ビッグコンボイ×ブレイク
そっと互いの両手を二人は絡める。見つめ合うと違いの顔は近く、吐息さえわかるくらいの距離だ。黄金色の瞳をブレイクが見つめるとその中に自分の顔が映っているのが見える。ブレイクが見つめていると、そっとビッグコンボイのマスクが開く。形の整った口がブレイクの口に触れようとした時だった。
「・・・ブレイク」
名前を呼ばれてブレイクがビッグコンボイを見ると不機嫌そうに彼はブレイクを見ていた。
「いい加減キスをする時にきつく目を閉じるのはやめろ。これじゃ嫌がってるみたいだ」
「だ、だって・・・」
頬を赤く染めながらブレイクは不機嫌にしているビッグコンボイを見つめた。
「緊張するよ・・・誓いのキスなんて・・・」
ブレイクの言葉にビッグコンボイは小さく息を吐く。
ユニクロンとの死闘を終え、セイバートロン星の復興が大分進んだある日、ガンホーでアンゴルモアカプセル回収の旅をしてきた頃から愛を育んでいたビッグコンボイはブレイクにプロポーズをした。ブレイクは喜んでそれを受け、かくして二人は結婚することになった。結婚式を行う式場も決まり、準備も粗方終わった。あとは結婚式の練習だけとなった。
「キスなんていつもしてるだろ」
呆れた顔をしたビッグコンボイにブレイクは唇を尖らせる。
「いつもやってるキスと誓いのキスは違うだろ!」
そう言ってプイとブレイクはビッグコンボイから顔を背けた。二人は式の段取りの練習をしてきたのだが、どうしてもうまくいかないものがあった。それが『誓いのキス』だった。
「そっと目を閉じればいいだけだ。何でお前はいつもぎゅっと目を閉じるんだ」
「緊張するんだよ」
ビッグコンボイの方を振り返ってブレイクは唇を尖らせながら言葉を続けた。
「このキスをしたらもう恋人じゃなくなるんだぜ?夫婦になるんだぜ?」
両手の人差し指をつんつんと突き合わせ始めるブレイクにビッグコンボイは黄金色の瞳を細めた。
「嫌なのか?」
「嫌なわけねぇだろ!ビッグコンボイが俺の旦那になるんだもん。むしろすっげえ嬉しい」
ブレイクはまっすぐにビッグコンボイを見つめるも、しばらくすると俯き、黙り込む。そして、小さな声で再び口を開いた。
「でも少し不安なんだ。俺、ビッグコンボイにとって良い奥さんになれるかわかんなくて・・・」
ブレイクの言葉は途中で途切れる。俯いて黙り込んでしまったブレイクにビッグコンボイは近付き、手を伸ばすとその身体を抱き寄せた。
「ブレイク、俺だって不安だ」
ビッグコンボイの言葉にブレイクは顔を上げる。
「お前の夫としてちゃんとしていけるのか、お前を幸せにできるのか、不安はある」
顔を上げたブレイクの頬にビッグコンボイはゆっくりと触れた。
「だからこそ、誓いのキスで誓うんだ。ちゃんとキスをして、良き夫になると。お前を幸せにすると」
ルビー色の瞳にビッグコンボイの顔が映る。ビッグコンボイに撫でられるがままブレイクは頬を撫でられていたが、こくりと首を縦に振り、ビッグコンボイを見つめた。
「ビッグコンボイ。俺も誓いのキスでちゃんと誓うよ。ビッグコンボイを幸せにする。良い奥さんになるって」
ブレイクを見つめてビッグコンボイは頷く。ビッグコンボイの胸に手を置いてブレイクはビッグコンボイを見つめてゆっくりと頷いた。
「良い式にしよう。俺達の良い門出をスタートさせるために」
自分の胸に置かれていたブレイクの手をビッグコンボイは取り、指を絡める。ブレイクはビッグコンボイの顔が近付くとゆっくりと目を閉じた。ビッグコンボイの口が触れる。結婚式の誓いのキス。その練習は今日初めて成功したのだった。
フォロワーさんのイラストに萌えて書かせてもらったもの。いつもしてるキスだけど結婚式となると恥ずかしがるブレイクとか萌えません?(爆)
そっと互いの両手を二人は絡める。見つめ合うと違いの顔は近く、吐息さえわかるくらいの距離だ。黄金色の瞳をブレイクが見つめるとその中に自分の顔が映っているのが見える。ブレイクが見つめていると、そっとビッグコンボイのマスクが開く。形の整った口がブレイクの口に触れようとした時だった。
「・・・ブレイク」
名前を呼ばれてブレイクがビッグコンボイを見ると不機嫌そうに彼はブレイクを見ていた。
「いい加減キスをする時にきつく目を閉じるのはやめろ。これじゃ嫌がってるみたいだ」
「だ、だって・・・」
頬を赤く染めながらブレイクは不機嫌にしているビッグコンボイを見つめた。
「緊張するよ・・・誓いのキスなんて・・・」
ブレイクの言葉にビッグコンボイは小さく息を吐く。
ユニクロンとの死闘を終え、セイバートロン星の復興が大分進んだある日、ガンホーでアンゴルモアカプセル回収の旅をしてきた頃から愛を育んでいたビッグコンボイはブレイクにプロポーズをした。ブレイクは喜んでそれを受け、かくして二人は結婚することになった。結婚式を行う式場も決まり、準備も粗方終わった。あとは結婚式の練習だけとなった。
「キスなんていつもしてるだろ」
呆れた顔をしたビッグコンボイにブレイクは唇を尖らせる。
「いつもやってるキスと誓いのキスは違うだろ!」
そう言ってプイとブレイクはビッグコンボイから顔を背けた。二人は式の段取りの練習をしてきたのだが、どうしてもうまくいかないものがあった。それが『誓いのキス』だった。
「そっと目を閉じればいいだけだ。何でお前はいつもぎゅっと目を閉じるんだ」
「緊張するんだよ」
ビッグコンボイの方を振り返ってブレイクは唇を尖らせながら言葉を続けた。
「このキスをしたらもう恋人じゃなくなるんだぜ?夫婦になるんだぜ?」
両手の人差し指をつんつんと突き合わせ始めるブレイクにビッグコンボイは黄金色の瞳を細めた。
「嫌なのか?」
「嫌なわけねぇだろ!ビッグコンボイが俺の旦那になるんだもん。むしろすっげえ嬉しい」
ブレイクはまっすぐにビッグコンボイを見つめるも、しばらくすると俯き、黙り込む。そして、小さな声で再び口を開いた。
「でも少し不安なんだ。俺、ビッグコンボイにとって良い奥さんになれるかわかんなくて・・・」
ブレイクの言葉は途中で途切れる。俯いて黙り込んでしまったブレイクにビッグコンボイは近付き、手を伸ばすとその身体を抱き寄せた。
「ブレイク、俺だって不安だ」
ビッグコンボイの言葉にブレイクは顔を上げる。
「お前の夫としてちゃんとしていけるのか、お前を幸せにできるのか、不安はある」
顔を上げたブレイクの頬にビッグコンボイはゆっくりと触れた。
「だからこそ、誓いのキスで誓うんだ。ちゃんとキスをして、良き夫になると。お前を幸せにすると」
ルビー色の瞳にビッグコンボイの顔が映る。ビッグコンボイに撫でられるがままブレイクは頬を撫でられていたが、こくりと首を縦に振り、ビッグコンボイを見つめた。
「ビッグコンボイ。俺も誓いのキスでちゃんと誓うよ。ビッグコンボイを幸せにする。良い奥さんになるって」
ブレイクを見つめてビッグコンボイは頷く。ビッグコンボイの胸に手を置いてブレイクはビッグコンボイを見つめてゆっくりと頷いた。
「良い式にしよう。俺達の良い門出をスタートさせるために」
自分の胸に置かれていたブレイクの手をビッグコンボイは取り、指を絡める。ブレイクはビッグコンボイの顔が近付くとゆっくりと目を閉じた。ビッグコンボイの口が触れる。結婚式の誓いのキス。その練習は今日初めて成功したのだった。
フォロワーさんのイラストに萌えて書かせてもらったもの。いつもしてるキスだけど結婚式となると恥ずかしがるブレイクとか萌えません?(爆)