様なんですよ。
飾ってあるものは、あくまで一例。
「うちのサイズにあわないわ」「色が好みじゃないわ」とおっしゃるお客様もいらっしゃるのですが
そうではないんですよ、というご説明をぜひご理解頂けると嬉しいなぁ、と。
新車と同じような感じ?というと少しお分かりいだけるでしょうか?
展示車は展示車だけど、色やオプション、パーツ、タイヤなど組合せができますよね?
そんな感じです。ただ車と違うのは、完成品を持ってくる、ではないというところですね。
※現品処分などは、そのままなのでご了承くださいね
そして、一番気になるのはお値段ですよね。
これも車に例えさせていただくと、いわゆる標準価格はありますが、
メーカー、グレード、オプションの選び方でお値段はまったく違います。
まさにピンキリ。
逆に工事費用はオプション内容と現状によって違いはあるものの、
そう大きく違いはありません。
例えばマンションで、現在がユニットバスの場合でザイズが1216(1200㎜×1600㎜)だとすると
スタンダードクラスで60~70万位が人気。
オプション内容による、といいましたが、例えばジェットバスとか、浴室TVとか、
そういったオプションを設置するためにはそのために電気配線や湯・水配管が必要となってきますね。
その分、工事費が変わってくる、というわけです。
お風呂をリフォームされる方の動機を聞いてみると
寒い・冷たい
掃除が大変・汚れがとれない
設備の不具合
この3つがほとんどです。
つまり、この3つを解消できるリフォームでなければやる意味がなくなってしまいます。
寒い・冷たい原因は?というように、それぞれの原因を検討することもわたしたしの大事な仕事のひとつ。
見た目の表面だけ、新しいシステムバスにしても、原因を究明し解決していなければ、
また同じことの繰り返しです。
なかには、とにかく安く綺麗になれば何でもいいから!とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そういう工事も出来ます。
が、しかし。
お勧めはできません。
ほとんどの方は毎日、中には日に2回、家族みなさんが使う場所です。
冬場はヒートショックが原因で死亡事故の多い場所でもあります。
気安くやっていい工事ではないと、わたしたちは考えています。
わたしたちの考え方をご理解頂けるみなさんと、お会いできると嬉しいなぁと思っています。
宮城・仙台のリフォーム・耐震構法・SE構法の家は さくら工房㈱
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