厚地宣行と私。

写真。熊本県立美術館テラス。　　　　　　　　　　　　　　　 彼との出会いは１９８７年秋、人吉の中心街にポストモダン建築家・故緒方理一郎氏設計によるテナントビル「コート９３」の建築現場でした。彼は壁面タイルデザインを私は天井画を制作。しばらくしてお互いのアトリエを訪問。彼の終の棲みかでもある特徴的なハウスには幾度も訪れ、楽しい食事、温泉巡りも交えながら絵画論を展開しました。

その後、大阪 人吉 湯布院 鹿児島 宮崎 津奈木 不知火 熊本と機会があればグループ展示を開催しました。

彼の最近までの五年間は…思索の期間 哲学の期間でした。自作絵画のたどり着いた境地の確認と 進むべき方向の模索でした。時々、立ち止まり推敲を重ねる まさに、絵画する人でした。
今回、遺された作品群の中から、彼のセレクションを基に熊本市財団法人島田美術館ギャラリーにて作品展を開催いたします。会場で絵画について熱い会話が飛び交えばと思います。