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渡なべ (2)

2005-05-10 00:15:10 | ラーメン店調査 (56~60点)
前回の実食はオープン当初の昨年4月時点のもの。あれから1年経って「渡なべ」がどのように変化し、どのような足跡をたどってきたのかを確かめるため再び高田馬場に向かった。

土曜日の正午。現地に到着。確か、前回行ったときも土曜日の昼時という同じタイミングで店に向かったのであるが、その時には行列も存在せず、そのまま店には行って待つことなくラーメンを食べることができた。

しかし、今回1年ぶりに向かった「渡なべ」は、果たしてネットや情報誌の噂どおり、都内でも名だたる大行列店に成長を遂げていた。行列を作る客の数は、なんと50人!この人数は「べんてん」や東池袋「大勝軒」に勝るとも劣らぬものである。列の最後尾は、店のドアから50mは離れた早稲田通りにまで到達しそうな勢いだ。少し見ぬうちに悪ガキから立派な青年に成長した我が子の勇姿を見るような気分に包まれた。

店内の席の数はカウンターのみの8席とそのままなので、土曜日のこの時間に並べば単純計算で6巡目か7巡目ということになる。1巡あたり15分と計算しても、ラーメンにありつくまでには1時間半から2時間はかかる見通しだ。

ボクのすぐ後ろに並んだ客は、今年学校を卒業して就職するという2人の女性。女性が男性同伴ではなく同性同士で行列店の行列に加わる光景を目にすることは普通あまりない。「渡なべ」の驚異的な実力を垣間見た一幕であった。

予想どおり、行列に並び始めてから1時間半あまりが経過した後、僕は約1年ぶりに「渡なべ」のラーメンと再会したが、弾力性に溢れた食べ応えのある中細ストレート麺、煮干しの味を攻撃的に前面に押し出しつつも各素材の持ち味を最大限に活かし切ったコクのあるスープのクオリティは変わらない。いや、むしろスープについては、前回よりもなお一層コクが引き出された完成度の高いものとなっているようにも思われた。

そして、絶妙な匙加減で調理された味付け卵、柔らかい部分だけを丁寧に削り出したチャーシューなど具の完成度の高さも健在。

評点変わらず。老若男女を問わず、全く問題なくスープの残り一滴までも完食できる類い希なクオリティを誇る渾身の一杯である。

(1)麺15点、(2)スープ20点、(3)具5点、(4)バランス10点、(5)将来性9点の計59点。
(→渡なべ (1)を読む)


所在地:高田馬場
※当店は、農水省製麺局ラーメン課の推奨店です。
実食日:03年3月

採点方法について
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