ニニコの日記

子育て話中心です。5歳の男の子、2歳の女の子。毎日バタバタです。

ベトナム生活 ~友人の実家へ~

2007-11-14 | ベトナム
先日知り合ったタムちゃん、という女の子の
実家に行ってきた。

バスで1時間。ビエンホアという街だ。
行ってみたらなんと、先日散々な思いをして
行ったスーパーのすぐ近所。

バスは恐ろしく狭い。
座席の前後が20cmもないような有様で
まっすぐ座ろうにも膝が入らない。
仕方なく斜めに座る。
1時間だからガマンできたが、
3時間とか4時間じゃ無理だな、これは。

バスは満席。
日本ではありえない光景が広がる。
乗客の荷物が笑える。
すごく大きな籠に鶏をいっぱい入れているおばさん。
自転車を持ち込む学生。
鶏も自転車もバスの屋根にくくりつけている。

そして車中もすごい。
みんな色んな物を食べてるのはいいけど、
ゴミは全部床に捨てる。
ピーナッツの殻やら
オレンジの皮やら
何でも床に捨てる。
床はあっという間にゴミだらけ。
日本では考えられない。


そしてバスを降りる。
タムちゃんの実家まで歩く事20分。
一本路地に入ると、すでにそこは舗装されていない道路。

タムちゃん宅に着く。
日本でもおなじみフォー(米のうどん)をご馳走になる。
タムちゃんの両親、お姉さん、お姉さんのダンナさん、
友達?結局10人位で食卓を囲む。
タムちゃんの家はすごく狭く、
土間のような部屋が3部屋しかない。
入り口を入ると居間、その奥が寝室、そのまた奥が食堂、
といった感じ。

全部6畳くらいしかない。
ここで寝るのか!?とちょっと不安になる。
そうしたらタムちゃんが
「ウチは狭いかマイちゃんの家に行きましょう」と。
なんだ、最初からそういう事だったのか。
マイちゃんもタムちゃん同じく、
最近よく会う子。
聞くところによると、マイちゃん宅は豪邸らしい。

行ってみると確かに大きい家。
シャワーを借り、出てくると、
マイちゃんのお姉さんが結婚式で新婦が着る
真っ赤なアオザイを持ってくる。
「これ、着てみて!!」と。

…はい。着ます。しかし、そんな衣装気軽に着ていいのですか?

着たら今度、マイちゃんの祖父母に挨拶に行くという。
まず、年配者に対するベトナム人の常識を教わる。
まず会ったら
「チャオ チャオ オング バー」と挨拶をするらしい。
普通は「チャオ オング バー」なんだけど、
年配者には尊敬の意味をこめてチャオは二回言うらしい。
(ちなみにチャオはこんにちは、オングはおじいさん、バーはおばあさん)

早速祖父母の前へ行く。
二人は立派な椅子に腰掛けている。
教わった通り挨拶をする。
ちょっと緊張。
おばあちゃんはビンロウの実を噛んでいて
歯が真っ黒、口は真っ赤。

補足:昔のベトナム人の女性は嗜好品として
ビンロウという実を噛んで辛い農作業を乗り越えていた。
ビンロウを長い事噛むと歯が黒く染まってくるが
黒ければ黒いほど、美しいと言われる)

祖父母はどうやら90歳らしい。
1910年生まれ。
日本人の私を見て、ニコニコしていたが
私の心の中は複雑。

この人たちは戦争を何回経験してきたのだろう。
どれだけ辛い思いをしてきたのだろう。
日本人の私を見て、どう思っているんだろう。

そんな事が頭をよぎる。


その後バイクでドライブしたり
日本の歌とかベトナムの歌を披露しあったりして
なんだかホームステイのドキュメンタリー番組みたいだ。

結局ベッドに入ったのは夜中1時すぎ。
しかし。
ベッドと言っても、木のベッドでマットレスがない。
硬くてとてもとても寝れない。
でも、泊めてもらって文句も言えない。

朝6時頃目が覚めてトイレに行く。
そうしたら他の人たちは既に起きていた。
さすがベトナム人。
朝が早い。

朝ごはんはもち米の太い麺のようなものと
ドーナッツ。
なぜに?麺とドーナッツ??

ホーチミンに帰る前に再びタムちゃん宅に寄る。
タムちゃんのお母さんから
『家は小さいけど心は大きい』と
いうベトナムのことわざを教わる。
要は、だからまたおいで、ってことらしい。
そっか。家は小さくても心は大きい。
よく言ったものだ。

本当にベトナム人はやさしい。
心が大きい。
最近つくづく感じる。

ベトナムってすばらしい。

ベトナム生活 ~バイクで遠出~

2007-11-14 | ベトナム
ある日本人に聞くところによると、
ホーチミン郊外に、とってもおいしいパンを売る
店があるそうだ。
店というより、郊外によくある、
巨大スーパーマーケットの一角らしい。

パン、大好き。
食べたい。

その一心で友人と二人、
地図も持たずにバイクに乗り込む。
もちろん二人乗り。

10km位と聞いていたが、
舐めていた。
ここはベトナム。
「道路状態が悪い=スピードだせない」
という事を忘れていた。

結局走る事1時間。
道路は舗装されてないので、
砂利やら砂やらで、
バイクで走っていると
飛んでくる!!

目に砂が入るやら、
小石が顔に当たるやら、
散々な思いをする。

店に着いてトイレにまず
行って、鏡で顔を見たら。
すごい。
顔が真っ黒だ。
触るとザラザラする。

既にパンなどどうでもよくなって、
それよりもどうやって
帰ろうか、そればっかり考える。

店内を隅々まで散策し、
いいものを見つけた。
150円の水中眼鏡!!
これさえあれば帰りも怖くない!
砂も目に入らない。
目を開けて運転できる。
早速購入、パンのことなどすっかり忘れて
帰途につく。
一体何しに行ったんだか。

我ながら水中眼鏡はナイスアイディア。
冷静に考えるとすごく笑える。
だって、バイクに乗ってるのに
水中眼鏡だよ!?

すれ違うベトナム人にも笑われる。
でも、そんなのどうでもいい。
とにかく痛い思いをしないで
家に帰りたいんだ。

そしてすぐに水中眼鏡のすばらしさを実感。
すごい。
何も目に入ってこない。
痛くない。


ホーチミンに戻り、なんとなく
マッサージ屋に直行。
日本人留学生の間で最近ウワサのマッサージ&エステの店。

私は汚れ切った顔をなんとかしたい一心で
フェイシャルを頼む。
1時間で660円。安い。
ちなみにボディーは360円。
これはいい。
技術もなかなかのもの。
観光客にもオススメだ、と思ったけれど
無理かな…。
何しろベトナム語しか通じないし、
ベトナム語のメニューしかない。
それに、すごく変な場所にあるから
一見怪しい店のよう。
でも、ホントにホントに良い店でした。

ベトナム生活 ~大学の授業~

2007-11-14 | ベトナム
ベトナム人の大学の日本語の授業にもぐりこむ。
佐藤先生という日本人の女性の授業。
今日のは「自然な日本語」という教科書を使い、
「~です。~でした。」ではなく、
「~しちゃった。」など、自然な日本語会話がメイン。

3年生のクラスというだけあって、
授業は全て日本語。
「こんなに~したのに~になっちゃった」とか
「一度~したが~だったので~し直した」
などの作文をしていた。
一人づつ前に出て、黒板で作文をしたが、
上手にできた子は半分、
あとはかなり間違っている日本語。

一番笑えたのが
「ダイエットをしたのに、どうして恋人ができないのか
 自分でもわからない」という作文。

クラスは30人と言うが、
出席率も悪いし、遅刻が何しろ多い。
結局授業は15人位だった。
先生はわりと無関心。
一人ひとりの発音を直すかと思いきや、
ほとんど注意しない。
あんなんでいいのだろうか?
発音かなり間違っていたけど?

そして、驚いたのは、
先生が教室に入ってくると
生徒全員一同起立!!
私はそんなの知らないから
一人ボー然と座ったまま。



そして、10時からは自分の授業。
9人クラスの内、
5人はコリアン。
1人はフレンチ。
他、色々。
おじさんもおばさんもいるので
イマイチ大学の授業という感じがしない。

授業は全てハノイ弁。
ハノイ弁っていうか、標準語がハノイだから
当然と言えば当然。
でも私はホーチミンの言葉を学びたい。
超初心者クラスなのでレベルはもちろん低い。
日本語で言えば、延々と
「あいうえおかきくけこ…」と
発音の練習をしている感じ。
会話と言えば
「こんにちは」くらいで。

やばい…このつまらなさ、私には無理かも。

もう少しレベルを上げてみようかな。


帰り、日本語クラブのベトナム人の女の子とコーヒーを飲みに。
今までさんざお会計で悩まされてたので、
今回はトイレに行くついでにコーヒー代を
支払ってきちゃった。
そして、いざ、帰るとき、お会計を済ませている事が
バレ、その子にはすごくイヤそうな、悲しそうな顔を
されてしまった。

私はかなりベトナム人にとって習慣外の事をしてしまったらしい。
今後、その支払い方は辞めよう。

それにしても彼女の顔色の変わりようはすごかった。

あくまでも、誘った方が支払う、ですね。
お金があるとか、外人だから、とかそういうのは通用しないんですね。
わかりました。はい。