つけっぱなしのエアコンで体が冷えたせいか、今朝も起床は遅め。アラームは仕掛けているのですが……【日曜美術館】は観られました。印象派特集の再放送でした。
そして今日も相変わらず暑いです。空には秋の雲も見え始めているのですが……洗濯物がちゃんと乾いてくれるのだけはありがたいです。食欲はあまりありません。外出しないのだから食べ過ぎない方が良いですけど。
お昼はグリーンカレーヌードル、晩ごはんはくずし豆腐丼しらすのせに、いつものきゅうりとみょうがとちくわの塩しょうがあえと、ごく軽くすませました。
昼過ぎ、どこかから太鼓や笛の音が……今日は近くの小さい神社の秋祭りです。小さいと言っても、太鼓を乗せた子供仕様の山車やお神輿も出ます。子供たちが小さい頃には毎年楽しみにして、山車を牽かせてもらって町の中を巡ったり、町内会の出店で焼きそばや焼き鳥をいただいたりしていました。今日もちょっと覗きに行こうかと思いましたが、老女一人で焼きそばとか買いに行っても、そりゃただの変な人だわ と思ってやめておきました。町内会の範囲が微妙に異なるから、特に手伝いなども頼まれていませんし。
それでも、笛や太鼓の音が近くなったので、沿道から見るくらいは——と、外に出てみましたが、それがどこから聞こえてくるのかよく判らず、陽射しが強く暑いさかりでもあったので、探しに行くのもやめました。
例年、近くの大きい八幡神社との「神輿合わせ」も行われ、コロナが落ち着いたとされる今年はおそらく再開していると思われます。なお、お神輿や山車はそちらの神社の方が大きくて立派です。
ところで、今日はまた市内の由緒ある三つの神社でも秋祭りが行われました。昨年は聖蹟桜ヶ丘駅前の大通りで、それぞれの神社の立派な山車の引き回し(で良いのでしょうか)も復活して盛り上がったそうです。今年もツイッターなど見ると、やはり大いに賑わった様子でした。そちらも一度は見に行きたいものです。あまりに地元のお祭りより、むしろ心のハードルは低いかも。
当初の予報では雨が降るかもと言われていましたが、どちらもお天気に恵まれて良かったです。
午後はテレ東の【日曜ミステリー】枠で『刑事の照明8』の再放送を視聴。今回は警視庁の科捜研が重要な役割で登場します。そうですよね、普通の科捜研は現場の捜査にしゃしゃり出たりしないですよね…… 「権力の闇」も恐ろしいけれど、それ以上に加藤虎ノ介さん演じる極悪犯人が強烈でした。
再放送で観て好きになったシリーズですが、もう新作が作られることはないと思うと残念です。
夕食どきにEテレで【ふるカフェ系ハルさんの休日】も観ました。
夜は今週も大河ドラマ『光る君へ』。サブタイトル「目覚め」。
前回に続き、興福寺別当・定澄が所領問題で左大臣道長を脅迫。僧兵たちも都に押しかけて来る。道長の勧めにより、一条帝は検非違使を差し向けて僧兵たちを一掃する。その後も定澄は道長を訪れ数々の要望を投げつけるも、道長は毅然と対応。一つだけは要望を叶えてやる。興福寺側としても、まずは一つでも言い分が通ったことを良しとして引き下がる。が、この件は今後も後を引きそうではある。
その頃、藤式部の書く物語は評判を呼び、公卿たちや女房たちの間でも大人気に。中宮彰子もが式部の許を自ら訪れ、感想を述べる。その感想たるや「お話も光源氏のこともよくわからない。面白さがわからない」というものでしたが
それでも中宮がお付きの女房に自らの意志を伝え、自分と一対一で話してくれたことを嬉しく思う式部(まひろ)。帝までもが式部の許に足を運び、その物語を讃え、また訪ねてきてよいかと問う。それよりは中宮様を訪ねてあげてほしいとおもうまひろだったが——
道長は娘である中宮彰子のため、土御門邸で「曲水の宴」を催す。これは「ごくすい」と読むのが正しいようです。その風雅な画面が実に美しかったです。
途中にわかに雨が降り始め、みな邸内で雨宿りすることに(史実です)。そこで、父・道長はじめ高位の公卿たちが、式部の物語の感想を言い合ったり、くだけた感じで話したり笑ったりする姿を、御簾の内より見る中宮。自分の父親がひとりの人としてそんな風に笑うことも初めて知ったのですね。ましてや、幼くして入内した身としては、まともに男性と口を利いたことさえなかったでしょう。そうして少しずつ、知らない世界に目を開き心も開いていければ良いのですが。
また上記の雑談、公卿たちが式部の前で、光源氏のモデルは誰か、とか、この人物は、などと盛り上がるのが楽しかったです。皆が誰かを投影したり自らを重ねたり、それが作品にフィードバックされて更に豊かなものになってゆくのですね。
そして式部、と言うよりまひろは、道長より褒美として賜った檜扇の絵を眺めながら、「若紫」のあの有名なシーンを着想するのでした。
一方その頃、藤原斉信の邸が火事に遭い、慰めていた道綱の邸も焼けるという事件が相次いで起きる。二人それぞれの「虚無顔」に、気の毒だけど笑ってしまいました。
また敦康親王が高熱に倒れるという事態も。見舞いに来たのに、また伯父なのに(見舞いの品が場違いだったからか)けんもほろろに扱われる伊周。親王が道長には懐いているのを見て面白くなく、また不安を覚える。
相次ぐ不吉な出来事を鎮めるためと、中宮彰子の懐妊を願い、道長は嫡男・頼通や、中宮権大夫で今や右腕的存在の源俊賢を伴って、吉野の金峯山に参拝(御嶽詣)することを決意。京を出立する。その留守中に何事か企んでいそうな伊周——
なのですが、もしや伊勢で平維衡と抗争を繰り広げた平致頼(前回の伊勢守叙任問題で名前が出ました)を使って、道長暗殺を企てているのか?と言われています。
また今回、頼通がなかなか頼もしく成長した姿を見せる一方、伊周の子・道雅は父に反撥するなど、息子世代のこれからも暗示されるようでした。道雅くんは後に「悪三位」と呼ばれるようになる片鱗を少し見せていたような……
大河の後はEテレで【クラシック音楽館】。今回はリッカルド・ムーティ指揮で演奏会形式の『アイーダ』。ムーティのアイーダは、LP名盤が夫のコレクションにあります。2幕などはやはりスペクタクルなセットや演出と共に見たい(聞きたい)と思ってしまいますが、4幕終わりの三重唱の美しさは演奏会でも十分味わえました。
その後は再びNHKに戻り、なぜか今になって再放送が始まった『坂の上の雲』を視聴。本放送時の一話分をそれぞれ二回に分けて放送してゆくようです。久しぶりに観ましたが、この作品もやはり面白いですね。司馬遼太郎原作そのままのナレーション(ナレーターは渡辺謙さん)による「近代以前の日本」の貶め方は、いま見る(聞く)と浅薄すぎてひどいものですが。それはそれとして、本放送の3年間は楽しかったし、再放送も観ていきたいです。そして、少年時代の秋山好古を演じたのが染谷将太さんだったことを今更知りました。