森光子さんのドラマ

森光子さんの人生を描いたドラマは楽しみで見ました。私の中で森さんは最初から成功を掴んでいた女優さんのイメージでした。だから地方の大阪で下積みをして31歳で上京、チャンスがその年なことにとても驚きました。私の年齢と近いからです。地方の一緒にやっていた仲間からの嫌み、演技は上手いけど君は脇役向きだねと言われる辛さ。なんだかとても親近感がわきました。声優は女優さんと比べれば、また違う世界ですが、演じることは同じ。仲間なはずなのに、嫌み、誤解は私も受けたし、オーディションではひどいことを平気で言われます。そしてチャンスをなかなかつかめない。でも諦めない。私の今と似ていました。
森さんは結婚をしたけれど、女優としての森光子を選んだ。自分の中で一人の自分自身を殺してまで。私でもやっぱり声優を選ぶのかもしれない。恋愛や結婚、その中に素晴らしさはあるけれど、演じたい気持ちのある人間はやはり、それを捨てきれないような気がします。私は声で演じられない人生になったら、生きてても死んでるような感じになると今も思っています。

たまに、もう声優への仕事諦めたらとも思うけど、森さんの生き方を見て、まだまだ頑張らなきゃと勇気を頂けました。年齢じゃない。チャンス掴んでやる！！って。とても素敵な涙の止まらないドラマでした。ありがとう、森光子さん。