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麺香房天照

2005-05-07 10:30:09 | ラーメン店調査 (30点以下)
これで「めんこうぼうてんしょう」と読む。葛飾区最大の話題店かつ注目度ナンバーワンの店。堀切菖蒲園と言えば、浅草に本店を移す前の「弁慶」の本店や「堀切二郎」がある場所でも有名で、私も何回か足を運んでいたのだが、この度その「堀切二郎」のオーナーが、二郎とは全くコンセプトが異なる新店をオープンさせたのだ。それが「麺香房天照」である。「堀切二郎」のすぐ隣にある。

店の外装は、ほぼ黒一色に統一され、金文字の「天照」の文字が映える。ラーメン屋らしからぬお洒落な外観で、食べる前から厭が応にも期待が高まる。ちなみにこの店は、ラーメン以外のサイドメニューも潤沢であり、ラーメン以外の食べ物を食べるための店としても使用可能だ。バリ島を意識した店内はサラリとお洒落で、デートにも使えそうだ。一言で言えば、ラーメン屋というよりはアジアン・バーといった表現が相応しい、そんな感じの店だ。

ちなみに「麺香房天照」の名前は、「香りの良いスープ」をウリにしたかったことに由来するらしい。

ここは素直にデフォルトの天照ラーメンを頼むことにした。ところがラーメンが出てきた直後、私は全く予期しなかった衝撃に打ちのめされることになる。

出された天照ラーメンは、麺は数本の束がひとつに固まってしまっている。まずこのような状況そのものが初体験。もちろん茹で加減などを調整しているとは考えられないし、湯切りを行っているかどうかも甚だ疑問だ。これは違う意味で、極太麺であるとも言える。

数々の人間が口を極めて誉め称えているスープもそれぞれの素材が自分勝手に自己を主張しており、統一感は全くなし。結果的には酸味だけが非常に強いスープとなっており、不愉快極まりない。

具も最悪で、いくら咀嚼しようとしてもメンマを噛み切ることができない。ラストの方で「口の中に何か残っている。何だろう」と思ってよくよく考えてみたらメンマだったという有様だ。私は顎のチカラを鍛えにわざわざ堀切まで来たわけではない。

つまり、期せずして数本の麺が束になり極太になってしまった麺と酸味だけが強いドロッとしたスープ、そして一向に噛み切れないメンマとすべてが低い水準に留まっている。石神本にも掲載され、数多くの雑誌にも採り上げられている店なのだが、この店に関する限り本当に理由がわからない。冗談抜きでスープ完食どころか、麺とメンマの完食すら諦めようかと何度も考えたが、スープ以外は何とか根性で食べきった。

麺:5点、スープ:9点、具:1点、バランス:4点、将来性:6点の計25点。

偶々その日の出来が最悪だったのか、それとも、私の味覚が破壊されているのかは判らないが、土下座されても再訪したくない積極的に不味いラーメンのひとつ。私もここまで辛辣なコメントはしたくない。書いていて胸が痛むが、更なる味の向上を求める意味で敢えて辛口コメントさせていただくことにする。


所在地:堀切菖蒲園
実食日:04年1月

採点方法について
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