The Very Best of Peter Allen: The Boy From Down UnderPeter AllenA&Mこのアイテムの詳細を見る |
今更と言うか、とうとうと言うか、これも買っちゃいました。
タイトルがいいですねえ。"Down Under" とは南半球のこと。
生前のアルバムではなくて、ブロードウェイ版 "The Boy From OZ" の成功を受けて作られたもののようですが、内容はまさにベスト盤です。
ピータ自身の歌声はソフト&メロウで、当然と言えば当然ですが、曲のイメージにぴったり。
これを聴くと、ヒュー・ジャックマンの声は、ピーター・アレンのナンバーを歌うには明朗すぎる気がします。
一方で、ピーター・アレンの伝記的事実を知ってからだと、耳に心地よい数々の名曲の裏に秘められた彼の思いも透けて見えるようです。それがいいことなのかどうか判りませんが。
そして、やはり "I Still Call Australia Home" は畢生の絶唱だったと思いますし、ヒューがこの歌を大切に思う理由も理解できます。
かくして、私の脳内では、ピーター、ヒュー、そして先日リンクしたカンタス航空CMの少年少女合唱によるこの曲が、エンドレスで鳴り響いております。(ヒューの歌う "Rio" も強烈でしたが…)
昨年のトニー賞授賞式で、主演男優賞を手にしたヒューが、スタッフや共演者やデボラさん、またオリジナルのトッド・マケニーたちに感謝の言葉を述べた後で言った
「最後になりましたが、ピーター・アレン、あなたにこれを捧げたいと思います。この賞はあなたのものです」
という言葉が、今になって胸に沁みて来る気がします。