晴れたり曇ったり

夫のステージⅣ 切除不能進行食道癌の闘病記録と旅立ちからの日々

この先生でよかった

2016年10月27日 | 食道癌と診断されてから6ヶ月目の経緯
5回目抗がん剤治療終わって旦那は、昨日退院した。
今回の入院は私が様子を見に行った時、いつも寝ていた。

比較的副作用が軽いほうだった旦那だったけど遂に吐気と食欲不振がひどくなり
病院での食事もあまり食べられなかった様子。
利尿剤のせいで長時間眠ることが出来ず、寝られる時に寝るスタイル。

退院後も食欲不振のまま疲れやすいのかひたすら寝る。
起きると吐気がするので横になってるのが楽らしい。
さすがに回を重ねるごとに副作用が強くなっているのが見ていてもわかる。

今朝は、一回起きてバナナと牛乳飲んで再び寝ました。
昨夜は、晩御飯もほぼ食べず、平目の刺身だけ口当たりが良かったのか
口に運んで食べさせたら、おいしいと言って数切れ食べただけ。

早く副作用から抜け出して普通に生活できるようになればいいね。


退院する前、病室にK先生が来て食道癌にだけ効果がある薬(外来投与らしい)を見つけたんで
今後の様子を見ながら検討していきましょうと話があり。
次回外来予約を11/11にして、CT検査もする予定。

おそらく先生は、抗がん剤・放射線と叩かれて弱っている食道の癌をできることならやっつけたい。
やっつけられないにしても今以上の悪さをしないくらい弱らせるために叩きたい。

が、今の抗がん剤(シスプラチン)がきつくなってきていることや旦那の意思を考え
負担の少ない他の薬を探してくれたんだろうな。

一番、希望を持って諦めていないのがK先生だということ。

今になって前回先生が話したかった意味が理解できた。

食道癌にだけ効果がある薬を投与した場合、肺やリンパに転移した癌が放置になる。
気がかりなのが肺に転移したほうなので、家での咳や痰、呼吸の様子なんかを聞きたかったのでしょう。

先生、色々調べて次の手を考えてくれているんだ。

設備は、癌患者を全面的に治療できる病院じゃないけど

主治医をこの先生にお任せしてよかったと・・
食道癌を見つけてくれたのがK先生でよかったと・・

涙がこぼれそうになるのを必死でこらえた私でした。


肺へ転移した癌

2016年10月24日 | 食道癌と診断されてから6ヶ月目の経緯
息子が明日から来月中旬まで出張。
旦那は、5回目抗がん剤治療終わって水曜に退院してくる。

なので!
明日1日は、私一人!
何をしようかなぁ~とか
食事の心配しなくていいから自分の食べたいもの外食でいいじゃん!とか
不謹慎ながらも・・ウキウキしてる私です。

旦那が入院した日、「先生が奥さんいつごろ病院くるかな~」って聞いていたと
看護師さんに言われたから来る時間教えてと旦那から電話が来た。

先生なにか大事な話でもあるのかな~と思い
今からでも行けるけど?と言い看護師さんに伝えてもらった。

病院へ行くと看護師さんが飛んできて
「先生、検査中みたいで電話が繋がらないの~ちょっと待ってくれる?」と。

しばらく待ったが無理そうなので帰ろうとエレベータに向かうと先生が出て来た。
「あれ?先生なにか話あるっていうから来てたんですよ」と廊下で立ち話になった。
「あぁ、そうそう、家での様子聞きたかったんだよね」と先生。

内容としては、原発の食道癌に関しては、放射線治療の効果もあってかなり小さくなってるという。
が、肺に転移している癌に関しては、レントゲンの比較で若干小さくなっているか(?)
現状維持のまま数は、減っておらず進行してない状況。

以前、旦那の肺のレントゲン何度か見てるけど
両方の肺全体に無数の癌細胞・・・。
きっとあれが1個とか2個なら放射線も打てるんだろうな。

今の抗がん剤で現状維持なら効果があるという判断になるが
先生は、今のままだといずれ呼吸が苦しくなってくると予測されるので
薬を変えてみることも検討しているという話。

ただ、問題は、旦那が治療を続けるというかどうか。
入院期間が長くなる違う薬を受け入れるかどうか。

救いは、副作用が今より楽になるという話。
薬の詳しい内容については、立ち話だったので聞いてないけど
私にそれを打診してみたかったようです。

話してるうちに先生の携帯が鳴り、話は中断。
後日またゆっくり話しましょうということに。

以前、薬の説明受けた時、1種類目が効果なかった場合
組み合わせを変えてもう1種類の薬を使うが、それは奥の手にとっておきたいと言っていた・・それかな?

帰り道ふと、不安がよぎる。
それが効かなかったら・・打つ手なし?

いやいや・・あれこれ考えても始まらない。
なるようにしかならないのだから。

肺気腫と肺の無数の癌転移がありながらも喫煙。
抗がん剤が頑張ってくれても、意味なしか~。

ラーメン吐いた

2016年10月20日 | 食道癌と診断されてから6ヶ月目の経緯
昨日は、天気がいいので冬物の下着なんかを買いに出かけました。
先に腹ごしらえをしようとラーメン屋さんへ。

私は、味噌ラーメン、旦那は、醤油ラーメンをそれぞれ注文。
出てきたラーメンは、油がたっぷりのコッテリ。
醤油は、どうかと旦那のラーメンを見ると・・同じくコッテリ。

旦那は、スープを飲んで「意外にコッテリでもないわ、馬力つきそうなスープだわ」と。
それでも私は、スープは、飲まず麺だけ食べてやめた。
「母さん、食べるの早いなぁ・・」と言いながら旦那は、急ぐようにラーメンをすする。

その後2・30分ほどして、トイレを探す旦那。
トイレから、なかなか戻って来ない・・。

やっと戻って来ると「気持ち悪くなって、トイレでラーメン吐いた・・」という。

あぁ・・胃腸弱ってるところにラーメンに油こってり。
私が早く食べ終わるもんだから、急いでよく噛まずに食べたんだろうな・・。
年寄りの胃袋には、きついラーメンでしたねぇ。

帰って来てから胃腸薬を飲んで、疲れたと言って晩御飯も食べず、そのまま寝室で寝てしまった。

折角、入院前の体調を整えるように気を付けていたのにとんだ落とし穴が・・。
味噌ラーメンがコッテリなのは、多少わかるけど
醤油ラーメンまでは、やめてくれ~って年寄りの叫びでした。

今朝、旦那が起きてから「ラーメン吐いた時、救急車頭に浮かんだでしょ?」と聞くと
「もうあの時みたいには、ならんぞと思って吐いてすぐ水飲んで中和させた」と
旦那が必死だったことを思うと笑えてしまった。

12時間以上たっぷり寝て起きた旦那は、元気そのもので安心しましたが
昨日1日、ほとんど食べれてない状態なので
おやつの代わりに食べなさいよ~とカロリーメイト!
こういう時、助かるわ。

旦那は、最近の栄養補助食品とか好まないのですが
唯一、カロリーメイトのチョコ味は、チョコクッキーを食べる感覚で何とか食べてくれます。

今朝は、ロールパンにジャム、牛乳、ヨーグルト。
昼食は、ネギ入り納豆ご飯、ワカメと豆腐の味噌汁、ササギとじゃがいもの煮物、千切りキャベツにカニカマボコ。
ペロリと完食したので昨日の吐いた分を挽回できたかな~?(笑)

今日の旦那の一言目
「しばらくラーメンは、見たくない・・」でした。



5回目抗がん剤治療前の発散

2016年10月16日 | 食道癌と診断されてから6ヶ月目の経緯
連日、秋晴れのいいお天気が続く札幌です。
旦那は、午前中だけの仕事に行き「天気が良くて外仕事には最高だわ~」と言っています。

副作用の皮膚炎は、処方された薬の効果のお陰で
痒みも取れ、徐々に湿疹も薄れていっています。

あとは、21日からの5回目抗がん剤治療開始まで白血球の数値が上がっていれば文句なし!

一昨日、旦那の同級生からのお誘いで私も一緒に牛タン食べに行ってきました。
おいしかったぁ~以前お土産に持ち帰ったものと違い、焼きたては美味い!
テールスープもしっかり頂いてきちゃいました。

旦那は「今だから言えるけど前に来た時は、よく噛んで噛んでやっと4枚食べて
それでも肉の味を味わうなんてとても無理だったのが今日はバッチリだ!」と
美味しそうに嬉しそうに食べていました。

旦那の同級生も5年前、前立腺ガンが発見され手術、一応経過観察は終わったところ。
その時は、癌と聞いてショックを受け
手術しなくてもいい、死ぬならこのまま死んでいいと考えたりしたそうです。

でも今、こうして美味しいものが食べられる。
一緒に友人とも昔話をしながら酒が飲める。
だからお前も治療が出来るうちは諦めるなと、また美味いもの食って酒を飲もうぜ!と
治療にノラリクラリの旦那に気合を入れてくれました。

楽しいひと時が過ぎ、お酒の勢いもあって10年ぶりくらいだけど
「カラオケ行こう!」と旦那を誘い1時間だけ遊んできました。

採点できるように従業員の人にセットしてもらい
「得点負けたほうがカラオケ代払うんだぞ」と旦那。
「あとで賭けしたこと後悔しないようにね~」と私。

ずっと80点台を2人ウロウロ・・
何としても90点台を出したい~!!!

「よし!なごり雪だ!」と十八番。
何とかギリギリ90点台に乗り、旦那の負け。

10年以上経つとカラオケも変わっちゃってすごいよねぇ。
商売してる時は、1枚づつディスクを入れてだったのにさ~。

帰り道、お互い本当に年とったんだわねぇ。と話しながらも
久しぶりに聞いた旦那の歌声は、昔のままでした。

そういえば・・

まだ、旦那と知り合って間もない頃
スナックへ飲みに行き、旦那が私からのリクエストで「もうひとつの土曜日」を歌い。

私は、息子を置いてきたこと
一人札幌に来て頑張っているけど埋められない寂しさで潰されそうな自分が歌と重なって
人目もはばからず大泣きしたことを思い出しました。

あの時、きっと・・恋に落ちたのかな・・?
いや・・もう落ちていたのかな・・?

今はもう、恋って感情じゃないけど
それでもずっと変わらず、大好きだよ。

白血球数低下

2016年10月11日 | 食道癌と診断されてから6ヶ月目の経緯
今日は、旦那の外来受診の日。

次の抗がん剤治療について昨夜、旦那から話があり
「治療は、しばらく様子を見て癌が大きくなったと感じたらすることにする。」
「そういうことで明日の外来で先生に話す」ということだったので私は同行しなかった。

先生は、旦那の意思を聞いた上で
癌が進行する時は、倍、倍と大きくなっていくので
やっぱり今、放射線・抗がん剤と続いた治療で効果も大きく現れているうちに
抗がん剤で叩いておくのが有効だと旦那に言ったらしい。

「医者は、治療をして叩きたがるんだよなぁ・・」と医者の心理を言いながら
「奥さんも治療を希望してるようだし、どうしますか?」と旦那に問う。

家に帰ってきて診察の流れを話す旦那は
「先生も言葉選んで上手いこと言うよなぁ~思わずやります!と言ってしまった」と笑っていました。

先生は「採血の結果、白血球値が下がっているので、今の数値だと抗がん剤治療に入るのは無理で
来週になれば数値も上がってくるでしょうから、20日木曜か21日金曜どちらにしますか?」と聞かれ

旦那が「金曜にする」と言うと先生は、笑っていたそうです。
1日でも遅くしたい心理を読まれたんでしょうね(笑)

放射線治療の副作用の皮膚炎も診てもらい
「1・2箇所、化膿しかけてるし、塗り薬を出すけど良くなったらすぐ止めて下さいね」と言われ
さっきシャワーを浴びてから、早速ペタペタ。

先生からは、白血球が少ないのでくれぐれも風邪など引かぬよう
外出時は、マスクをすることを勧められ、マスクをして帰ってきました。

白血球が減っているので皮膚炎のぶり返しも納得がいく。
白血球数が増えれば皮膚炎も治るってことだよね。

来週の抗がん剤治療開始までに白血球の数値を上げなければならないと思い
私はネットで色々調べた結果、手ごろなものではバナナがいいらしい。

さっそくコンビニに走りバナナを買ってきました~♪
毎日バナナを1本食べることが旦那の日課になりそうです。