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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

ヒューヒュー!・117 "Profile of a Serial Killer"(1998)

2005-10-20 14:08:54 | HJ出演作品レビュー

まだまだ続くヒュー・ジャックマン豪出演作巡り。本日はこれ。
米Amazonで入手。リージョン1、英語字幕有り。

こちらでお判りのように、アメリカではこういうタイトルで独立した一本として出ていますが、実はオーストラリアでは、"Forensic Psychologist" ジェイン・ハリファックスを主人公とした1994年から続いているドラマシリーズの一本で、当該エピソードの原題は "Afraid of the Dark"
ややネタバレですが、これに出て来るのは「大量殺人犯」であって「連続殺人犯」ではないので、「シリアルキラー」というタイトルは変なんですけどね。

この "Halifax f.p."、 豪では人気のシリーズで、ヒュー以外にも、ガイ・ピアースやリチャード・ロクスボロ、ヒューゴ・ウィーヴィング、フランセス・オコナー、そしてデボラ・リー・ファーネスといった人たちがゲスト出演したエピソードもあるらしいです。
また、豪ではBoxセット1が発売されていますが、このセット中に今回紹介のエピソードははいっていません。
なお肩書きの "f.p."、直訳すると「法精神科医」ですが、実際のドラマを見ると、心理分析官と犯罪被害者の「心のケア」と、両方の役目があるような感じです。

前置きが長くなりましたが(注意!以下ネタバレ含みます)------

ストーリイ:その惨劇は、クリスマス目前の或る日、郊外のサービス・ステーションと付設のダイナーで起こった。何者かが銃を乱射し、客や従業員、通行人も含めて十人以上を殺傷したのだ。
事件は、たまたま屋外トイレにいて難を逃れたメカニックのレイ(シェイン・フィーニー・コナー)等、生き残った者たちの心にも深い傷を残す。
精神科医ジェイン・ハリファックス(レベッカ・ギブニー)は地元警察の刑事エリック(ヒュー・ジャックマン)たちの捜査に協力しつつ、レイのケアにも当たるが、彼女自身度重なる事件のストレスや、敬愛する父の死を受容できないことなどで、セラピストのカウンセリングを受けている状態でもあった。
次第にジェインに惹かれていくエリック。家族同様に思っていた同僚や友人たちを失ったことで、断っていたはずの酒に溺れていくレイ。彼の隠された過去とは?
そして、犯人とその意外な動機が明らかになった時、ジェインは------

感想:よく二時間ドラマ(火曜サスペンスとか土曜ワイドとか)が引き合いに出されますが、日本の二時間ものより、テーマも展開もはるかに重いドラマでした。
(余談ですが、土曜ワイドは実は『刑事コロンボ』等の影響下に生まれたものだったのですよ。)
当シリーズの他エピソードは知りませんが、ジェインが綿密なプロファイリングを行なう訳でもなし、「捜査」部分はけっこう偶然性に左右されたりという感じで、少なくとも今回のこの話は「推理」ドラマとは言えません。
この話の主眼は、堪え難い悲劇を人はどこまで背負って行けるのか、罪悪感や憎悪等、マイナスの感情と言われるものから目を背けず、いかに受容して行けばいいのか ----- を描く所にあります。

犯罪被害者の「心のケア」に取り組んで行こうという動きが出て来たのは、日本でも最近になってからですが、オーストラリアではどうだったのでしょう?レイに対する警察の態度には「それでいいの?」と思いましたし、ジェインの接し方も、その職業にしては疑問が残りますが、後者については、そんな風にしか出来ないほど彼女自身の抱える問題が重かったということを表しているのかも知れません。
そして、この話がリアリティを持って胸に迫って来るのは、レイ役コナーの演技の賜物です。
一見粗暴で、むしろ犯罪者寄りなのでは、とさえ思える彼の心に抱える苦しみや悲しみの表現が素晴らしいと思いました。

でもこの人、どこかで見たことがある…と思ったら、パトリック・スチュアート主演テレムービー版『モビー・ディック』のフリスクの人じゃないですか!ヘアスタイルまで一緒です。
あの『モビー・ディック』、彼の他にブルース・スペンスも出ていたし、今思うと豪のキャストやスタッフがかなり協力していたんですね。

で、ヒューですが、珍しく(それもテレビドラマだと言うのに)ベッドシーンがあるんですよ…
出る映画やドラマで、殆ど毎回いい脱ぎっぷりを見せてくれるヒュー様ですが、はっきりそういうシーンが出て来るのは、実は今のところこれだけなんですね。
ご本人は「レベッカはデボラの親しい友人だから気まずかったよ」なんて言っていたようですが。
でもエリックくん、若くて可愛いのはいいけれど、彼女を受け止めるにはコドモ過ぎたってことなんでしょうか?年上女性にただ甘えたり、彼女に「不適切な関係」と言われてキレちゃったりするようじゃ、あのファザコンなジェインさんのお相手は難しいですな。

でも、それを差し引いても、このドラマのヒューはがつくほどハンサム

当時30歳そこそこだったヒュー様、こっそり画像をお見せしたくなるくらい綺麗で可愛いです。
シリアスなシーンではこれとかこれね。二つ目の方、後ろの人との対比が…ってごめんなさい!
これこれなんて可愛いですね~。
それに仕事中はこうしてスーツにネクタイですが、ニューイヤーズイブに彼女の部屋に押しかける所では、腕やら胸板やらがはっきり判る黒Tシャツ姿なんですよ~。
こんなのになつかれたら、ジェインさんがうっかりよろめいてしまうのも判りますよ。
そして、これらはもちろん静止画像ですが、それが動いてしゃべる姿と来たらもうね、

超 絶 美 形 !!

と申し上げたいです。
何しろ、シリアスで重い話の中、(女優陣含めても)唯一の目の保養でございました。つまり、このドラマで期待されているのはそういう役割だったということです。
でもいいんです。役どころは今いち損な気がしても、これだけ美しければ……

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