「私が」
私が
あなたのもとを
おとずれて
愛してるといいますね。
私が魚の姿をしていたり
鳥の姿をしていても
それは
私ですから
ちゃんと
伝えにいきますね。
あなたのまわりのあなたにみえる
いろんなものにみせかけて・・・。
銀色 夏生。
「私が」
私が
あなたのもとを
おとずれて
愛してるといいますね。
私が魚の姿をしていたり
鳥の姿をしていても
それは
私ですから
ちゃんと
伝えにいきますね。
あなたのまわりのあなたにみえる
いろんなものにみせかけて・・・。
銀色 夏生。
何があなたを抱きしめたの
夢うつつの日々
秋の夕暮れの恋人となりはてた
あなたは
たき火の煙のまなざしを
宙にさまよわせている
私は と言えば
困りはてた一本の木
何もかもを超えていく
勇気をください
「これもすべて同じ一日」より 銀色 夏生。
昨日、「サヨナラの向こう側」を姉の友達が
歌った瞬間
もう一人の姉の目から
涙があふれた・・。
私は何も言わなかった。
きっと、本当は声をだして
子供のように泣きじゃくりたかったのだろう。
何度も、あふれでる涙を
流れないように
おさえていた・・・・・。
私は何も言わなかった。
「母さん・・・うちの母さんって、
本当に優しい人だね。
最近、会うたびにそう思う。
純粋な人なんだと・・
純粋に優しい人なんだよ・・・」
と、私にいった・・・。
私は、何も言わなかったけど
姉は笑っていたけれど
本当は
胸がはちきれそうな何かの思いを抱いて
車を走らせてきたんだと
思った・・・。
だから、何も言えなかった・・。
「心の運転が上手にできていけたらいいね」
と、お互い短いメールを
送りあった・・。
いつでも、帰っておいで・・・。
おねーちゃん・・・。
「そしてまた 波音」
わかったことは私たちが
どうしても何か最後のところで近づけないこと
となりにいても
絶望的に遠い
この距離はなんだろう
それをあきらかにすることが
二人を会えなくさせる気がして
はっきりとさせないまま
ふたりしてここにいる
ひかれあっていても
近づけない二人
と呼ぼう
「銀色 夏生」
人はいつまで夢をみていられだろう
人はいつまで何かをはげみにするのだろう
時々未来の暗闇をみて
そこしれない怖さを感じる
そんな時には
ふりかえってみる
過去はどうにか生きてきた
今までのようにやっていこう
同じようにやってみようと
「銀色 夏生」
時間をください
力をください
気持ちをください
終わりのない歌をください
僕を包んで
抱きしめたまま歩いてくれるものをください
何にもまどわされないように
強く思いつめたまま生きていけるように
「銀色 夏生」
後はもう
流れにまかせよう
流れるままにまかせよう
という提案・・・。
「散りユク 夕べ」
その時僕が思ったことは
みんな
うたがいながら信じているんだ
ということ
人の心は弱いのだ
信じながらもうたがい
うたがいつつも信じている
この可逆さかげんはどうだろう
光と闇をいったりきたり
時々
まるで人は
うたがう競争をしているみたいだと
思うことがある
でも最終的に勝つのはいつも
信じた方だ
最後の最後のことだけど
勝つといっても心の中のことだけど
「銀色 夏生」
僕たちは大人だから
どっちにころぶこともできる
感情はコントロールできなくても
行動はできる
我慢するのは意志の力だ
望みをかなえるのは行動力だ
僕たちは大人だから
僕たちできめよう
「銀色 夏生」
「散りユク夕べ」
百の思惑
千のため息
窓の向こうは
散りゆく夕べ
あなたに逢いたい
逢いたいと思う
けれど逢えない
散りゆく夕べ
想う人はだれですか
それほどに
胸が痛むほどに
百の後悔
千の希望
窓もなくなる
散りゆく夕べ
「銀色 夏生」
今日は雨・・・です。
久しぶりに、
銀色夏生の本に目をとおしてみました。
暖かい日差しの下で読むのも
いいけれど
たまには、雨の日によんでみるのも
いいのかな・・・。