Nu-fatty

何を吟味するのか?
オニュウーなデブッチョとなっていくのか?
雑食のヤシガニみたいに、食い尽くせっ!!

迷走 Part 5 in 宮古島

2013-05-14 04:05:55 | Weblog

 

初 "ヤマト" 3日目の正午過ぎ、

兄貴の家、勢いで飛び出てたのは、良いのだが、

 映画とか、ドラマだと、東京駅で、ウロウロ、キョロキョロって

オノボリサん丸出しの、バッグ担いで、

ステッカー、ベタベタのクラッシックギターを持ち、リーゼント頭の俺は、

初日の渋谷に出てきたのである。

 

アテも無くは無いのだが、『何となく男の意地?』ってヤツで、

彼女の家に転がり込む事は、止めていたのだ。

 

コインロッカーに荷物入れて、昼過ぎの渋谷をブラつきながら詮索。

ウロキョロで、丸井を発見!

『"ウマ"で、みんなDCブランドを、”カード”で買って来ているんだな!』(ここで / 宮古方言)

とりあえず、入店。

『いらっしゃいませぇ~』

『イラッシャイマセェ~』 

と色々なト~ンの、お出迎えの言葉。

 

『お洒落を、売ってます!』

『オノボリさ~ん、カードも発行してますよ~』

『罠に誘い込まないと~』

と、自分勝手に『いらっしゃいませぇ~』の、

呼び込みの声を

店員の『心の声』に置き換えて、防御!(笑)

 

時代は、80年後半バブル到来の匂いが立ち込めて来た時期。

ロンリーチャップリン / 鈴木聖美 with Rats & Star 

この時代のヒット曲で、店で時たま流れていた。

『まさしく、オイラはロンリーチャップリン!』

『見果てぬ夢が、ある限りぃ~~~♪』(笑)

 

丸井をアトにして、見果てぬアテが、無い俺は、プラプラ!

山手線線路から見えた線路脇の公園を、思い出し其処へ向かう。

ベンチに座り、タバコに火を着け、深呼吸するかの様に、

オモイっきり、ニコチンを肺に吸い込んだ。

そして、解放するかの様に、煙を吐き出す。

2度程、その行為を繰り返し、

空を見上げ、『ンナマから、バヤァ、ノォ~スゥ~~~ディ~~~?』

(これから俺、何しようかなぁ~? / 宮古方言)

と、独り言、島の方言で声を漏らしていた。

 

そんな時、頭の中に曲が流れ出して来た。

Sitting on The Fence / The Roosters

Fence を Benchにして、替えて歌ったけどね。

『まさしく、オイラはシッティング・オン・ザ・ベンチ!』で、

曲の主人公!?(笑)そのまんまでした。

 

 
 『ベンチに、腰掛けぇ、明るい空の下、考えているところ、コレから何をやろぉうかなぁ~~♪』

『ベンチに、腰掛けぇ、遠くを眺めて、待っているところ、イカす悪魔の訪れぇ~~♪』

『ベンチに、腰掛けぇ、ミルク飲みながら、感じているところ、オイラの狂気を~~♪』

 

『ずいぶん 長い事、こうして いるみたい♪』

『ベンチに、腰掛けぇ、涼しい顔して、想っているところ、愛するあの娘の事を~~♪』

『ベンチに、腰掛けぇ、難しい顔して、やっているところ、オイラのジグゾ−パズル~~♪』


『ずいぶん 長い事、こうして いるみたい♪』

『Yes! I'm sittin' on the Bench!……..........』

 

夕暮れ前の公園で独り、小声で唄っていた.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


迷走 Part 4 in 宮古島

2013-05-10 19:32:00 | Weblog

 

次の日の朝、昼前くらいに起きてTVを着ける。

正午、

『お昼休みは、ウキウキ、ウォチング~~~♪』

『笑ってイイとも!』が、出ている。

島にいるときは、地元有線TVで、

一週間遅れの『笑ってイイとも!』

しかも、夜八時に茶の間でのって、感じだったので、

『違和感?』モトイ『新鮮!』

民放 "生" 放送で、『おお~東京!』と、感激している自分。

 

兄貴達はまだ寝ていて、モゾモゾ。

 

『あっ!』

昨夜の事を想い出した。

『言ってしまったんだよなぁ~』

(そこで、酔った勢いで"知らんぷり"でも良かったんだけど....)

『イヤイヤ、男に二言は無い!』で、

何となく荷物を、まとめ出し全財産¥17,000と

親父にもらった1,000円分テレフォンカード2枚 & 残70円のカードで、

東京野望を企てながら、現実逃避!!

 

兄貴達もグタグタに、起き出して来た。

『何やっているかぁ~』

『荷造りさぁ!』俺

『マジでなぁ?』

『マジで、言ってるな!』

『"ミドゥン"は、今日行く事、知ってるワケ?』(女 / 宮古島方言)

『アシェ~ッ!』(もちろん! / 宮古島方言) 俺

(全然、知ってる訳無いです。)

 

『って言うか、2人は仕事?』

『.................』

『.................』

(えっ? 沈黙?)

『パ..チ.ン..コ..し..に...行こう...かなぁ....』

『ゴニョ~ゴニョ~~』

 

『ナニィ! パチンコォ~~!!』俺

 

『"ジン"、貸して倍にして返すから!』(お金 / 宮古島方言)

(負け犬ギャンブラーの上等文句! / 俺もよく言ってた。)

『ハァ~ッ? マジでなぁ?』

 

 

だけど、一宿一飯(メシ代、全部俺だけどねぇ~)の、

恩義があるから.....と思い。

『ピッチャガマスカァ、ニャ~ンスガ、ジョ~ブンナァ~?』

(少ししか無いけど、いいかぁ? / 宮古島方言)

3.000円だけ、渡した。

(クゥ~ッ、漢(オトコ)だねぇ~、シビレルぅ~ / 笑)

 

¥17,000ー¥3,000=全財産、残 ¥14,000 & 少々、也ィ~~~~

そして、部屋を出た!

 

東京着いて3日目の話しである。(焦)

 

『ンザにかぁ~~よ~~?』(何処にかぁ~? / 宮古島方言)

.................................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


迷走 Part 3 in 宮古島

2013-05-10 00:55:49 | Weblog

 

島で作った、自前の MIX TAPE 2曲目に流れて来たのは、

Come on everybody / Sid vicious 

部屋の雰囲気に飲み込まれない様に、

島から持って来た、親父、譲り受けの(勝手に?!)ギター

(シールベタベタ、貼りまくり)を掻き鳴らし、

呑んでいると、

 

兄貴達が話し出して来た。

『オイ、静かに弾けよ、隣の壁、板1枚で筒抜けだからなぁ~』

『カセットも音量、しぼれぇ~』

『..............』

(葬式か! 図書室か! 寺か!......)

ツッコミたかったが、やめた。

『して』

『お前、東京で何をやるべきかぁ~?』

『"ん~よ、ンザ" に働くべきかぁ~?アテはある?』(そうだよ、何処に~/ 宮古方言)

『何を?働く?』俺

『ヌゥ~マイ、考えウランスガ!』(何ぃ~も、考えていないけど!/ 宮古方言)俺

(完全に、何をしに来たのか忘れていた。)

 

『とりあえず、新聞とかの求人欄で探せばいいんじゃない。』

『オイよぉ~、From Aとか、アルバイト情報って言うのがあるから見てみたら?』

『何それ?』

『お前は、何がやりたいか?』

『..............』

『..............』

質問攻めで、面倒くさくなり、

(今思えば、心配して言ってくれてるとは思うけど...)

『オイ、来て2日目だし、"ピッチャガマ、ユクイ"らせ!』

(少しユックリさせれ!/ 宮古方言)

 

島から、ずぅ~っと飲みっぱなしで、

しかも、窮屈な部屋に価値観の合わない3人、

金も無くて小言、言われ.........て、と

『"ヤマト"暮らしスタートを切る!』

『ゾォ~ッ』としてしまい、

酔った勢いで言い放った、言葉!

(よっ!男だね=バカだね!)

 

『俺、明日ここ出て行くからぁ~!』

 

『はぁ~?ンザにぃかぁ~?』(何処にか~? / 宮古方言)

『来てイキナリなぁ~?』

 

『ミドゥンヌゥ、トクゥマンカイサイ!』(女の所にさ! / 宮古方言) 俺

カッコつけて(お前なんかと違うからなぁ~気持ちもあったハズ)

勢いで言い放ったが、時すでに遅し。

男なら、一度吐いた言葉を飲み込むまいと、

勝手に、『仁義なき戦い!』モードへ切り替えながらも、

『明日の風は、明日吹く..............へ......』

心配モードもチャッカリと胸に秘め、

(だって彼女は、完全に全く無関係なのです、寝耳に水ってヤツです。)

 

『さぁ!』

何処へ............

 

 

 

 

 

 

 


迷走 Part 2 in 宮古島

2013-05-08 18:30:14 | Weblog

 

東京2日目で、全財産¥17,000少々しか残ってなかった。

 

帰宅途中、

『とりあえず、親父に電話してみるか』と俺。

勿論、当時は携帯電話とかも無く、

島から親父にもらった1,000円分のテレフォンカードを3枚持ってて、

連絡は、公衆電話からって感じ。

 

『ジリリリ~~~ン、ジリリリ~~~ン、....』

(ヤツめ、飲みに行ってるな?!)

『カチャ、モシモシ~』

受話器の向こう側に出たのは、妹であった。

『アンタ、今、何処に居るかぁ~?』妹

『T・O・K・I・O!』俺

『"ンギィ~"、アホっよぉ~!』(嗚呼っ~みたいな?! / 宮古方言)妹

『父ちゃん、呆れていたよ!』妹

『なっ!アレは、鉄砲玉みたい出て行ったら、何にも連絡しないだろ / と言ってたよ。』妹

『してぇ~、大丈夫な其処は?』妹

『ダイズゥ、ンムッシィ!ドォや~!』(かなり、面白いぜぇ~! / 宮古方言)俺

『アンタじゃ無いよ、...(親戚の兄貴)が、"ジンパギ"ヒトだから、

アンタにたかってないかぁ~~~とよぉ~~』(金無い / 宮古方言)妹

(さすが我が妹、鋭い。)

 

『アンタは、放っておいても、どんなにかなるヒトでしょ。』妹

『ただ、死ぬなよぉ~、来年自分も東京に行くからぁ~』妹

(さすが我が妹、鋭い Part2。/ そして今更ながら、有難い言葉。)

『"アガイぃ~"、大丈夫よぉ~、して父ちゃんは?』(嗚呼っ~みたいな?! / 宮古方言)

『アレなぁ? いつもの様に飲みに行ってるさぁ~』妹

『この3日間くらい、顔を見てないのにぃ~』妹

『........』

『........』

『........』

やり取りで、電話切って戻って来たテレフォンカード、

残70円と親父にもらった1,000円分のテレフォンカードを2枚のみ。

やっぱり長距離電話は、高いなぁ~~~と感じる。

 

寒空の中、親戚の兄貴と二人、家路へと駆け足で向かう。

家に着くと、隙間風がビュウ~ビュウ~と家の中の方が寒い。

6帖と台所1畳半、風呂無し、共同トイレ、

駅から歩いて40分、3万2千円の物件に、『ビキダッツ3人』(男やもめ3人 / 宮古方言)

しかも、兄貴2人との趣味が完全に相違!

 

ポスター、伊藤つかさと、チャゲ&飛鳥、アイドルetc....の部屋に、囲まれ。

小ちゃい、カセットコンポネーションから、流れて来る日本人アイドルの歌。

リーゼントでバシッと決めた頭の中に、

"フツフツ"と、煮えたぎって来る何かが、

酒を飲みかわしながら出て来た。

『違和感? 場違い? お呼びで無い.....?』

『何で俺は、ここに居る?』

って感じでね!!!

 

『音、変えるよ!』

島から持って来た自分で編集した、カセットテープを、

バッグの中から取り出し、テープをプレイ!!

『ドゥ~ン、ドゥドゥ♪ ドゥ~ン、ドゥドゥ♪.......』

Summertime Blues / Eddie Cochran 

『これさぁ~~~!!"ズミッ!!"じゃねぇ~なぁ~!』(カッコイイ!! / 宮古方言)

『........』

『........』

 

明らかに2対1で、沈黙の会話の中に鳴り響く『Summertime Bluse ♪』

鮮明に覚えている.............(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


迷走 Part 1 in 宮古島

2013-05-07 23:50:22 | Weblog

 

"ヤマト" 初夜は、濃いすぎて、呑んでも呑んでも

酔えず、朝まで呑んで、新宿、渋谷の余韻を残しながら、

電車に揺られ蒲田まで戻る。

全財産、¥20,000チョットも残しつつ。

 

親戚の兄貴の家に着くと、兄貴の島友達がいる。

『アバっ!』(あれっ! / 宮古方言)

『アバっ?』(あれっ! / 宮古方言)

互いに、不意をつかれた挨拶を交わす。

 

『ゴメン、ゴメン、』親戚の兄貴。

『居候がいるよ、お前も分かるだろう、コレ!?』

『今日から、居候する.......分かるだろう、コレ!?』

コレ、扱いされた二人は、『アッ、アァ~......』

と、バツが悪そうに、互いに会釈。

 

俺の親戚の兄貴、ちょうど、ジンパギッ!(金が無い! / 宮古方言)ながらも、

周りに気を使う兄貴だったから、場を繋ごうとしたのか、

『酒買って来て、呑もうか!』親戚の兄貴

『...............』二人

親戚の兄貴友達、第一声

『俺、ジンパギッ!ドォ~やぁ~』(金が無いよぉ~! / 宮古方言)

『ジョォ~ウブン、バガッ、イダシィチャ~、ズゥッ!』俺。

(大丈夫、俺が(金)出すから行こう! / 宮古方言)

(世話になる事だし、お祝いと言う事で.....)

19を迎えた、ガキが何となく気を使ったのである。

 

『近くに"マッチャ"ある?』(お店 / 宮古方言)

『ちょっと、歩くけど........』

親戚の兄貴と買い出しに出ると、

『アレ、いつ~も"ジンパギ"さぁ~よ......』(金が無い! / 宮古方言)

『メシも食ってないハズよぉ~~』

それを聞いた俺は、(えっ?確実に誰も金が無く、俺が出す状況~!?)

 

『アガァイィ~~、ジョォ~ウブン、バガッ、ジンヌドゥ、イダシィチャ~!』

(いいよ~ぉ、大丈夫、金は俺が出すから! / 宮古方言) 

2回目、同じ言葉を使わなきゃならない状況。

全財産、¥20,000チョットの、俺は其処では、長者様である。

 

チョイと歩くと言ってたが、けっこう歩いた場所に商店があり、

カップラーメン買い込んで、それから.............

『んっ?酒が無い!、んっ?タバコが無い!』

親戚の兄貴が、そこで放った二言、

それは島BOYにとって衝撃でした。

 

『酒は、酒屋で買う!』

『タバコは、タバコ屋で買う!』

.....................

 

当時、島のお店では、何でも売っていたからである.....................