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さしがねのバリアント

2019-12-17 08:58:00 | さしがね

こちらはペンパアドベントA2019の17日目の記事になります。

 

こんにちは。Bの方で10日にさしがねを投稿したUSBeです。今回はこのブログ上やパズルスクエアなどで公開した特殊ルールのさしがねを紹介していきます。だんだん原型を留めなくなっていくような感じで進行します。

ルール→問題→コメントの順番でそれぞれ書いていきます。

多忙につき新作をあまり作れませんでした。落ち着いたら問題を追加すると思います。ご容赦ください。

 

ひとまず最初は通常のさしがねをおさらいしましょう。ルール(ニコリHP)

例題(ぱずぷれで遊ぶ)

 

1.L字に切れ

【ルール】マス目に沿って線を引き、問題盤面を幅1マスのL字型のブロックに分割しましょう。

2015年に思い付きでやったルール。当時のブログ記事はこちら。当時は一発ネタと思っていましたが、先日の筑波大学オリエンテーリング大会時に頒布したパズル冊子では10問作って載せてます。通常のさしがねにそのまま組み込めるのが特徴です。

2.L字に切れ+

上のL字に切れに「同じ面積のブロックが辺で接してはいけません」を加えたもの。

初出の記事はこちら。このパズルも上述のパズル冊子に10問載せてます。見た目で遊ぶことができるパズルだと当時の僕はつゆ知らず。通常のさしがねに同面積隣接禁を加えたものよりも融通が利いて、盤面を成立させやすかったり面白い問題が作りやすかったりする、ような気がします。

3.タタミルール

通常のさしがねに「ブロックの境界線が十字に交差してはいけない」を加えて解いてください。

ぱずぷれで遊ぶ

たぶんどこかで公開しているんですが探すのが面倒なので記事の紹介は割愛。詰めが少し作りにくい(対称配置にしてるから?)印象です。

4.同面積隣接禁

通常のさしがねに「同じ面積のブロックは辺で接しない(角で接するのは可)」を加えて解いてください。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

解きやすいけど作りにくいルール。

5.同形隣接禁

通常のさしがねに「回転・反転して同じ形になるブロックは辺で接しない(角で接するのは可)」を加えて解いてください。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

6.一意解

一意解であることを前提として解きましょう。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

ルールを分かりやすく言い換えると「複数解になるような状況を作ってはいけません」。あらゆる形はL字分割で解が0個、1個、複数個のいずれかになります。0か複数になる形ができないようにするとうまく解けると思います。

7.片斜さしがね

通常のさしがねに「解き終わった盤面で〇に入る数字は上下左右のいずれかの方向で大きくなっていく」を加えて解きましょう。詳細はこちら

過去作をぱずぷれで遊ぶ(※上のリンク先にある問題と同じです)

オリエンテーリング界隈では斜面の向きが一定な競技フィールドのことを「片斜(面)」とよびます。そこから思いついたルール。

8.みさきルール

丸は端か角になります。端になる場合丸の中の数字はそのマスから角のマスまでの連続するマス数を表し、角になる場合はそのブロックの面積を表します。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

ぬりみさき×さしがね。〇がどちらの意味で使われているかを推理しなければならないので難しい。あと別解が怖い。

9.数字付き矢印

矢印は端と角の向きだけでなく、数字がある場合はその矢印が含まれるブロックのマス数を表します。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

数字を上手く使ったような問題が作りやすそうです。作問難易度は低め。

10.ダブルチョコとして成立

通常のさしがねに「回答盤面はダブルチョコの解答盤面として成立しなければならない」を加えて解いてください。

ぱずぷれで遊ぶ

「反転・回転させて同じ形になるL字ブロックが2つ辺で接したもの」で盤面を分割するイメージ。この記事を書きながら思いついたので作ろうとしましたが、なかなか制約が厳しかった。

11.ぬりさしがね

①盤面のいくつかのマスを黒く塗ります。
②黒マスおよび盤面に描かれている太線で分割される、白マスが連続する領域はすべて幅1マスのL字型になります。
③太線で囲まれたブロックはそれぞれ1マス以上黒く塗られます。
④黒マスがタテヨコに連続したり、黒マスによって盤面が分断されたりしてはいけません。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

分断禁をうまく使えると面白い問題になりそうですね(さしがねの感想とは到底思えない)

12.ぬりみさしがね

•盤面のいくつかのマスを黒く塗り、幅1マスのL字型の白マスの塊を作りましょう。
•○はL字ブロックの端になります。L字ブロックに入る○は0〜2個のどれになっても構いません。
•○の中の数字は、そのマスから角のマスまで、いくつ白マスが連続するかを表します。
•黒マスが2×2のカタマリになってはいけません

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

よりぬりみさきに近づきました。。でも解き味にぬりみさきっぽさはあまりないし、さしがねっぽさもあまりない...

13.ダブルチョコ

通常のダブルチョコに「すべてのブロックは幅1マスの同じ形のL字型ブロックを2つ組み合わせた形になります」を加えてください。

Puzzle Squareの過去作で遊ぶ

もはや別のパズルになりました。でも案外さしがねでしょう?

 

さしがねはいろんなバリアントを作るのに適したパズルだと思います。今回紹介した以外にもまだまだいろいろできるので、皆さんもぜひ作ってみましょう!

 

面白いルール・問題を作ったら追記する...つもり。


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