南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2022.01.18 東京オミ株5185 明日にも印東輪NavIC-1E準太陽合へ 1月内には西輪NavIC-1I太陽合 2月には日本QZS-1Rは太陽合に QZS-1とのランデブー太陽合は困難か?

2022年01月18日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 01/18 南関東降雪のセンター試験 初体験BD-I1-S 1月末までに太陽合生起 2月頭に印NavIC東輪1E、遅れて西輪1Iの1週間おきの太陽合
2020 01/18 南関東での最後のセンター試験第一日は、朝から夕方まで寒い降雪の中でのセンター試験となりました。15:20JSTの東京アメッシュのスナップショットを以下に記録し......

2021 1/18 東京新感染1204 重症143 中国BD-I1-S準太陽合状態に、週末にも印NavIC-1E太陽合生起か? 来週には印NavIC-1I太陽合の生起

2019 01/18 QZS/IGSO軌道フォームをNavIC(印)東西両輪用太陽合用に変更した2倍・4倍拡大アニメGIF2019 01/18 QZS/IGSO フォームをNavI......

2022.01.18 東京コロナ・オミ株新規感染者数は5185名です.重症者数の増が見えないところがオミクロン株マジックの透明な怖さでしょう.今週中には全国集計での新規感染者の合計は4万人以上を試すこととなるでしょう.

先月からの一連の北斗T字五兄妹シリーズは完了です,明日にも印NavIC東輪1Eの単独準太陽合に到達します.そして来週中には印NavIC西輪1Iの単独太陽合として生起するでしょう.印NavIC西輪1Iは再打上げの際に東西非同期に調整された模様です.中国IGSOの同期太陽合志向との差別化だったのでしょうか.

中国北斗は2月の北京五輪でも活躍することでしょう.この五輪期間中の日本のQZS-1とQZS-1Rとのランデブー飛行は大いにアピールしますが,多分脱皮できていないようなので.間に合わないようです.まだQZS-1Rの軌道シフト計画が不透明なので判断自体が難しいかもしれません.一方,中国北斗系は3~4機のIGSO衛星の並行太陽合技術を数年前から実現してきています.QZS-1の残り期間に,このランデブーチャンスを逃すことはないのではと考えます.複数QZS/IGSO衛星の並行太陽合技術は,太陽重力圏内での惑星間ランデブー飛翔の基礎技術となるものです.

QZS-1Rの脱皮さえ実現できいぇいれば,スマホでの受信測定でもリアルタイムにQZS-1とQZS-1Rとのランデブー観測が期待できるでしょう.スマホを駆使するマッシブな若い人たちのQZSへの強い熱気を取り戻すためにも,並行ないし同期太陽合への挑戦をアピールしてほしいところです.

N2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
アンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336


N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.


後継QZS-1Rの脱皮は目が離せない状況が続いています.

日本のQZSみちびき5衛星の軌道プロットを記録します.
https://www.n2yo.com/?s=40940|42917|37158|42738|42965|49336

8の字衛星軌道は,西から東へQZS-1R,QZS-2,QZS-4, QZS-1と並んでいます.QZS-1Rの軌道のアポジー射影点は四国の上空に滞留しています.
今後,一番東の軌道のQZS-1のリタイアへ向け,一番西のQZS-1Rの軌道をどのようにランデブー飛翔させながら東にシフトさせてゆくかは,日本宇宙陣の腕の見せどころでしょう.




2010年に打上げを開始した日本QZS4機体制の貴重な経験の蓄積の上に立って,後継QZS衛星の打上げシリーズに入りました.来年度にかけて後継QZS3衛星含めて,7機体制への発展を目指しているとのことです.この後継QZS衛星がスムーズに皆さんのスマホで受信できる(当ブログでは,これを「スマホ脱皮」ないし「脱皮」と呼びます)ことを,内閣府QZSS司令塔には熱く期待しましょう.

日本QZSSは,中国やインドの円軌道IGSOとは異なり,より高度な軌道管制技術を要する,離心楕円の整った8の字軌道を描いて飛翔しています.当カテゴリーでは引き続き太陽合追跡に注目して,年周天文学的に後継みちびき衛星を記録してゆく予定です.また長期的かつ大衆的な立場から,人口が爆発的に増大しているインド・太平洋地域の視点から後継QZS/IGSO軌道のモニタを予定します.

2022年2月の北京冬季五輪時期において後継初の新QZS衛星が,2周波GNSS受信対応スマホでキチンとDual受信できる(当ブログでは,これを「脱皮」と呼びます)ところまでを期待しましょう.後継2機のGEOが脱皮できないとなると,寿命が近いとされるQZS-1を除くと,スマホでは3機のQZS軌道型衛星しか今後も受信できないこととなってしまいます.QZS-GEO3機の脱皮はないということになるでしょう.

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.

平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.