昨日の早朝から小泉首相の靖国参拝のニュースばかりでウンザリしている。
抗議してか何なのか、加藤代議士の家に放火する輩まででてきた。
外交問題、愛国主義、分祀するのしないのと色々いわれてるけれど、
根本的なことを皆忘れている。
基本を考えてみるべき。 「参拝は何のためにするのか?」
それは不本意にも戦死した国民の魂を弔うためではないの?
それなのにこの騒ぎは何事だろう?
首相ともあろう人がその騒ぎの張本人になり、鎮魂どころか騒魂、
政治公約という非常に俗世なことに利用し、
なにか根本的な過ちを多くの国民が犯しているような気がする。
慰霊という字の意味を正しく理解しないといけない。
こんな状況で慰められる霊があるなら、ぜひともお目にかかってみたい。
靖国に祀られた戦死者はさぞ迷惑がっているに違いない。
ところで、A級戦犯の分祀には私は賛成だ。
合祀はひそかにされたという。 これってどういうこと?
もしかして日本は民主主義国家だと勝手に誤認してたのかな?
もし私が有無をいわせず行かされた戦争で戦死したとして、
その命令を下し、負けるとわかっている戦場に国民を放り込んだA級戦犯と
一緒になんていたくない。
戦争を実体験した祖父母が言っていた。
「戦争なんて本心から行きたい人などほとんどいなかった」と。
皆が意地になって中韓の言うことなど聞く必要なし!って方向に向いているのを見ると正直怖くなります。
小泉首相になってからだよね。安倍氏が現時点で意向を明確にしないところが、就任後にまた一騒ぎありそうな嫌な予感がします。
現実にはネット投票よりもたくさん賛成派がいると思いますよ。ネットは一個人が複数IPを使うことも可能ですから、電話での無差別アンケートの方が信憑性があります。http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060817k0000m010134000c.html
これってやはり、首相のパフォーマンスのための参拝という感じですね。小泉さんは「マスコミが勝手に騒いでる」って言ってますが、騒がれるのを100%わかってやってるのだから、この「騒ぎ」の責任は小泉さんにもあります。これでは、本当に「こころ」から参拝しているのかどうかも疑問に思えてしまいます。
ネット利用者は若年層・男子が多く、彼らは保守的なため、ネット投票は右がかった結果になるのが常です。
しかしマスコミはそれを「正しい結果」として公表するため、人々はそれが普通、と思って右に軌道修正する。
するとさらにネチズンは右に舵を切り、世論がどんどん先鋭化していく。中国や韓国でも同じ事が起きてますが、ネットのおそろしさの一面です。
確信犯ってやつですよね。こころからの個人的な参拝でなく、政治的な参拝だからこそ、なぜ最後に遺族会のご機嫌うかがいをするのか不思議です。