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映画が大好きな学生による拙い感想ブログ(基本ネタバレ無)

映画「ウォーリアー」感想

2018-04-13 19:01:47 | 日記


《概要》
「ウォーリアー」
監督:ギャヴィン・オコナー
2015年9月19日公開

《出演者》
ジョエル・エドガートン
トム・ハーディ
ジェニファー・モリソン
フランク・グリロ
ニック・ノルティ

《あらすじ》
 アル中の父親から逃れるため母親と一緒に家を出たトミーが、14年ぶりに父親のもとを訪ねてきた。学生時代にレスリング選手として活躍していた彼は、高額の賞金がかけられた総合格闘技イベント「スパルタ」に出場するため、元ボクサーである父親にコーチ役を依頼する。一方、かつて格闘家の選手だったトミーの兄ブレンダンは、現在は教師として働きながら妻子を養っていたが、娘の病気に高額な医療費がかかり自己破産の危機に陥ってしまう。ブレンダンは愛する家族を守るため、総合格闘技の試合で金を稼ぐ事を決意する。               (出典:映画.com)

《感想》

★★★★★ 星5つ

 今作は2011年にアメリカで公開され、観客・批評家から共に高い評価を得たスポーツ・ドラマ映画だ。日本では残念ながらDVDスルーとなったが、その後上映希望者が続出し、新宿シネマカリテでの限定公開までこぎつけた。その際劇場は大いに盛り上がり上映が2週間延長になるほどだったそうだ。

 私はこの映画をdTVで視聴し、すぐに作品の虜になった。その全てが最高で、胸が熱くなるものであった。



 ストーリーは至ってシンプルだ。別々の生活を送る元格闘家兄弟がそれぞれトレーニングを積んで、「スパルタ」という総合格闘技の大会で再会しそれぞれが試合に挑んでいくという物語。この単純に見えて実は緻密でクオリティの高いストーリー構成がこの素晴らしい作品を形作る上では重要になってくる。

 そして役者陣の演技はどれも感動モノだ。厳格な父にトレーニングを依頼するトミー役のトム・ハーディは、何か秘密をかかえている取っ付きにくいキャラを見事に演じている。さらにトミーの兄で教師のブレンダンを演じるのは、映画「ザ・ギフト」では監督としての才能も発揮したジョエル・エドガートン。家族を持つがお金に困り、止めたはずの格闘技に手を出すという役どころで、本当にそういう人だとしか思えない程の素晴らしい演技を披露してくれた。



 さらにトミーのコーチをする父親役のニック・ノルティは、入り浸っていた酒を止めて家族と再スタートを切ろうとする様子を、観ているこちら側が本気で応援したくなるくらいに繊細に表現している。その年のアカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたのも納得だ。
 

《最後に》
 2時間20分という長丁場で、あっという間にエンドロールまで休み無しで観れた映画は、この作品を入れても数少ない。何かにつまずいたとき、何かに挑戦しようと思ったときにふと観たくなる作品だ。これからも不朽の名作として時代を越えて語り継がれることだろう。

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