磊落マンの歩み!

「年弥々(としいよいよ)高くして徳弥々たかし」(前漢末の思想家・揚雄)の教えを心情とし「いま」を生きるようにしています!

水の流れと歴史の流れが物語る貴重な風景・・・!

2024-03-23 21:57:20 | 日記

自然と歴史の息吹あふれる萩散歩(№3)・・・萩市の公開文化財施設(9施設)のひとつ・・藍場川(萩市内を流れる人工の川)の最上流に位置している「旧湯川家屋敷(藍場川沿いの民家として典型的な水の利用法を見れる屋敷)」を訪ねました・・川沿いに長屋門があり、屋敷の中へは橋を渡って入ります。

主屋には、玄関・座敷と茶室などがあり、特に茶室回りの意匠は優れています(茶室から眺める庭園)・・・!

庭園は、川の水を庭に引き込んで、池を作っています。池の水がどこに流れているか・・・!

台所の「ハトバ(川沿いに階段を作って、水に近づけるようにしたところ)」は、建物の下をくぐって、台所の「ハトバ」に出てきます。ここで野菜や茶椀を洗った水は、また藍場川に還っていきます。

屋敷の風呂場の「ハトバ」は、外から見ると三角形のでっぱりがつき出ていて、雨の日でも濡れずにお風呂の水を汲むことができます。

藍場川沿いの他の屋敷の外から見る「ハトバ」・・・黒猫が迎えてくれました!

「旧湯川家屋敷」では、藍場川の水を屋敷内に引き入れて流水式の池水庭園をつくり、池を出た水は家の中に作られた「ハトバ」で家庭用水として使われた後、再び藍場川に戻っていきます。

藍場川・・下流の江向の明和(1764~71年)の藍場(藍玉座:藍色の染料となる藍玉を製造したところ)ができたために、明治以降いつしか「藍場川」と呼ばれるようになったそうです。

(関連Rテーマ:2024年2月9日・10日付つづき)

昨年、訪れた「旧湯川家屋敷」では、同屋敷担当ガイドの方に、とても親切丁寧な案内をいただき、萩の旅の良き思い出となり感謝しています。これからも、四季折々、訪ねたいと思います。

(撮影日:2023年2月27日付)