こちらが先日のチャリティ展の出品作です。
夕焼けだか朝焼けだかはご想像にお任せします。
ちなみに2月に行われた勤務先のスクール展で出品したときは
「夜明け前」というタイトルを付けました。
(実はお気に入りの日本酒の銘柄(長野県)から取りました。)
この展覧会では父の田舎だから「Father's country」にしました。なんか浜田省吾っぽいですが。
手元には晴れの風景資料しかありませんでしたが、
ふと画集で目にしたモンドリアンの風景画からインスピレーションを受けました。
モンドリアンは純粋な幾何学的抽象の画家ですが具象画から出発し、
若いときは同じオランダ出身のゴッホの初期と似たような褐色調の絵も描いていました。
風景は明け方か夕方が一番色彩が豊かで統一されたヴェールで全てを包み込みます。
実際にこの時間にスケッチをしようと思うと、刻々と表情が変わり大慌ての制作になります。
元来早起きは苦手で夕方は蚊に刺されるので手速く描ける水彩や写真などを撮っておきます。
全体を写真で撮ると遠景が小さくなりすぎるので近景をカットしたり部分的に望遠で撮ったりします。
逆光の場合は暗いところに露出を合わせたりといろいろやるのですが。。。
それでも私にとって写真はあくまで記録程度。
写真のヴィジョンでなく、あくまで私のヴィジョン(=イメージ)で描きたい。
明暗(ヴァルール)と色彩(トーン)は私の中にある絵画空間の秩序に合わせて与えていきます。
最近は夕方になると空ばかり見ています。
年のせいか感傷的になってきたのかも知れませんね。