
上のイラスト・・・色塗りしてたんですが失敗しました。
だから、色無しでかんべんして下さい。。
【登場人物】

雪ウサギの被り物をかぶったブログ管理人:ラクト

元人間、白いネコ:リオ

上級魔族:ルビリアナ・レット・クロウ

「ね、ねえ、ホントに行くの?」

「ニャ! ラクトにさぼり癖が付いたら、誰がこのひょっこり猫のブログを更新して行くの? これはぜひとも直して貰わないとね!」

「い、イヤら・・・今度は、ほっぺたを引っ張られる所じゃないよ! 拷問さr」
グイグイと、ラクトの丸い体を白い猫の体で押しやる。
目前に控えたるは、ひょっこり猫島には不釣り合いな豪華な黒いお城がそびえ立つ。
雷鳴が鳴り響き、海は荒れ、上空を巨大な鳥が旋回しているのだ。性格には鳥ではなく飛竜で、ルビリアナがデルモント(魔族の世界)から連れて来たに違いない。

「ふおぉぉ――!! ロドスだ! カッコイイ――!」

「ロドスは、バフォちゃんの次にお気に入りの魔飛竜なのよ

あの子にも活躍の場を作ってあげようかしら」

「ほ?」
次の瞬間、雪ウサギラクトの長い耳を素早く束ね上げられる。
地面から浮いて痛みに驚くよりも、左手に持たれた斧を間近に納めた途端、痛覚がキレイに消え去った。

「ル、ルビリアニャちゃん・・・」

「お久しぶり、リオちゃん、大福ラクト」

「ルビリアナさん、おコンニチハッ!」
白い猫のリオには笑顔で挨拶。
大福と罵(ののし)られた雪ウサギラクトには氷の様な微笑。
二人から異様なオーラを感じ取ったラクトは、じたばたと身をよじらせるがそれも無駄のようだ。ガッチリと耳を握られて、全然手を離してくれそうもない。

「ルビリアナさ~~ん、ラクトってば、ひょっこり猫のブログそっちのけでニコタの方でゲーム三昧してたんだよ! ちょっととっちめてよ」

「リ、リオ~~! そ、そんなん言ったら、リオだって私と一緒にゲームしてグベハッ」

「なるほどね・・・ラクトが“ シャバ ”に行くって言うから、私達はガマンしてたのに・・・ゲームってね・・・フーン、そうなんだ」
もはや、猫のリオはしらんぷりを決め込むようだ。
あんたも私と一緒にゲームしてたくせに! と、ルビリアナに訴えてみたが・・・これも彼女には受け入れられないらしい。斧を持って鼻歌を歌いだした。

「大福ラクト、今日は鞭打ちと平手打ちの刑、蹴り技と闇魔法の練習台がテンコ盛りよ

あなたの為に、特別メニューを考えなきゃね」

「え、そんなんいらないよ。死んでまう・・・」

「遠慮する事ないわよ。ラクトは、ひょっこり猫島では絶対死なないんだから」

「ヨカッタね、ラクト!」

「よかないわ! 不死身なら、永遠と痛めつけられるじゃないかっ」

「私の愛がたっぷり詰まってるからね♪ 絶対やってヨカッタと思うわよ」

「拷問に、愛もヨカッタもないよ! や~~だ~~~!!」

「ロドスの食べモノに、ミンチにしたラクトを混ぜようかしら」

「!!」
うおぉぉ~~ん!! と、ラクトの叫びがひょっこり猫島に響き渡る。
果たして雪ウサギラクトは、無事に生還する事が出来るのか。
続きは期待しないように・・・合唱。。。