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「明日の記憶」過去の記憶を無くしても無くならないものがある(gooブログ版)

2006-05-19 00:43:47 | 映画記事
なおこの元記事は

オールマイティにコメンテート「明日の記憶」過去の記憶を無くしても無くならないものがある - livedoor Blog(ブログ)

となります。

先日映画「明日の記憶」を鑑賞した。

この映画は働き盛りの50代目前の営業部長が

突然若年性アルツハイマーと診断され、

その後の生き方を探していくストーリーである。

若年性アルツハイマーが一般的に知られるようになったのは

ここ5年ぐらいだけれど、

実際にアルツハイマーなのかうつ病なのか

認知症なのか判断は精密検査をしないと

なかなか自覚症状がわからない病気である。

ストーリーは2010年アルツハイマーが

進行し自分が誰かわからないまでなった状態で

妻が寄り添う場面から始まる。

出演者は若年性アルツハイマーを告知された

働き盛りの50代目前の

広告代理店営業第二課部長佐伯雅行演じる渡辺謙、

その雅行を支える妻を佐伯枝実子を演じる樋口可南子、

その病名を告知する医師吉田武宏演じる及川光博、

雅行の娘で突然できちゃった婚をして

婚約者を連れてくる佐伯梨絵演じる吹石一恵、

その婚約者の伊東直也演じる坂口憲二、

同じ営業第二営業課の面々は佐伯雅行に後を託され、

佐伯雅行のアルツハイマーを

上層部に告げ口した園田守演じる田辺誠一、

安藤俊彦演じる袴田吉彦、

道に迷った佐伯雅行に携帯で道を教える場面があった

生野啓子演じる水川あさみ、

制作二部に所属するクリエイティブディレクター

粟野集演じる市川勇、

同じくCMプランナー、

愛称ガッキーの柿崎智宏演じる松村邦洋、

CGを担当するアートディレクター馬場敏哉演じるMCU、

佐伯雅行と同期で第二営業局長長谷川局長演じる遠藤憲一、

得意先の宣伝部長で佐伯雅行を佐伯選手と呼び

信頼している河村篤志演じる香川照之、

退職後に妻と久し振りに行った陶芸教室で

指導する先生木崎茂之演じる木梨憲武、

妻枝美子の同級生で枝実子を雇ってのちに

店長に抜擢した浜野喜美子演じる渡辺えり子、

かつて妻枝実子にプロポーズした思い出の場所で

奥多摩の工房・日向窯の主人で、

同じアルツハイマーを患った

菅原卯三郎演じる大滝秀治

らがこのストーリーのカギを握っていく。

第二営業部長の雅行は不屈のチャレンジ精神に

満ち溢れた仕事人間だった。

2004年念願だった大きな仕事が決まり

張り切っていた頃娘の梨絵が妊娠し、

結婚する事になり婚約者と会う事になった。

その頃から若年性アルツハイマーの症状が

少しづつだが表れており、

道を1つ間違うなど物忘れが多くなっていた。

仕事でも今までないスケジュールを

勘違いするなど今までなかった事が頻繁に起きていた。

最初は多忙による過労と思っていたが

物忘れの激しさから病院で検査を受ける事にする。

そこで神経内科で簡単な質問に答える

検査に答えられない雅行がいた。

後日MRI検査により若年性アルツハイマーの診断を

受けて雅行は動揺し、自暴自棄になってしまう。

進行を遅らす薬を飲みながら娘の結婚式まで

会社に隠して通常通り仕事をするが、

次第に仕事に支障をきたす。

それが局長に知られ依願退職を勧められるが、

娘の結婚まで辞めないと決めていた

雅行は資料室課長代理へ回される。

妻の枝実子は雅行との生活を支える為に

親友の喜美子に相談してお店で働かせてもらう事になった。

娘の梨恵が結婚を済ませた事を見届けると、会社を退職した。

退職の日には今まで慕ってくれた

第二営業課の部下たちが写真を添えて送り出してくれた。

そしてそこから雅行と妻枝実子のアルツハイマー

との闘いの日々が本当に始まり、

数多くのメモを各場所にしておき、

雅行もメモを怠らないようにするが、

次第に精神状態が追い込まれていく。

そんなある日雅行は療養所施設を訪れ、

かつての思い出の地奥多摩へ向っていた・・・

これ以降は映画館で観てほしいけれど、

この映画を観ようと思ったのは

この病気について考える為に観ようと思った。

この時期色々面白い映画もあったけれど、

この時期観ようと思った映画はなく、急遽決めた映画だった。

タイトルは明日の記憶だけれど、

アルツハイマーになってしまうと

いずれは自分が誰かさえわからなくなってしまう。

かつて「PureSoul~君が僕を忘れても~」を

観た時もそうだったんだけれど、

記憶が消えてしまっても周りの記憶は消えないと

いうのがこの映画でも描かれている。

確かに主人公にとって昨日までの記憶は

自身には残らないかもしれない。

しかし明日の記憶をその場に残す事はできる。

このタイトルをそう言いたかったのだと思う。

人は嫌な思いでほど消したいと思う。

それを消せればどれほど良いものかと思う事も少ないない。

しかしその思い出は消せないのが人である。

しかしアルツハイマーを患った人は

いい思い出も悪い思い出も全て消えてしまう。

特に長年付き添った夫婦がこのような症状になると

本当に大変だと思う。

それでもそれまで築き上げた事は何かの形で残っていく。

この映画でも出てきた陶芸作品、

そして仕事で一緒に働いた部下や同僚、

仕事関係の人達は主人公の事を忘れないだろう。

ただ介護という点では家族だけでは

限界があるのもこの映画では描かれた。

妻は夫の事を本当に愛していたからこそ

介護施設に入れる事を躊躇ったけれど、

記憶をなくしていく夫の介護にも限界があるのは否めない。

最終的には施設へ入る事になるんだけれど、

例え記憶を無くしても生きる希望を持ってほしいと

伝えたかったのがこの映画の趣旨だと感じている。

若年性アルツハイマーについて考えると

いう点では非常にいい映画だったと思う。

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