人形町Vision'sにて。
出品料が全額、東日本大震災義援金に充てられるそうです。
私も微力ながら小品を出品させて頂きます。
急遽日程が決まったので身近な方にしかお声が掛からなかったと思いますが
今後もこのような形で支援ができればと思いますので
その時はまたご協力をお願いするかと思います。
2011年4月18日(月)~4月30日(土)(日曜休廊)
12:00-19:00(最終日15:00まで)
オープニングレセプション:4月18日(月)18:00~
こちらは今回の出品作ではありません。
これは数年前に久しぶりに田舎へ行った時の一枚です。
現場でのスケッチではなく、現場で数枚の写真を撮って、
家に帰ってしばらくしてから再構成したのでほぼ記憶で描いたようなものです。
私にとっての原風景みたいなものなのでしょうか、結局、同じテーマで今まで3点描きました。
まだ小品しか描いてませんがもう資料が無くてもいくらでも描ける気がします。
今度は少し大きめ作品も手がけてみようかと思っています。
東京で生まれ千葉臨海地域の埋立地で育った私には
故郷と呼べる場所は父の田舎しかありません。
子供の頃は田舎に親戚たちが集まると、同年代の従兄弟たちと川で遊んだり、
虫取りに夢中になって遊びました。
山は丘程度の高さしかありませんので遊ぶところは川、小川、井戸(穴ではなく上総掘りの湧水)、
田んぼや畑(絵の中央にある丘の向こうに梨園があり子供の頃に従兄弟たちと忍び込んだのを
最近親戚たちに話したら驚かれました。柿泥棒を武勇伝にしてたような世代だろうに…)
そういう思い出はそれぞれの記憶の中にきっとあるんだと思います。
今回の震災では見慣れた故郷の風景やそこにいた人々の生活そのものが失われてしまったり、
避難のためにやむなく故郷を後にした方も多いと思います。
被災地に比べれば私の暮らしている地域の被害は軽微かもしれませんが、
このような災害はこの国に住んでいる限りどこにでも有り得るということを実感しました。
直後に起こった人災も結局は以前の日常を維持するために起こった出来事でした。
数年前、地方から初めて東京に出てきて電車に乗った知人が言った言葉
「なんで昼間なのに電車の明かりが点いてるの?」というのが印象に残ってます。
確かに地方へ行くと昼間の明るい時には電気など点いていません。
いま本当に必要な日常とは何かを問われているような気がしました。
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