初 "ヤマト" 3日目の正午過ぎ、
兄貴の家、勢いで飛び出てたのは、良いのだが、
映画とか、ドラマだと、東京駅で、ウロウロ、キョロキョロって
オノボリサん丸出しの、バッグ担いで、
ステッカー、ベタベタのクラッシックギターを持ち、リーゼント頭の俺は、
初日の渋谷に出てきたのである。
アテも無くは無いのだが、『何となく男の意地?』ってヤツで、
彼女の家に転がり込む事は、止めていたのだ。
コインロッカーに荷物入れて、昼過ぎの渋谷をブラつきながら詮索。
ウロキョロで、丸井を発見!
『"ウマ"で、みんなDCブランドを、”カード”で買って来ているんだな!』(ここで / 宮古方言)
とりあえず、入店。
『いらっしゃいませぇ~』
『イラッシャイマセェ~』
と色々なト~ンの、お出迎えの言葉。
『お洒落を、売ってます!』
『オノボリさ~ん、カードも発行してますよ~』
『罠に誘い込まないと~』
と、自分勝手に『いらっしゃいませぇ~』の、
呼び込みの声を
店員の『心の声』に置き換えて、防御!(笑)
時代は、80年後半バブル到来の匂いが立ち込めて来た時期。
ロンリーチャップリン / 鈴木聖美 with Rats & Star
この時代のヒット曲で、店で時たま流れていた。
『まさしく、オイラはロンリーチャップリン!』
『見果てぬ夢が、ある限りぃ~~~♪』(笑)
丸井をアトにして、見果てぬアテが、無い俺は、プラプラ!
山手線線路から見えた線路脇の公園を、思い出し其処へ向かう。
ベンチに座り、タバコに火を着け、深呼吸するかの様に、
オモイっきり、ニコチンを肺に吸い込んだ。
そして、解放するかの様に、煙を吐き出す。
2度程、その行為を繰り返し、
空を見上げ、『ンナマから、バヤァ、ノォ~スゥ~~~ディ~~~?』
(これから俺、何しようかなぁ~? / 宮古方言)
と、独り言、島の方言で声を漏らしていた。
そんな時、頭の中に曲が流れ出して来た。
Sitting on The Fence / The Roosters
Fence を Benchにして、替えて歌ったけどね。
『まさしく、オイラはシッティング・オン・ザ・ベンチ!』で、
曲の主人公!?(笑)そのまんまでした。
『ベンチに、腰掛けぇ、遠くを眺めて、待っているところ、イカす悪魔の訪れぇ~~♪』
『ベンチに、腰掛けぇ、ミルク飲みながら、感じているところ、オイラの狂気を~~♪』
『ずいぶん 長い事、こうして いるみたい♪』
『ベンチに、腰掛けぇ、涼しい顔して、想っているところ、愛するあの娘の事を~~♪』
『ベンチに、腰掛けぇ、難しい顔して、やっているところ、オイラのジグゾ−パズル~~♪』
『ずいぶん 長い事、こうして いるみたい♪』
『Yes! I'm sittin' on the Bench!……..........』
夕暮れ前の公園で独り、小声で唄っていた.........