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「日本人らしさ」と「グローバルリーダー」を両立させたメンターの言葉

2014-11-07 23:40:19 | 日記
「日本人らしさ」と「グローバルリーダー」を両立させたメンターの言葉




読むべき空気がないハイコンテンツ文化
アメリカは価値観や文化的な背景が異なる人たちが集まっています。よって、言葉で語り尽くさないとお互いの意思が伝わりにくいことが多々あります。こういったコミュニケーションの環境を、ハイ「コンテンツ」カルチャーといって、感覚的に共通するベースが低いぶん、言葉を尽くして伝えるのです。
逆に日本はハイ「コンテクスト」カルチャーといって、以心伝心、あうんの呼吸、空気を読むといったように、言語に頼らない意思疎通がかなり洗練されています。上司が言う前に察して動くことが当たり前だとか、いちいち言葉で説明しないとわからない人は高い評価が得られにくいという話も聞いたことがあります。こういう「空気を読む」というコミュニケーション文化は、ハイコンテンツカルチャーの国では通用しないため、日本人がアメリカないし海外でマネージメントをする時には気をつけなければいけないポイントではないでしょうか。言いにくいことを含めて、くどいほど語り尽くすことが必要ですし、そうしないと何を考えているか分からないと敬遠されてしまうことにもなりかねません。
私も会社の経営においては日本人らしさを大切にしながらも、コミュニケーションに関しては日本カラーが出すぎないように意識をしています。例えば、言語。ひとりでも日本語がわからない社員がいるところでは、話す相手が日本人社員であっても日本語は使いません。何を話しているのかがわからないことが不必要な不安感を生むこともありますし、リーダー自らコミュニケーションの壁をつくることになりかねません。
実のところ、会社をはじめた頃はあまり英語に自信がなかったので、話を完全に理解しきれていないことに気づかれないようにするとか、普通にコミュニケーションがとれるアメリカ人のように振る舞う努力をしていたこともありました。さすがに今はわからない言い回しがミーティングで出てきた時には堂々と質問できるようになりましたけど。
■「らしさ」出しつつ、文化は持ち込まず
様々な素晴らしい価値観をもった社員一人ひとりに才能をフルに発揮してもらうために、 アメリカで起業した経営者としてのコミットメントを行動で見せなければなりません。起業当初は自分がアメリカ社会に定着できる人間であることを示すところからはじめなければならず、必要以上に日本人らしさを消す努力をしていました。最近やっと、日本人らしさを出しつつ、グローバルマネージャーとして会社をリードすることができるようになった気がしています。眼科医や研究者から徐々に経営者としての自信がついてきたおかげか、日本人ならではの良さも発揮できるようになりました。自分はたまたま日本人としてアメリカに住みそこでビジネスをやっているだけだと考えるようになりました。会社のカルチャーの中にACUCELAのコア・コンピテンシーを根付かせるために、私自身もA・C・U・C・E・L・Aを実行してきた成果というところでしょうか(アキュセラのコア・コンピテンシー「A・C・U・C・E・L・A」は連載第12回 http://president.jp/articles/-/13710 を参照)。多様性を保ち、尊重し合う。共通の価値観があるからチームみんながひとつの目標へと邁進できるのだと信じています。
■バトルスカーの数だけ強くなる
起業した当時はあまり意識したことはありませんでしたが、ロールモデルという存在はキャリアビルディングにとても重要な役割を果たすのではないかと思うことがあります。もしあの頃の自分にロールモデルがいたら、きっとその人がやっていないことを探し当ててもっと違う挑戦をしていたかもしれない。となると今とはまた違った選択をする自分がいたのかもしれない。そんなことを考えるわけです。
私の半生を綴った「極めるひとほどあきっぽい」でも触れていますが、ロールモデルのかわりに私は何人かのメンターに出会いました。そのひとりが数年前に他界されたデイビッド・ファナング氏というバイオベンチャー業界のCEOとして有名な人物でした。彼に出会ったのは、私が企業経営者として歩みはじめた頃で、事業を軌道にのせるプレッシャーもありましたし、チームを集めることや、そのメンバーがどうすれば自分を信じてついてきてくれるのか、悩みだらけでした。
そんな私にディビッドは「どんなに傷ついても前進し続ければ、バトルスカー(戦傷)の数だけ強いリーダーになれる」と言ってくれました。彼のこの言葉は今でも忘れません。正しい努力を続ければ必ず報われる時が来る。経験したことがないことをやっているのだから傷ついて当たり前。傷つくこと自体は恐れないにしても、傷つく時はやっぱり傷つくもの。それはそれでよしとして、傷を負いながらも前を向いてがむしゃらに走り続けて来ることができました。
■自分の限界を広げる出会い
バトルスカーを負いながら学んだというか、これは大切だと思って徹底してやってきたのは、決して致命傷を負わないように、きちっとトレーニングを重ね準備をしてから立ち向かうことでした。だから周りの人には、「崖から飛び降りるようなリスクの高いことをやり続けても、致命傷を負うことなく必ず着地する人」だと言われます。プランB、プランCを用意するように飛び降りるときはバックアップ用のパラシュートをいくつも備えていますから。
前例がないことに挑戦できるのは、そこに勝算ある仮説を見いだすだけの経験に基づく直感力があってのこと。自分の能力のさらなる開拓には、積み重ねたキャリアや経験の上に、さらなる努力を続けるといういわゆる底力が必要なのだと考えています。
どんな時にメンターの存在が必要になるかは人それぞれですし、ロールモデルがメンター的な役割を果たすこともあるかもしれません。さまざまな人と出会って自分の限界を広げ続けていけば、ここぞという時によりよい選択ができるようになるのではないでしょうか。
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窪田 良(くぼた・りょう)●1966年生まれ。アキュセラ創業者・会長兼CEOで、医師・医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学院に進学。緑内障の原因遺伝子「ミオシリン」を発見する。その後、臨床医として虎の門病院や慶應病院に勤務ののち、2000年より米国ワシントン大学眼科シニアフェローおよび助教授として勤務。02年にシアトルの自宅地下室にてアキュセラを創業。現在は、慶應義塾大学医学部客員教授や全米アジア研究所 (The National Bureau of Asian Research) の理事、G1ベンチャーのアドバイザリー・ボードなども兼務する。


















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11 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-07-28 00:09:57
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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グリーン経済成長 (特殊鋼流通)
2024-08-16 19:39:24
「材料物理数学再武装」といえばプロテリアル(旧日立金属)製高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの発明者の方の大学の講義資料の名称ですね。番外編の経済学の国富論における、価格決定メカニズム(市場原理)の話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが最高峰なので全体最適だとする話だった。同氏はマテリアルズ・インフォマティクスにも造詣が深く、AIテクノロジーに対する数学的な基礎を学ぶ上で貴重な情報だと思います。それと摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進するトライボ化学反応において社会実装上極めて有効と思われるCCSCモデルというものも脚光を浴びつつありますね。
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政治力学と科学および宗教の歴史の素描 (国際文明論研究者)
2024-08-19 13:38:39
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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AI革命の旗手 (文系数学リスキリング)
2024-08-20 22:32:14
「材料物理数学再武装」なつかしいな。番外編の経済学のアダムスミス国富論(神の見えざる手)における、市場原理による価格決定メカニズム(競争原理)の話面白かった。学校卒業して以来ようやく微積分のありがたさに気づくことができたのはこのあたりの情報収集によるものだ。ようはトレードオフ関係にある比例と反比例の曲線を関数接合論で繋げて、微分してゼロなところが上に凸のところの最高峰となり全体最適だとする話だった。

まあ簡単に言うとシナジーということで
 1+1=2  だけではなく
 1+1=3  という世界を
数理的に表現しようとしたもののように受け止められる。
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ハイブリッド思想とでもいうんでしょうかね。 (財務関係者)
2024-08-21 15:11:05
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
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真夏の太陽 (さすらい人)
2024-08-21 21:47:29
むずかしいことはわかりませんが、司馬遼太郎がこの世を去っても、ただ海外に迎合するだけではない気骨をもった人々がいることに胸がいっぱいになりました。
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グリーンテクノロジー (特殊鋼流通関係)
2024-08-24 12:43:53
日本刀の素材、玉鋼をつくる山陰の鉄の道文化圏は日本遺産にもなっていますがそういったところへの誘いを感じるないようですね。
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SCMバリューチェーン (財務関係者)
2024-08-25 10:22:14
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
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信頼性工学分野 (プラントメンテナンス関係)
2024-09-06 11:55:44
私の場合「材料物理数学再武装」を読んだのが非正規分布系の確率密度関数に興味を持ったからだ。品質工学かんけいの怪しげなサイトで「ドミノ理論」なる政治的なにおいのぷんぷんする内容が大体的に語られていたころだった。破壊力学的な確率密度関数がそれにあたるが、ワイブル関数も一つの近似形態だという認識だったのは感動した。あと等確率の原理から微分方程式により正規分布を導出あたりも新鮮だった記憶があります。
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日本らしさリスペクト (鉄の道エンジニア)
2024-09-13 10:03:23
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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