皆さん、こんばんは。
OPPOというと、皆さんは何が思い浮かびますか。
そう、安価だけど、趣味性の高い、ユニバーサルプレイヤですね。
オーディオマニアの種類を分ける、大きな分水嶺の一つが、デジタルデータの取り扱いです。
簡単に言えば、デジタルデータの扱い方で、音が変わるか、という事ですね。
変わると言う人たちは、音が良いハードディスクや、マザーボードや、NASやらを議論していたり、果てにはLANケーブルで音が分かると主張される。
アホですね。
アナログ信号について、ケーブルで音が変わるのは、人間には分からないとしても、実際に起こっている事です。
デジタル信号について、同じようなことを言うのは、アホの所業ですね。
以降は、データとして同じものであれば、アナログ段以前の処理が何であろうと音は同じである前提で話を進めます。
さて、同じデジタル信号が得られるのであれば、どのような方法で、CDやら、SACDやらから、音を取り出してもよいという事ですよね。
つまり、音に影響するのは、アップコンバート等が為されないのであれば、DAC以降の部分に限るわけです。
これは、裏を返せば、DAC以降を確りと構築されているのであれば、それ以前は、使いやすい機械を自由に選べばよいという事です。
というところで、今回は、OPPO製のユニバーサルプレイヤ2機種を比較したいと思います。
細かい性能比較は、公式サイトに譲ります。
私が見るのは、回路です
OPPO製のユニバーサルプレイヤの現行機種は、次の2つです。
・UDP-205
・UDP-203
実は、映像系のスペックを考えると、違いはありません。
同じチップですから、処理系も同じものでしょう。
となると、異なるのは音声系のスペックです。
これは全く異なる。
簡単に言えば、DACチップが異なる上、電源系とバッファ回路に共通点が全くない。
YAMAHAなんかだと、最上位機種と次点の違いは、コンデンサの種類とか、トランスの種類ぐらいだったりしますが、これは回路がそもそも違う。
写真からも分かりやすい、電源系の違いを見てみましょうか。
UDP-203では、独立した基盤が組まれていますが、必要十分というか、最低限です。
小型のEIトランスと、これまた小型のブロックコンデンサ。
アナログ出力回路の直前に、レギュレータを用意しているとは言え、安定電源をICチップ一つに任せるのは、面白くないですよね。
各社、力を入れているところで力を抜いていると言える。
UDP-205では、大型とは言えませんが、トロイダルトランスを採用。
大型とは言えないまでも、正負両電源に対して、別のブロックコンデンサを配置しています。
複雑な回路こそ組んでいませんが、堅実な方法ですね。
LR出力部分は、ここから直結ですから、ローインピーダンスな電源を供給出来ているでしょう。
ただ、UDP-203では、電源系とデジタル系を筐体内で反対側に配置していたのに対して、
UDP-205では、トランスからは離れているものの、安定化電源回路の下に配置されています。
つまり、アナログ出力系のすぐ下ですから、デジタル系のノイズがアナログ信号に載ってしまう懸念を拭えません。
(耳では分からないのでしょうが、精神衛生上、問題です。)
パッと見では、UDP-205の電源は優秀そうですけれども、回路の配置はあまり褒めたものではないですね。
案外、トロイダルトランスの唸りに悩まされていたのかもしれません。
次に、アナログ系の違いを見てみましょう。
DACチップがそもそも違います。
UDP-203では、最近のポータブルアンプとかいうゴミで話題になっている、旭化成のAK4458VNです。
チップが悪いわけではないのに、ポタアンなんかに使われて可哀相です。
尚、このパーツ、個人で購入すると、1個900円ぐらいです。(1000個とかまとめ買いすると500円を切ります。)
据え置きDACでの採用はあまりありません。
UDP-205では、これまた使いやすさに定評のある、ESSのES9038PRO。
最近の中級DAC(数十万円クラス)が結構、載せてきてますね。
ちなみに、個人では使いにくく、自作記事は少ないです。DIYINHKが出している実装済基板は200ドルです。
という事はですよ、実は、OPPO Sonica DACが十万円ぐらいで出てるのは、とんでもない価格破壊なのです。
まぁ、未だにPCM1792Aで音を聴いている私には、縁のない話です。
(私は何だかんだ、ずーっとバーブラウンのDACチップの音を聴いてます。気に入ったものが偶々、必ず、バーブラウンだっただけです。)
UDP-205のバランス出力は、回路を見る限りではオマケです。
アンバランス出力の最後に、オペアンプを一つ噛まして、バランス化しただけの代物ですね。
また、7.1ch部分のアナログ出力回路と、2ch部分のアナログ出力回路は、同じものです。
2ch出力の方が音が良いなんて思ったなら、それは気のせいですが、
7.1ch出力側の回路を全く同じに8系統組むなんてのは、なかなか手が込んでます。
回路的には、一般的なAVプリアンプと同レベルのものですよ。
ところで、信じ難いのですが、ES9038PROを、二つ載せてるように見えます。
2ch出力と、7.1ch出力それぞれ、別のものを。なかなか豪華ですね。
UDP-203は、UDP-205より簡素なバッファが組まれています。
もうオマケのレベルです。
という事で、両機種の違いは、音声のアナログ系。
正直、UDP-205を買えば、DAC要らないと思います。
そのままプリアンプに直結で良いですね。
UDP-203ですと、DACから組む方が良いですね。
ですから、現時点の自分の環境と見比べるとよいと思います。
まともなDACを持っていないならば、UDP-205を試してみて、気に入ったら、次の段階で単体DACを導入すればよいのです。
既にお気に入りのDACがあるなら、UDP-203で十分でしょう。
以上。
OPPOというと、皆さんは何が思い浮かびますか。
そう、安価だけど、趣味性の高い、ユニバーサルプレイヤですね。
オーディオマニアの種類を分ける、大きな分水嶺の一つが、デジタルデータの取り扱いです。
簡単に言えば、デジタルデータの扱い方で、音が変わるか、という事ですね。
変わると言う人たちは、音が良いハードディスクや、マザーボードや、NASやらを議論していたり、果てにはLANケーブルで音が分かると主張される。
アホですね。
アナログ信号について、ケーブルで音が変わるのは、人間には分からないとしても、実際に起こっている事です。
デジタル信号について、同じようなことを言うのは、アホの所業ですね。
以降は、データとして同じものであれば、アナログ段以前の処理が何であろうと音は同じである前提で話を進めます。
さて、同じデジタル信号が得られるのであれば、どのような方法で、CDやら、SACDやらから、音を取り出してもよいという事ですよね。
つまり、音に影響するのは、アップコンバート等が為されないのであれば、DAC以降の部分に限るわけです。
これは、裏を返せば、DAC以降を確りと構築されているのであれば、それ以前は、使いやすい機械を自由に選べばよいという事です。
というところで、今回は、OPPO製のユニバーサルプレイヤ2機種を比較したいと思います。
細かい性能比較は、公式サイトに譲ります。
私が見るのは、回路です
OPPO製のユニバーサルプレイヤの現行機種は、次の2つです。
・UDP-205
・UDP-203
実は、映像系のスペックを考えると、違いはありません。
同じチップですから、処理系も同じものでしょう。
となると、異なるのは音声系のスペックです。
これは全く異なる。
簡単に言えば、DACチップが異なる上、電源系とバッファ回路に共通点が全くない。
YAMAHAなんかだと、最上位機種と次点の違いは、コンデンサの種類とか、トランスの種類ぐらいだったりしますが、これは回路がそもそも違う。
写真からも分かりやすい、電源系の違いを見てみましょうか。
UDP-203では、独立した基盤が組まれていますが、必要十分というか、最低限です。
小型のEIトランスと、これまた小型のブロックコンデンサ。
アナログ出力回路の直前に、レギュレータを用意しているとは言え、安定電源をICチップ一つに任せるのは、面白くないですよね。
各社、力を入れているところで力を抜いていると言える。
UDP-205では、大型とは言えませんが、トロイダルトランスを採用。
大型とは言えないまでも、正負両電源に対して、別のブロックコンデンサを配置しています。
複雑な回路こそ組んでいませんが、堅実な方法ですね。
LR出力部分は、ここから直結ですから、ローインピーダンスな電源を供給出来ているでしょう。
ただ、UDP-203では、電源系とデジタル系を筐体内で反対側に配置していたのに対して、
UDP-205では、トランスからは離れているものの、安定化電源回路の下に配置されています。
つまり、アナログ出力系のすぐ下ですから、デジタル系のノイズがアナログ信号に載ってしまう懸念を拭えません。
(耳では分からないのでしょうが、精神衛生上、問題です。)
パッと見では、UDP-205の電源は優秀そうですけれども、回路の配置はあまり褒めたものではないですね。
案外、トロイダルトランスの唸りに悩まされていたのかもしれません。
次に、アナログ系の違いを見てみましょう。
DACチップがそもそも違います。
UDP-203では、最近のポータブルアンプとかいうゴミで話題になっている、旭化成のAK4458VNです。
チップが悪いわけではないのに、ポタアンなんかに使われて可哀相です。
尚、このパーツ、個人で購入すると、1個900円ぐらいです。(1000個とかまとめ買いすると500円を切ります。)
据え置きDACでの採用はあまりありません。
UDP-205では、これまた使いやすさに定評のある、ESSのES9038PRO。
最近の中級DAC(数十万円クラス)が結構、載せてきてますね。
ちなみに、個人では使いにくく、自作記事は少ないです。DIYINHKが出している実装済基板は200ドルです。
という事はですよ、実は、OPPO Sonica DACが十万円ぐらいで出てるのは、とんでもない価格破壊なのです。
まぁ、未だにPCM1792Aで音を聴いている私には、縁のない話です。
(私は何だかんだ、ずーっとバーブラウンのDACチップの音を聴いてます。気に入ったものが偶々、必ず、バーブラウンだっただけです。)
UDP-205のバランス出力は、回路を見る限りではオマケです。
アンバランス出力の最後に、オペアンプを一つ噛まして、バランス化しただけの代物ですね。
また、7.1ch部分のアナログ出力回路と、2ch部分のアナログ出力回路は、同じものです。
2ch出力の方が音が良いなんて思ったなら、それは気のせいですが、
7.1ch出力側の回路を全く同じに8系統組むなんてのは、なかなか手が込んでます。
回路的には、一般的なAVプリアンプと同レベルのものですよ。
ところで、信じ難いのですが、ES9038PROを、二つ載せてるように見えます。
2ch出力と、7.1ch出力それぞれ、別のものを。なかなか豪華ですね。
UDP-203は、UDP-205より簡素なバッファが組まれています。
もうオマケのレベルです。
という事で、両機種の違いは、音声のアナログ系。
正直、UDP-205を買えば、DAC要らないと思います。
そのままプリアンプに直結で良いですね。
UDP-203ですと、DACから組む方が良いですね。
ですから、現時点の自分の環境と見比べるとよいと思います。
まともなDACを持っていないならば、UDP-205を試してみて、気に入ったら、次の段階で単体DACを導入すればよいのです。
既にお気に入りのDACがあるなら、UDP-203で十分でしょう。
以上。
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