南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.5.12 地球磁気圏内IGSO・MEO軌道関係図 QZS-2太陽合到達 今週は黄道上でのIG三座クロス太陽合とQZS-2太陽合とのダブル重合太陽合イベントが生起予定

2024年05月12日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
24.5.12 太陽風フレアと地球磁気圏内飛翔のIGSO・MEO軌道との関係をJPGU学会の資料図(https://www.sgepss.org/about/shorai/SGEPSS_syorai_Jan2013.pdfからお借りしたもの)を使って補助説明をします.

IGSO/QZSもGPSなどMEO衛星群のいずれも太陽活動静穏時には地球磁気圏内で地球の磁気に守られるようにして飛翔しています.上図から判りますように高度約2万kmのGPSは地球磁気圏の内側のプラズマ圏内を飛翔しています.高度約4万kmのIGSO/QZSは静止衛星軌道と同様に地球磁気圏外殻付近を飛翔しています.今回のような非常に強い磁気嵐のときには地球磁気圏の外殻部分が吹っ飛ぶことが知られています.つまりIGSO/QZS衛星群は強烈な太陽フレアにおいては直撃を受ける可能性があるといえるでしょう.

南下中のQZS-2が太陽合状態に到達しました.今週一杯かけてQZS-2太陽合とIG三座クロス太陽合が黄道上で重なり合うダブルクロスイベントの生起が控えています.
QZS-2とIG三座,そしてQZS-4とIG四座は半年ごとに黄道上での太陽合が重なり合うダブルクロスイベントを引き起こすように軌道配置がされているようです.

β角プロットを用いてQZSとIGSOのクロス太陽合の前倒し現象を年単位の時空間現象として確認しようとしているところが本ブログの重要な出発点でした.
QZS/IGSO座群はグローカル・イーストが達成した21世紀の現時点にけるにおける衛星軌道技術の到達点のひとつでしょう.欧米先進地域でもQZS/IGSO座構築に挑戦し実現しているところはありません.QZS/IGSO座軌道群のデータリダクションを継続して,記録してゆく意義は大きいと考えます.その応用技術として月面測位技術への応用に未来を見たいと思います.

当面は以下のN2YOのURLを使用するようにします(アンカーKOREASAT-7).

https://www.n2yo.com/?s=42691|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|42965|40547|41241|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336

N2YOサービスの画面コピーを利用したIGSO/QZS衛星軌道群の地表への射影の16時間分のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します.

(1) IGSO/QZSS射影軌道の16時間分の10分毎のアニメGIF


(2) IGSO/QZSS射影軌道の昼間6時間分の2分毎のアニメGIF
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