
《概要》
「JSA」
監督:パク・チャヌク
2001年5月26日公開
《出演者》
イ・ビョンホン
ソン・ガンホ
イ・ヨンエ
キム・テウ
シン・ハギュン
《あらすじ》
南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。生き残った南北の兵士たちは何故か互いに全く異なる陳述を繰り返した。両国家の合意のもと、中立国監督委員会は責任捜査官として韓国系スイス人である女性将校・ソフィーを派遣。彼女は事件の当事者たちと面会を重ねながら徐々に事件の真相に迫っていく。そこには全く予想外の「真実」が隠されていた……。 (出典:allcinema ONLINE)
《感想》
★★★★☆ 星4つ
今作は、「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」「お嬢さん」などで知られる韓国の鬼才、パク・チャヌクの初監督作品。
韓国と北朝鮮を分断するJSA(共同警備区域)を舞台に繰り広げられる人間ドラマと、そこで一体何が起こったのかイ・ヨンエ演じる女性将校が調査を進めるサスペンスが中心となっている。

パク・チャヌクといえば、「オールド・ボーイ」や「親切なクムジャさん」に見られる過激な暴力描写と性描写が持ち味だが、今作ではその傾向はあまり見られない。その代わり、見事な編集技術とカメラワークで物語がどの方向に進むのか全く想像できない重厚なサスペンス映画に仕上がっている。
そして、韓国映画には欠かせない俳優であるイ・ビョンホンとソン・ガンホの共演も今作の見所。韓国兵と北朝鮮兵それぞれのキャラクターに共感できる見事な演技にも注目だ。

さらに、その双方の立場の中間に位置する韓国系スイス人のソフィーを演じたイ・ヨンエの美しさは誰がどう見ても否定できないだろう。演技も申し分ない。

《最後に》
南北の対立を描いた作品ということで、これは韓国ならではの映画と言えるだろう。復讐モノの韓国映画に疲れた方にはおすすめの一作だ。
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